鬼に訊け‐宮大工 西岡常一の遺言‐
5点
動画ポイント対象
330円
国宝や重要文化財に指定された多くの寺社の修繕・復興に力を尽くした宮大工・西岡常一の生涯に迫る、渾身のドキュメンタリー!
撮影が開始された1990年5月は、薬師寺回廊第一期工事が行われていた。それを棟梁として取り仕切っていたのが、"鬼"と称された匠・西岡常一である。「技術は体で覚えるもの、盗むもの」と言われる。とりわけ宮大工の奥義は、長い時間をかけた厳しい修練の後、ようやくひと握りの者だけが習得することができる。しかし西岡は、自らがそうして培ってきた経験と技術、研ぎ澄まされた感覚を後進の若者たちに言葉で伝えようとしていた。77年に胃癌を患った彼は、人生の最晩年を迎えつつあることをしっかりと見据えていたのかもしれない。「千年の木には千年のいのちがある」「木は鉄を凌駕する」…"鬼"の遺言とも言える言葉たちと所縁ある人々へのインタビューが、速さと量ばかりを競う模倣だけの技術とは根本的に異なる、いにしえからの日本人の叡智と自然への洞察、そして千年の未来へといのちを繋いでいくという途方もない時間への執念を浮かび上がらせていく。
レビュー・口コミ(1件) 一覧へ
宮大工の技やその考え方を知ることができる、非常に良い作品です。多くの方に見て欲しいと思います。
5点
- ジャンル
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制作国
日本
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制作年
2010年代
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キャスト
西岡常一 西岡太郎 石井浩司 速水浩 安田暎胤
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スタッフ
監督 : 山崎佑次 企画 : 小林三四郎 プロデューサー : 植草信和、朴炳陽 撮影 : 多田修平 編集 : 今岡裕之 ナレーター : 石橋蓮司