Shadow and Truth
ハイレゾファイル形式:FLAC | 24bit/96kHz ハイレゾのデータ形式とビットレート数について
スフィアや鈴村健一、下野 紘、堀江由衣などの声優アーティストに加えて、J-POPアーティストにも数多くの楽曲を提供している高橋諒。今回、TVアニメ『ACCA13区監察課』の劇伴を手がけることとなった彼が、この作品ならではの魅力的な世界観にインスパイアされ、新たなサウンドを生み出すべく作り上げたユニットがこの“ONE III NOTES (ワンサードノーツ)”だ。
ユニットメンバーは、高橋諒自身に加えて、キュートな見た目からは想像できないほどの情感溢れるボーカリゼーションが特徴的で、渋谷を中心に活動中の2人組ユニットORESAMAのボーカリストでもある“PON”と、自由自在のフロウと変則的なライミングで唯一無二の存在感を放つMC&ラッパーの“Foggy-D”の3人。個性豊かなメンバーが集まることで、TVアニメ『ACCA13区監察課』の世界観にマッチした、それでいて新たなサウンドスタイルを作り上げている。
<サウンドインプレッション>
とても面白い、とにかく面白い。TVアニメ『ACCA13区監察課』のオープニングテーマ「Shadow and Truth」を一聴して感じたのは、作り上げられた楽曲の“楽しさ”と“新しさ”だ。冒頭はジャズ(ビッグバンド風!?)アレンジから始まり、それにFoggy-Dのラップが被さり、さらにPONならではの美しくも個性的なヴォーカル&コーラスが重なることで、オールドスタイルのようでいて、最新ポップスのようでいて、これまでにはない新しいサウンドを作り上げている。
何よりも、グルーブ感の高さが素晴らしい。バンド演奏、ラップ、ヴォーカルという音数の多い構成が一体になり、大きなうねりのようなリズムを生み出している。ここまで凝った構成だと、断然ハイレゾ版ならではのメリットが生きてくる。全ての楽器、歌声がしっかり届いてくるので、一段とノリの良いサウンドになってくれるのだ。また、アコースティック楽器のリアルさ、音色の心地よさも、このハイレゾ版では存分に味わえる。とても個性的で、とても魅力的な楽曲だからこそ、より良質なサウンドで、存分に楽しんで欲しい。
(野村ケンジ)