早瀬詠一郎 35件 人気順 新着順 町人若殿 左近司多聞 大川の柳 早瀬詠一郎 図抜けた美男であることで江戸の女たちを騒がしている、と評判の呉服屋の手代、左近司多聞──。実はこの多聞、それと知られた大名のご落胤で、若君と呼ばれて育ったが、悲しいかな十一番目に生まれた庶子。今後は人様のお役に立てるようにと、母御が町へ“捨てた”のだった。だが、身の回りに起こる男女の色恋沙汰に首を突っ込んでこれを解決し、確かに世間のお役に立っていた。さて、今回の多聞の活躍は!?酔漢の浪人が、舟宿を出た男女に包丁を振りかざした。調べによると女の方に振られた腹いせだというが、その裏には江戸を騒乱に陥れようとする浪士組の謀略が露見してくる。多聞は渾身の秘策を披露し、町の安泰をはかるが……。男女の生き様を情緒豊かに描く、シリーズ第三弾!! 693円 町人若殿 左近司多聞 深川のあじさい 早瀬詠一郎 役者が舞台からそのまま降りてきたような色男、左近司多聞は、神田紺屋町の呉服屋「天満屋」の筆頭手代。だがその出生は、さる徳川家親藩、すなわち大名家のご落胤であった!十一男坊の冷や飯の不幸を見かねて母御が町へ“捨てた”のであったが、同じ境遇の親友とともに、身の回りの事件や色恋沙汰に首を突っ込み、治安に一役買っていた。ある日、川魚料理を堪能しようと深川へ出掛けた多聞。ここで夫婦を駕籠に乗せ界隈を練り歩く婚礼を目にする。ところが、野次馬でごった返す中、元藩士を浪人が斬殺、一転、修羅場と化した。大刀を大上段に構える浪人に対し、三つの流派の免許皆伝を持つ多聞が鯉口を切るが……。人情をたっぷり添えて江戸の男女を描く、好評シリーズ第二弾! 693円 天下御免の無敵剣 関白の道中手形 早瀬詠一郎 従四位下の官位を有する六條頼母──。内裏雛にも例えられる美貌の剣士は、都の尼寺で育った公達の子で、菊の紋所入りの羽織を纏う姿を目にした者は、帝の落し胤ではないかと噂し合った。その頼母に、帝から命が下る。朝廷に謀反の意なきこと示すため、江戸へ下って徳川に仕えよ、との仰せを授かり、銘刀・粟田口吉光を下賜されたのであった。小石川伝通院の寺侍として半年過ごしたある日、関白・鷹司政通より道中手形が届く。表には“諸国通行勝手たるべし”の文字に菊の紋、裏には葵の紋の焼き付け。まさに天下無双の手形であった。いずこへも立ち入りを許される道中で、とある大名家の不正をただす、という使命を果たさんと、頼母は無敵の細太刀を振り下ろす!好評シリーズ、第二弾!! 693円 天下御免の無敵剣 菊と葵の太刀 早瀬詠一郎 ものごころついたときは、京の尼寺に預けられていた六條頼母。位ある公家の血を引いている、と噂は立っていたが、羽織の背に菊の紋所が鮮やかに染まっているのを見た者は、帝の落し胤ではないかと、平伏した。そんな頼母が二十歳となった折、従四位下の官位を有するが故に、帝からある下命がもたらされる。将軍家への恭順を示すため江戸に下向し、橋渡し役として徳川へお仕えせよ、と申し渡されたのだった。小石川伝通院の寺侍となった頼母だが、畏れ多くもその身は帝の名代。寺社ばかりか大名家の屋敷にも“御出入り勝手”の証を得る。拝領した銘刀・粟田口吉光で不義を斬る頼母──。朝廷と幕府の名をもって天下を治めたいと渇望する美剣士の闘いがいま、幕を開ける! 682円 天下御免の無敵剣 ご落胤の血闘 早瀬詠一郎 朝廷と幕府が手を携えるために──。従四位下の官位を有する六條頼母が、江戸へ下向し徳川へ仕えよと、下命を受けて丸一年。帝から粟田口の細太刀の拝領を賜り、関白から菊と葵の刻印入りの道中手形を贈られた頼母は、美貌の公家侍としてさまざまな騒動に巻き込まれては、並外れた剣術の腕前を披露する日々が続いていた。とある日、駒込にある破れ寺が賭場になっていることを知る。そこへ押し掛けたやくざものを追っ払ったものの、一件落着とはいかなかった。破れ寺がとんでもないものに変貌してしまい、寺社奉行をも巻き込む大騒動に発展するのだ。御出入り勝手の身を活かし、怒りの剣をふるう頼母は、江戸の安泰を守れるのか……。大人気シリーズ、第三弾! 693円 天下御免の無敵剣 将軍の姫君 早瀬詠一郎 天下のご政道をつつがなく推し進めるべく、江戸へ下向した六條頼母の元に、京から師匠の珈琳がやって来た。その目的は、関白の密命を遂げること―すなわち、公武の和合強化のため、頼母に将軍家の姫君を嫁がせることであった。即座に家斉の第二十七番子、久仁姫と対面するに至るが、その夜、頼母と珈琳は謎の忍びに襲われる。その狙いは、婚儀の破談か!?朝廷と幕府が近づことを嫌うのは、一体どこの誰なのか。敵の顔はまったく見えなかった。そんな折、常陸沖に異国船来航の噂が。真相を見極めるため水戸徳川城下に旅立った頼母と珈琳。ふたりの前に真の敵は姿を現すのか!菊と葵の紋が刻まれた粟田口の細太刀が閃く好評シリーズ、波乱の第四弾!! 693円 若旦那伊三郎くるわ奉公 早瀬詠一郎 いつものように吉原の廓で目を覚ました、米問屋の若旦那伊三郎──。ただしこの朝は少し様子が違った。見世の主人が顔を出し、あなた様は勘当された、と一言。借銭の支払いを要求された。一文無しとなった伊三郎は、無い袖は振れず、とうとう男衆として働くことになる。客としては見ることができなかった色里の情景。そこには、男と女の悲喜こもごもがあった。笑い、涙、恋、そして艶……。吉原ならではの人間愛に包まれ、そこに現れる勝海舟、上野彦馬等との交流を通じて伊三郎は成長していく。だが、幕末の不穏な空気が押し寄せ、女を泣かせる浪士の姿も。町人ながら剣術修業に精進した伊三郎は、三都一の廓を守るため、颯爽と小太刀を抜く!人情噺満載の新シリーズ、開幕!! 693円 江戸っ子出世侍 葵紋の下命 早瀬詠一郎 小身の旗本の家に生まれ、四男坊で部屋住の冷飯食いだった峰近香四郎は、家督を継ぐや、わずか一年足らずで順調に出世を重ね、今や伝奏屋敷の諸大夫兼幕府評定所留役で一千石取りにまでなっていた。 しかも、公家の今出川家より正室を迎える大身に上り詰めたのだった。 が、栄達の喜びは失意へと変貌する。突然、町中で十手持ちに捕えられ、伝馬町牢屋敷に入れられたのである。 だれが、何の目的で私を? 苦悩する香四郎であったが、隣の房には思いもよらぬ人物が……。これを僥倖と考えた香四郎は生きる活力を得て、ふたたび出世への道を歩むことになるのだった。 果たしてひと騒動の果てに行き着いた香四郎の運命とは?今日も江戸っ子侍が葵紋入りの拝刀村正を閃かせる! 682円 江戸っ子出世侍 姫さま下向 早瀬詠一郎 伝奏屋敷の諸大夫で、正六位下にして主馬の官名まで賜った峰近香四郎──。五摂家の雄となる九条家の侍である。 だがこの香四郎、つい先ごろまでは四男坊の冷飯くいだった。兄の死で家督を継ぐや、老中・阿部正弘や町奉行・遠山左衛門尉との出会いによって運命が急変し、大名にも劣らぬ駕籠で出仕する身分に上り詰めたのだった。 ところが弘化となった今、国内の沿岸では異国船の出没が相次いでいた。 このままでは外国の餌食にされてしまう──強い危機感を抱いた香四郎は、世の仕組みを立て直さんと、出世へのさらなる野望を秘める。 国のため、民のため、菊の太刀を手にして立ち上がる江戸っ子侍!そして、そんな香四郎の目の前にふたたび老中が現れるのであった!! 682円 江戸っ子出世侍 官位拝受 早瀬詠一郎 まさに青天の霹靂(へきれき)──。旗本家に生まれながら、冷飯くいであった峰近香四郎は、兄の急逝により御家を継嗣。お目見得となるや、筆頭老中・阿部正弘から長崎奉行支配の調役を拝命する。続けて南町奉行・遠山景元の懐刀となり、別格与力の任命を受けることになった。ところが、抜け荷の摘発で手柄を立てたはずの香四郎は、職を解かれ無役に……。失意の底にあった彼を訪ねてきたのは、また老中であった。授かっていた妖刀「村正」に代わり新たな太刀を拝領された香四郎。出世への道はまだ途絶えていなかったのだ。果たしてその御役とは──!? 十六葉の菊が刻印された大小を手にした江戸っ子侍が、時代の荒波に呑まれそうな国を救うため、大きな風に立ち向かう! 682円 江戸っ子出世侍 別格与力 早瀬詠一郎 旗本の御家に生まれ、吉原の宴を心ゆくまで楽しんでいた峰近香四郎──。剣の修練は怠らずにいたが、なにぶん四男坊の冷飯くいで、毎日を気楽に過ごしていた。 そんな若侍に青天の霹靂が。当主の兄が逝去、いきなり後嗣となり、お目見得の身分となったのであった。 しかも、筆頭老中・阿部正弘の呼び出しを受け、長崎奉行支配の調役を拝命。妖刀「村正」とともに、直下の密命まで下されたのである。 歩み出した道は出世へと続くのか。抜け荷商人を調べるために芝居町に潜入した香四郎だったが、そこで起こった心中事件をきっかけに、当代の人気奉行・遠山景元と出会う。 そして、さらなる驚くべき拝命が……!! 風を斬り裂くような「村正」を手に、江戸っ子侍が出世街道を駆け上る! 682円 江戸っ子出世侍 お目見得 早瀬詠一郎 花の吉原に派手な宴を愉しむ若造がいる。峰近香四郎を名乗るこの男、朝帰りでいかにも気楽な身分のようだが、その身は五百石の旗本家の侍であった。が、四男坊で部屋住の冷飯食い。剣術の腕は優れていながらも、将来への望みは途方もなく薄かった……。そんな香四郎に運が向いてくる。御家人ながら当主として入婿する話が舞い降りたのだ。しかも目付心得を拝命、武州葛飾郡への巡検という御役まで頂戴する。意気軒昂に旅立つ香四郎。ところが任地で大事件に巻き込まれる。果ては、生か死か──!?宿命を呪う香四郎であったが、江戸へ戻され、想像を絶する人物と対面することに!出世への道は続くのか。型破りの江戸っ子侍が剣を握り、自らの命運を斬り開いてゆく!! 682円 半四郎 艶情斬り 色侍の豪剣 早瀬詠一郎 本所松坂町の質屋の離れに住まう一人の隠居侍。絹川半四郎を名乗るこの男、四十男にしか見えない風貌と粋な出で立ちで、いまだ色恋沙汰のさめやらぬ色惚け侍であった。だが、もう一つの顔があった。剣術指南役を務める半四郎は、なにを隠そう、北町奉行の遠山左衛門尉より斬捨御免状を下された“影目付”として暗躍していたのである。 そんな半四郎に、生まれ故郷・遠州相良に赴いてほしいとの、奉行の命が下った。どうやら藩領の遠州灘に抜け荷騒動の種があり、未曽有の国難になるかもしれないというのだ。国の根幹を揺るがす悪だくみは決して許さぬ──! 闇の真相を探りながら、齢五十三の剣豪が、念流奧許皆伝の衰えぬ太刀筋で多勢の敵に立ち向かう!! 682円 半四郎 艶情斬り 早瀬詠一郎 江戸は両国回向院裏の松坂町。ここにひとりの隠居侍が住んでいた。剣術指南役を務める絹川半四郎である。だが隠居といっても、幸四郎ばりの二枚目にして見るからに粋な姿で、住まいの離れ座敷には日ごと夜ごと、入替わるように女どもがやってくると噂になっていた。 そんな半四郎も剣の腕は確かで、若い頃は将軍御前試合に出場した過去もある。ある日のこと、その腕を見込んだ北町奉行・遠山影元から、驚くべき物を手渡された。奉行の花押とともに“切捨御免”と墨書された奉書紙である。探索方として市井のあれこれを調べて欲しいというのだ。大名屋敷、吉原、町家……。五十の色男侍が江戸を舞台に駆け巡り、問答無用の太刀筋を魅せる期待の新シリーズ、開幕! 693円 平家夜話 櫻 早瀬詠一郎 武士(もののふ)たるもの、雅を心がけ、きらびやかであってよし。ただし、潔うあれ。ゆえに、平家は「櫻」なり――。『平家物語』に語られる様々な人間模様を、著者独自の感性から紡ぎなおした短編連作集である。叡山の僧兵たちの強訴に対し、院所の門前で彼等が担ぐ神輿に矢を放ち、武門の矜持を示した若き日の清盛の勇姿。先々帝の后・多子を再び后に迎えることで、父後白河院への鬱憤を晴らそうとした二條帝と、それに翻弄される周囲の人々。清盛の寵愛をうける祇王祇女姉妹に、芸で立ち向かった同じ白拍子の佛御前、そして祇王姉妹の行く末。平家追討を謀った鹿ヶ谷の変の首謀者たちのそれぞれの思惑。小督の悲恋と源仲国の清き恋情……。他に「海道下り」「都落ち」「壇ノ浦合戦」「大原御行」など『平家物語』の名場面が見事に換骨奪胎され、「新内」の語り手でもある著者ならではの筆致流麗な語り物としてここに蘇る。気鋭が奏でる珠玉の十四話。 1,600円 12 TOP 電子書籍(本・小説) 早瀬詠一郎 2ページ目