ボーカルのぽんとトラックメイカーの小島英也による2人組ユニット“ORESAMA”が、TVアニメ『魔法陣グルグル』1クール目に引き続き、2クール目のOPテーマも担当することとなった。今回は、アレンジャーとしてTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDが参加することで、ノリのよいダンスナンバー＆テクノポップアレンジに仕立てられている。また、3rdシングルには表題曲「流星ダンスフロア」のほか、「ヨソユキノマチ」「Waiting for...」も収録されている。いずれの楽曲も、作詞をぽんが、作曲・編曲を小島英也が手がけている。
＜ココが聴きどころ！＞
今回の「流星ダンスフロア」は、ディスコナンバー、ダンスナンバーといった曲調の楽曲。とはいえ、ORESAMAらしさ溢れるサウンド、エレクトロやファンクミュージックなどを取り込みつつ独自の世界観を構築した独自の音楽性はしっかり保ちつつ、それにテクノポップのフレーバーが加わっているというイメージだ。
驚いたのは、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDの絶妙なアレンジセンスだろう。もともとの楽曲の魅力を引き出しつつ、これまでのORESAMAとはちょっとキャラクターの異なる、ノリの良さとポップさと、センスの良さが巧みに融合したアレンジを生み出しているのだ。なかでも、シンセサイザーやシンセドラム、ベースなど、音を聴いただけでそれとわかるTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDならではの演奏が、楽曲全体をさらにゴージャスな、かつ印象的なサウンドに仕立ててくれている。おかげで、聴いていて思わず体がリズムを刻んでしまいそうな、楽しいサウンドに仕上がっているのだ。さらに、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDならではの広がり感のある空間表現も備わっており、ハイレゾ版ではその心地よさを大いに楽しむことができる。楽しくも、聴き応えのある楽曲だ。
（野村ケンジ）