続組織暴力
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兵藤五郎は、一匹狼のギャング。正式な手続きを経て、銀座商事なる会社を設立し、銀座一帯で手広く仕事を始める。だが、銀座を縄張りにしている暴力組織が黙っているはずもなく血の抗争が起こるが、兵藤は歯牙にもかけず、日一日と基盤を築き上げる。この状況を見過ごせない北川警部、中西、沢井両刑事が動き始めるが、遣り手の兵藤のしっぽを掴むことができない。遂に、関東政友会の榊組が乗り出してくる。銀座から手を引けと迫るものの、逆に兵藤は政友会傘下に加わりたいと申し入れ、会長・菊川と盃を交わす。兵藤の狙いとは一体?兵藤は、博奕場パシフィック・クラブで花奴という女に多額の金を儲けさせる。何故なら、花奴は、政界の大ボス・大和田の二号さんだからだ。そして、兵藤の手荒い仕事は止まる事を知らず、今度はパシフィック・クラブをも乗っ取る。当然、兵藤は逮捕され、北川警部の徹底的な取り調べを受けるが、黙秘権を行使し時間を稼ぐ中、大和田からの圧力が掛かり、兵藤は釈放される。大和田に取り入った兵藤の初仕事は、3年前にもみ消された弾丸道路用地買収にまつわる丸菱土地不動産KKの30億円にのぼる横流し事件を叩くことだった。何故なら、3年前の総裁選の際、その30億円が反対派の選挙資金に流れ、大和田は敗れていた。この仕事は兵藤にとって、政友会を敵に廻すことになる。何故なら政友会の顧問・権藤は、大和田の政治的ライバルであり、また丸菱の元社長でもあったからだ。兵藤は、政友会の菊川や榊たちからの吊し上げを喰らうが、逆に榊組に殴り込みを仕掛け、警察力の介入をもって抑制する。この間に兵藤は、丸菱土地の係長・田沢を拷問し、30億円の流出先を吐かせる。さらに田沢が自殺したため、この一件がますます表面化する。折角もみ消した不正が暴かれてはと、菊川、榊たちは組織を挙げて、兵藤の命を狙う。そんな中、丸菱土地の不正を把握した大和田は、その弱みにつけ込んで、丸菱から8億円の金をせしめる。そして、この事件の真相を再び闇に葬るため、組織内の対立、特に兵藤と榊の間の対立を緩和しようと、二人の手打ちを決める。だが、榊には屈辱の限り…。手打ち式の席上で、逆上した榊は、兵藤の命を殺るが、榊もまた撃ち殺されてしまう。これは、大和田や菊川の狙い通りの結末だった。大和田の指図により、銀座商事の社長には菊川が収まる。すべてはこう仕組まれていたのだ。そして、警察ではこの一件を、単なる縄張り争いの結果ということで、捜査は打ち切りとなる。政界のボスとやくざ組織の結託による度重なる不正がまた闇に消える…。銀座の雑踏をゆく北川の顔には、剥き出しの怒りが溢れていた…。
- ジャンル
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制作国
日本
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制作年
1970年以前
- シリーズ
- キャスト
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スタッフ
監督 : 佐藤純弥 脚本 : 石松愛弘 音楽 : 佐藤勝 撮影 : 仲沢半次郎