幻肢
3点
動画ポイント対象
330円
突然、雅人は病院のベッドで目覚める。自分に何が起きたのかわからない。見舞いにきた友人の亀井は「おまえは車ごと崖から落ちた。」と告げる。精密検査の結果、頭に外傷はなかった。しかし、雅人には事故当日の記憶がない。記憶障害と診断され入院生活を続ける。
そんな時、亀井から恋人の遥と車でデートにでかけて事故にあったと言われる。自分に恋人がいたこと、名前が遥ということ、全てを忘れてしまっている雅人は衝撃を受ける。
恋人のことを思いだせない彼は徐々に精神状態が不安定に。携帯の画面に残っている遥の写真にも覚えがない。
精神障害になり無為な日々を過ごしていたある日、亀井が雅人に意外な話をもちかける。
「TMS治療を受けてみないか?」
TMSとは、うつ病の治療にも用いられている「経頭蓋磁気刺激法」と呼ばれる治療で、雅人が大学の研究課題として選んでいた精神科の先進医療である。自分を実験台にしてTMS治療を受けることにした雅人。ほどなくして彼のまわりに異変が起こる。写真で見た遥が目の前に立っているのだ。
彼女は最初、言葉を発しない。雅人はTMS治療を続けていくうちに遥の記憶を取り戻していく。そして、幻肢として存在する遥と会話をかわし、デートで行った思い出の場所を2人でめぐっていく。
実際にはいない遥と一緒に過ごす時間が多くなってきた雅人は、やがて事故の日の記憶を全て思いだす。
あの日、自分が何をしたのかわかった雅人はくやみきれない後悔にさいなまれる。だが、現実は彼が想像していた世界とは大きく違っていた――。
レビュー・口コミ(1件) 一覧へ
島田荘司原作らしい、道具立てとラスト(と云えるほど島田作品を数多く読んでいる訳ではないのですが……)。
遠藤雄弥の主人公の友人役に外れなし。3点
- ジャンル
-
制作国
日本
-
制作年
2010年代
- キャスト
-
スタッフ
監督・脚本 : 藤井道人 原作 : 島田荘司