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THE ICEMAN 氷の処刑人
3.9点
動画ポイント対象
440円 R-15 この作品は15歳未満は視聴することができません
1964年。ニュージャージー州で生まれ育ったポーランド系の青年リチャード・ククリンスキー(マイケル・シャノン)は、デボラ(ウィノナ・ライダー)という女性とカフェでぎこちない会話を交わしていた。「仕事は何をしているの?」「ディズニー・アニメのダビングさ」。かねてからデボラに心を奪われていたククリンスキーは、彼女の職場に何度も贈り物を届け、この日初めてのデートにこぎつけたのだ。「君はナタリー・ウッドを可愛くしたような女性だ」。不器用ながらも自分の思いを精一杯伝えようとするククリンスキーに好感を抱くデボラ。まもなくふたりは結婚し、子宝にも恵まれた。
ククリンスキーの本当の勤め先は、マフィアの息がかかったポルノ映画の海賊コピー製造工場だった。ある夜、納入期限をめぐるイザコザに巻き込まれたククリンスキーは、工場にやってきた強面のギャング、ロイ・デメオ(レイ・リオッタ)に拳銃を突きつけられるが、まったく動じる素振りを見せない。その並々ならぬ度胸を見込んだロイは「俺の命令に従えば、いくらでも稼げるぞ」と告げ、ククリンスキーを裏社会へと誘う。妻子との生活が決して楽ではなかったククリンスキーは、それ以来、ロイ専属のヒットマンとして血生臭い仕事を請け負うようになった。
1970年代半ば。殺しの報酬ですっかり羽振りがよくなったククリンスキーは、ニュージャージーの高級住宅街にマイホームを構えていた。妻デボラを心から愛し、ふたりの娘アナベルとベッツィをカトリック系学校に通わせている彼は、表向きは為替ディーラーと称している。よき夫であり、よき父親であるこの男が、まさか冷酷非情な殺し屋というもうひとつの顔を隠し持っているとは、誰にも想像できなかった。
そんなある日、トラブルが発生した。ロイが息子のように可愛がっている手下のジョシュ(デヴィッド・シュワイマー)が、キューバ系のヤクの運び屋を射殺し、50万ドルのコカインを強奪してしまったのだ。マフィアの顔役レオ・マークス(ロバート・ダヴィ)からその知らせを受け、自分への報復を恐れたロイは、ククリンスキーにマーティ・フリーマン(ジェームズ・フランコ)という若い男の殺害を依頼。いつものようにその仕事を冷徹に遂行したククリンスキーだったが、犯行現場に偶然居合わせた目撃者の少女を逃がしたせいでロイの怒りを買い、ヒットマンの契約を打ち切られてしまう。
かくして失業の憂き目に遭ったククリンスキーをいっそう苛立たせたのは、少女殺しの罪で服役中の弟ジョーイ(スティーヴン・ドーフ)の存在だった。刑務所でジョーイと面会したことをきっかけに、封印したはずの忌まわしい過去が脳裏に甦る。荒んだ家庭環境で育ったククリンスキーは、父親から幾度となく理不尽な虐待を受け、呪われた少年時代を過ごしたのだった。心の動揺を抑えられないククリンスキーは、スケート場からの帰り道にブチ切れて車を暴走させ、同乗していたデボラと娘たちにショックを与えてしまう。
何とか家族との生活を立て直したいククリンスキーは、公園でアイスクリームを売っている風変わりな殺し屋ミスター・フリージー(クリス・エヴァンス)に相談を持ちかけ、仕事を斡旋してもらうことにする。フリージーからシアン化合物を用いた殺しのテクニックを伝授されたククリンスキーは、次々と残虐な殺人を実行し、死体を冷凍室へと運び込む。それは被害者の死亡日時をうやむやにし、警察の捜査を攪乱するためだった。
1980年代初頭。ククリンスキーは新たな苦難に見舞われる。フリージーとコンビを組んでこっそり殺し屋稼業を続けていたことがロイにばれてしまったのだ。「今度おかしなことをしたら家族全員埋めてやるぞ」。そうロイに恫喝されたククリンスキーは足を洗おうとするが、報酬の支払いを渋った現在の雇い主レオを衝動的に殺してしまい、さらなる窮地に陥っていく。最愛の家族にまでマフィアの影が忍び寄り、怒りと焦燥が頂点に達するククリンスキー。このときすでに世間を騒がす謎の連続殺人鬼“アイスマン”を追う当局は、捜査線上に浮かんだククリンスキーへの包囲網を張り巡らせていた……。
レビュー・口コミ(8件) 一覧へ
さすがアメコミ系のアクション映画ですね。ラストまで飽きずに観られました。
3点いい意味で期待どおりでした!おすすめです!おもしろかったです。
3点ジェームス・ブランコの演技が素晴らしくて感動しました。おすすめします。
4点お話はありきたりだけど演出と演技が重厚で雰囲気がありなかなか面白い。
3点ハラハラドキドキサイコー
本当におもしろいから見てほしいです!5点
- ジャンル
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制作国
アメリカ
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制作年
2010年代
- キャスト
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スタッフ
監督 : アリエル・ヴロメン 脚本 : モーガン・ランド、アリエル・ヴロメン 原作 : アンソニー・ブルーノ「氷の処刑人」 原案:“The Iceman Tapes: Conversations with a Killer”(06/HBO) 製作総指揮 : レネ・ベッソン、ボアズ・デヴィッドソン、ダニー・ディムボート、ラティ・グロブマン、アヴィ・ラーナー、ローラ・リスター、トレヴァー・ショート 製作 : エフード・ブライベルグ、アリエル・ヴロメン 音楽 : ハイム・マザール 撮影 : ボビー・ブコウスキー 編集 : ダニー・ラフィック プロダクション・デザイン : ネイサン・アマンドソン 衣装デザイン : ドナ・ザコウスカ