セイキノウタゴエ ジョーン・サザー

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ジョーン・サザーランド

1926年11月7日、オーストラリアのシドニー生まれのソプラノ歌手。シドニー音楽院を経て、51年に渡英。ロンドンで教育を受けコヴェント・ガーデン王立歌劇場のオーディションに合格し、翌年デビューを飾る。56年、グラインドボーン音楽祭で『フィガロ』の伯爵夫人、59年、ウィーン国立歌劇場で『オテロ』のデズデモーナ、60年パリ・オペラ座、61年スカラ座、メトロポリタン歌劇場でいずれも『ルチア』のタイト・ルロールを歌い、世界の桧舞台へと階段を駆け上った。75年に来日した折には『椿姫』のヴィオレッタ役で、日本のファンを魅了した。79年にはエリザベス女王から“デイム”の称号を受けている。柔軟な美声に恵まれ、声域も驚くほど広く、不世出のプリマ・ドンナとして名声を欲しいままにしたが、90年10月の『ユグノー教徒』の舞台を最後に引退した。マリア・カラスと並んで20世紀を代表する名歌手として、“ラ・ストゥペンダ(途方も無く素晴らしい女性)”というニック・ネームを贈られた。指揮者リチャード・ボニングの夫人でもある。2010年10月10日、スイス、モントルーの自宅にて死去。