傷だらけの人生
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330円
大正末期。大阪の天満にある大聖寺一家では、三代目を決めるべく、一家内の親戚関係者が一同に介していた。その中には、扇山一家大島組親分の大島清治。大聖寺一家三橋組親分の三橋鉄男の姿もあった。遺言により代貸の半田謙三が後継者として一家内では決したが、分家を仕切る三橋だけが、これに反対。というのも、芸者あがりの二代目の女房おしまを半田が狙っていたため、一家が物笑いにならないようにするための配慮だったが、二人の逢瀬の現場を捉えた三橋は半田を傷つけてしまうことに…。数日後、三橋はあとの事を清治に頼み、自首する。半田はこの不始末により破門になるが、秘かに大聖寺一家の縄張りを狙う堂本一家の世話を受けることになる。改めて、大聖寺一家の三代目になった三橋が釈放されるまでの間、一家の縄張りを清治が預かることになる。大聖寺一家で仕切る天神祭りの花会が近づくが、花会の勧進元を狙う堂本は、大聖寺の賭場に賭場荒らしを送り込んだりと、嫌がらせを表面化させた。そして、堂本は事ある毎に、扇山や清治と対立し、花会の利権を巡っての衝突が避けられない状況となる。一家を預かる清治は、堂本の汚いやり口に遂に立ち上がろうとするが、そんな時、養父の大島長吉から清治の実の父親が、堂本であることを知らされ、衝撃を受ける。扇山の計らいで、親子の対決は回避されるものの、心の中は複雑な清治。そんな状況ではあったが、保釈の決まった三橋を待つばかりだった。三橋の出所の日、堂本は大聖寺一家に乗り込み、明日に控えた花会の実権を握ろうとする。事を知った三橋は、清治が止めるのも聞かず、堂本一家に単身乗り込むと非情なドスの前に崩れ落ちるのであった。絢爛たる花会の当日、人の波に背を向けて、清治と三橋の子分である五郎の二人が行く。一家を、女房を捨てた清治…。そして、実父である堂本がいる花会の真っ只中へと乗り込んでいくのであった…。
- ジャンル
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制作国
日本
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制作年
1970年代
- キャスト
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スタッフ
監督 : 小沢茂弘 脚本 : 村尾昭 音楽 : 渡辺宙明 撮影 : 吉田貞次