伊藤整 6件 人気順 新着順 P+D BOOKS 若い詩人の肖像 伊藤整 詩人の懊悩と成長を描いた青春の記録。 「『若い詩人の肖像』は著者の青年時代を描いた自伝小説である。多少伏せたところや作ったところもあり、人名も仮りの名にしたものがあるが、大部分は事実に即している。」(著者あとがきより) 詩人や小説家として活躍し、数々の名作を世に送り出した伊藤整。その小樽高等商業学校時代から、卒業して中学の英語教師になり、東京商科大学(一橋大学の前身)に入学する頃までの、恋愛、同人誌創刊、詩作、若い作家たちとの交流などを生き生きと描写した一冊。 小林多喜二、川崎愛(左川ちか)、北川冬彦、梶井基次郎らが実名で登場し、著者の詩にかける意気込みとともに、当時の詩壇の様子が垣間見える好著。 935円 P+D BOOKS 変容 伊藤整 老いてなお盛んな画家の生きざまを描く。 「老齢の好色と言われているものこそ、残った命への抑圧の排除の願いであり、また命への賛歌である。無関係な人には醜悪に見える筈の、その老齢の好色が、神聖な生命の輝きをもって私の前方にまたたき、私を呼んだのだ。」 還暦を迎えようとしている画家が、友人の妻や姉、亡くなった妻の親友らと交わる様子を、ときには艶めかしく、ときにはユーモラスに描く。時代を感じさせない流れるような筆致で、“老いらくの性”を当たり前のものとして捉え直した傑作長編小説。 715円 氾濫(新潮文庫) 伊藤整 実業家・真田佐平、俗物教授・久我象吉とその家族たちを中心に、現代人のさまざまな生活や偽装、金銭、名誉、地位、セックスへの欲望といったものを大胆に描いてゆく。人間の真実の姿をどこまでも追究して一切の虚飾をはぎとり、内面に隠された心理をあばくことで、エゴイズムの醜さ、いやらしさを徹底的なまでにえぐり出して、心理的リアリズムの極致を現出せしめた大作である。 935円 太平洋戦争日記(三) 伊藤整 「生きた人間の記録、それが文学であり、それを書くことこそ文学者である。……生きるということの内容は、何と豊かでしたたるような美しい味があることか。いつまで生きるかわからぬ今、私は自分の生活とその記録とを、出来るだけ十分に味わい、十分に書いて残さねばならない。」(本文より)戦争とは何か、日本人とは何かを自問した文学者の不朽の日記文学第三冊、完結。 660円 太平洋戦争日記(二) 伊藤整 南太平洋戦線、米英シチリア上陸、藤村の死、キスカ撤退、イタリア降伏、影山正治対菊池寛、東京近県野菜持ち出し禁止令、出版業整理、ギルバート諸島戦、闇の話、隣組風景、防空壕掘り、疎開強化――伊藤整が記した日記より、昭和18年7月1日から19年4月30日までを収める。 660円 太平洋戦争日記(一) 伊藤整 真珠湾攻撃、文学者愛国大会、シンガポール陥落、「得能物語」出版、ガダルカナル戦、山本司令長官戦死、学徒戦時動員法――昭和を代表する文学者である伊藤整が、大学ノート18冊にわたって記した日記である。本書は著者の没後、昭和58年に刊行された。第一巻には、昭和16年12月1日から昭和18年6月30日までの日記が収められている。 660円 1 TOP 電子書籍(本・小説) 伊藤整