助け人走る
第1話~第6話
各話一覧
- 00:46:55第1話 女郎大脱走あらすじをみる 吉原で最下層の女郎さと(片山真由美)、きよ(梶三和子)姉妹らは足抜きを計り発見されたが、さとの機転できよは逃げのびた。つかまったさとは、廊の世話役惣兵エ(内田朝雄)の拷問にあい、六年の廊働きを命じられた。 きよは清兵衛(山村聡)の営む“よろず助け口御引受処”を訪れ、ちょうど来合わせた平内(中谷一郎)と組んで、ドブ掃除について行くことになった。きよは仕事先で惣兵エの子分に見つかったが、平内の助けで逃れ、清兵衛を尋ねて事情を話し、姉を救い出してほしいと依頼する。 清兵衛は助け人仲間の文十郎(田村高廣)や平内、利吉(津坂匡章)を招集し、作戦をねった。 文十郎と平内は下調べにさとを尋ねるが、さとは切見世と称する狭い部屋で一日中客をとらされ、まるで地獄のような扱いをされていた。同じ境遇の女郎が全部で二十五人も居ると聞いた平内は全員の足抜きを引き受けてしまう……。あらすじをみる 吉原で最下層の女郎さと(片山真由美)、きよ(梶三和子)姉妹らは足抜きを計り発見されたが、さとの機転できよは逃げのびた。つかまったさとは、廊の世話役惣兵エ(内田朝雄)の拷問にあい、六年の廊働きを命じられた。 きよは清兵衛(山村聡)の営む“よろず助け口御引受処”を訪れ、ちょうど来合わせた平内(中谷一郎)と組んで、ドブ掃除について行くことになった。きよは仕事先で惣兵エの子分に見つかったが、平内の助けで逃れ、清兵衛を尋ねて事情を話し、姉を救い出してほしいと依頼する。 清兵衛は助け人仲間の文十郎(田村高廣)や平内、利吉(津坂匡章)を招集し、作戦をねった。 文十郎と平内は下調べにさとを尋ねるが、さとは切見世と称する狭い部屋で一日中客をとらされ、まるで地獄のような扱いをされていた。同じ境遇の女郎が全部で二十五人も居ると聞いた平内は全員の足抜きを引き受けてしまう……。
- 00:46:53第2話 仇討大殺陣あらすじをみる 譜代とはいえわずか一万ニ千石の田原藩主、三宅備後守忠康(北村総一郎)は、将軍家の行列が通る箱根・仙石原で、中山安兵衛に匹敵する仇討を演出し、将軍家に田原藩の名声をとどろかせ世間にも誇ろうと考えた。 先年、田原藩の元勘定方組頭、大田原帯刀(志村喬)が、補佐役、稲葉主膳を果し合いで討取ったが、忠康はこの事件を利用して、主膳の子、与一郎兄弟に親の仇として帯刀を討たせようと仕組んだのである。 しかし、帯刀が主膳を討ったのにはわけがあった。その頃、主膳をはじめ間垣玄斉(千葉敏郎)ら十五人が、藩の公金を横領しているのを知った帯刀は、藩のためにこの事実を公けにせず、尋常の果しあいと称して公金横領の首領である主膳を討ったのだった。 清兵衛(山村聡)は、長いつきあいのある帯刀からこの話をきき、カラクリのある仇討を黙って見ているわけにはいかない、と文十郎(田村高廣)、平内(中谷一郎)、利吉(津坂匡章)を集め、与一郎兄弟の助太刀にまわった田原藩の十五人の侍を始末し、帯刀を当の相手、与一郎兄弟とまっとうに立ち合わせる手筈をととのえた…。あらすじをみる 譜代とはいえわずか一万ニ千石の田原藩主、三宅備後守忠康(北村総一郎)は、将軍家の行列が通る箱根・仙石原で、中山安兵衛に匹敵する仇討を演出し、将軍家に田原藩の名声をとどろかせ世間にも誇ろうと考えた。 先年、田原藩の元勘定方組頭、大田原帯刀(志村喬)が、補佐役、稲葉主膳を果し合いで討取ったが、忠康はこの事件を利用して、主膳の子、与一郎兄弟に親の仇として帯刀を討たせようと仕組んだのである。 しかし、帯刀が主膳を討ったのにはわけがあった。その頃、主膳をはじめ間垣玄斉(千葉敏郎)ら十五人が、藩の公金を横領しているのを知った帯刀は、藩のためにこの事実を公けにせず、尋常の果しあいと称して公金横領の首領である主膳を討ったのだった。 清兵衛(山村聡)は、長いつきあいのある帯刀からこの話をきき、カラクリのある仇討を黙って見ているわけにはいかない、と文十郎(田村高廣)、平内(中谷一郎)、利吉(津坂匡章)を集め、与一郎兄弟の助太刀にまわった田原藩の十五人の侍を始末し、帯刀を当の相手、与一郎兄弟とまっとうに立ち合わせる手筈をととのえた…。
- 00:46:53第3話 裏表大泥棒あらすじをみる 油問屋大倉屋(高木均)は、貸したまま返してもらえない高麗茶碗の赤井戸を、出入りの新庄藩、戸沢から取戻してくれと顔役の今戸の嘉平(石山健二郎)に依頼した。 嘉平からこの話をきいた清兵衛(山村聡)は、利吉(津坂匡章)と平内(中谷一郎)の手を借りて首尾よく茶碗を盗み出す。ところが、数日後、戸沢藩士で納戸役の岩切半次郎(東野孝彦)が盗まれた茶碗の責任を負って切腹したことからこの事件のウラが明るみに出た。赤井戸は戸沢家代々の家宝だった。大倉屋は、妾の志津(金井由美)が欲しがる赤井戸を金の力で手に入れようと、嘉平を作り話でだましたのである。 この話をきいて怒った清兵衛と文十郎(田村高廣)は、嘉平宅になぐりこんだ。嘉平も大倉屋に計られたことを知り、乾分の伊太八(志賀勝)を連れて大倉屋を詰問するが、許しを乞う大倉屋の金に目がくらんだ伊太八に嘉平は殺され、真相を知る助け人にも危険が迫ってきた………。あらすじをみる 油問屋大倉屋(高木均)は、貸したまま返してもらえない高麗茶碗の赤井戸を、出入りの新庄藩、戸沢から取戻してくれと顔役の今戸の嘉平(石山健二郎)に依頼した。 嘉平からこの話をきいた清兵衛(山村聡)は、利吉(津坂匡章)と平内(中谷一郎)の手を借りて首尾よく茶碗を盗み出す。ところが、数日後、戸沢藩士で納戸役の岩切半次郎(東野孝彦)が盗まれた茶碗の責任を負って切腹したことからこの事件のウラが明るみに出た。赤井戸は戸沢家代々の家宝だった。大倉屋は、妾の志津(金井由美)が欲しがる赤井戸を金の力で手に入れようと、嘉平を作り話でだましたのである。 この話をきいて怒った清兵衛と文十郎(田村高廣)は、嘉平宅になぐりこんだ。嘉平も大倉屋に計られたことを知り、乾分の伊太八(志賀勝)を連れて大倉屋を詰問するが、許しを乞う大倉屋の金に目がくらんだ伊太八に嘉平は殺され、真相を知る助け人にも危険が迫ってきた………。
- 00:46:56第4話 島抜大海原あらすじをみる 貧乏侍佐山の娘、おりょう(川崎あかね)は、商人近江屋の息子、信吉(新田章)に嫁いだが、武家御法度に反したとして遠島になり、ひとり息子の太郎を残して御蔵島に送られ夫の信吉は江戸を追放された。 清兵衛(山村聡)から、ウラの仕事として、おりょうの救出を頼まれた文十郎(田村高廣)は、鳥も通わぬ流人島へ行くのは反対だった。しかし、かつて御蔵島に父が流人となって送られ、その消息を知りたがる平内(中谷一郎)のたっての願いで承諾し、他の流人の身代りになって平内と共に流人船に乗りこみ嵐をついて島に向った。 島民は名主の三左衛門(花沢徳衛)に統制され、流人の監視はきわめて厳重だった。流人たちの口もかたく、平内の父探しも難航。ようやく探しあてたおりょうは、記憶をなくし流人相手の女郎に身を落としていた……。あらすじをみる 貧乏侍佐山の娘、おりょう(川崎あかね)は、商人近江屋の息子、信吉(新田章)に嫁いだが、武家御法度に反したとして遠島になり、ひとり息子の太郎を残して御蔵島に送られ夫の信吉は江戸を追放された。 清兵衛(山村聡)から、ウラの仕事として、おりょうの救出を頼まれた文十郎(田村高廣)は、鳥も通わぬ流人島へ行くのは反対だった。しかし、かつて御蔵島に父が流人となって送られ、その消息を知りたがる平内(中谷一郎)のたっての願いで承諾し、他の流人の身代りになって平内と共に流人船に乗りこみ嵐をついて島に向った。 島民は名主の三左衛門(花沢徳衛)に統制され、流人の監視はきわめて厳重だった。流人たちの口もかたく、平内の父探しも難航。ようやく探しあてたおりょうは、記憶をなくし流人相手の女郎に身を落としていた……。
- 00:46:55第5話 御生命大切あらすじをみる 高島藩の小佐内圭介(池田秀一)と太田新八は、夜道でごろつき浪人笹本(津川雅彦)らの辻斬りにおそわれ、新八は死に、圭介は気を失って助かった。 圭介は藩の物笑いだと後ろ指をさされ、いたたまらなくなって切腹を決意するが、彼を愛しむ女中おこう(弓恵子)の涙でふみとどまる。 おこうから助けを求められた清兵衛(山村聡)は、平内(中谷一郎)と為吉(住吉正博)をおとりに辻斬りをおびきよせ、一人は文十郎(田村高廣)が斬り倒したが笹本は逃げた。 清兵衛は、辻斬りを倒したのは圭介だと番所に届け、圭介は名誉を回復して徒士頭に出世する。 その夜おこうは、圭介が辻斬りを倒したのはウソだと笹本に脅迫され、ふたたび清兵衛のもとを訪ねた………。あらすじをみる 高島藩の小佐内圭介(池田秀一)と太田新八は、夜道でごろつき浪人笹本(津川雅彦)らの辻斬りにおそわれ、新八は死に、圭介は気を失って助かった。 圭介は藩の物笑いだと後ろ指をさされ、いたたまらなくなって切腹を決意するが、彼を愛しむ女中おこう(弓恵子)の涙でふみとどまる。 おこうから助けを求められた清兵衛(山村聡)は、平内(中谷一郎)と為吉(住吉正博)をおとりに辻斬りをおびきよせ、一人は文十郎(田村高廣)が斬り倒したが笹本は逃げた。 清兵衛は、辻斬りを倒したのは圭介だと番所に届け、圭介は名誉を回復して徒士頭に出世する。 その夜おこうは、圭介が辻斬りを倒したのはウソだと笹本に脅迫され、ふたたび清兵衛のもとを訪ねた………。
- 00:46:55第6話 上意大悲恋あらすじをみる 浜田藩江戸詰の津島小一郎(山本紀彦)と、三村家息女あずさ(田島令子)は、相愛の仲で婚儀の日取りも決っていたが、それを知りながら主君松平直康(岡崎二郎)は、あずさを手ごめにし側室にした。 直康はその上、小一郎に出世と称して、あずさが住む奥御殿の不寝番を仰せつけた。小一郎はいつか直康を復讐しようと、機会を待った。 二年後、屋敷に能役者が招かれた舞台の隙に、小一郎はあずさと脱出を計った。だがすぐ追手がかかり、危いところを文十郎(田村高廣)に助けられ、文十郎の家で一休みする。 騒ぎを知って駆けつけた平内(中谷一郎)と清兵衛(山村聡)は、今表に出たら犬死だと、二人をかくまい事情を聞いた。 小一郎たちを屋根からでも逃がしてやろうとする助け人だったが、すでに直康の子を身ごもっていることに気づいたあずさは、小一郎に許しを乞うや表にとび出し追手に捕まってしまう。錯乱した小一郎も後を追った。あらすじをみる 浜田藩江戸詰の津島小一郎(山本紀彦)と、三村家息女あずさ(田島令子)は、相愛の仲で婚儀の日取りも決っていたが、それを知りながら主君松平直康(岡崎二郎)は、あずさを手ごめにし側室にした。 直康はその上、小一郎に出世と称して、あずさが住む奥御殿の不寝番を仰せつけた。小一郎はいつか直康を復讐しようと、機会を待った。 二年後、屋敷に能役者が招かれた舞台の隙に、小一郎はあずさと脱出を計った。だがすぐ追手がかかり、危いところを文十郎(田村高廣)に助けられ、文十郎の家で一休みする。 騒ぎを知って駆けつけた平内(中谷一郎)と清兵衛(山村聡)は、今表に出たら犬死だと、二人をかくまい事情を聞いた。 小一郎たちを屋根からでも逃がしてやろうとする助け人だったが、すでに直康の子を身ごもっていることに気づいたあずさは、小一郎に許しを乞うや表にとび出し追手に捕まってしまう。錯乱した小一郎も後を追った。