i7

リリース1周年を迎え、早くも100万ダウンロードを突破した大人気のスマートフォンアプリゲーム『IDOLiSH7』。父の経営する“小鳥遊芸能事務所”で働き始めた主人公が、マネージャーとして7人のアイドルの卵を育成するというストーリーだけあって、彼らの歌う楽曲も大いに注目を集めており、これまでに4タイトルのシングル「MONSTER GENERATiON」「SECRET NIGHT」「恋のかけら」「SILVER SKY」、アルバム「i7」、企画CD「NATSU☆しようぜ！」が発売されている。そんな、IDOLiSH7の全タイトルが、このたびハイレゾ音源としてリリースされることとなった。

なかでもこの「i7」は、IDOLiSH7メンバーが歌う12曲が揃うフルアルバム。七瀬 陸(CV.小野賢章)、和泉 一織(CV.増田俊樹)、二階堂 大和(CV.白井悠介)、和泉 三月(CV.代永 翼)、四葉 環(CV.KENN)、逢坂 壮五(CV.阿部 敦)、六弥 ナギ(CV.江口拓也)の歌声を、ハイレゾ音源ならではのリアルなサウンドで存分に楽しむことができる作品に仕上がっている。

＜サウンドインプレッション＞
μ'sやSTAR☆ANISなどのアイドルユニットはもとより、TVアニメ『Free!』など男性ユニットのキャラクターソングなども幅広く手がけているランティスがプロデュースする作品だけあって、12曲全てがそれぞれに印象的で、魅力的な楽曲に仕上がっている。ハイレゾVer.では、ヴォーカルや演奏がとてもリアルなサウンドに生まれ変わることで、さらに魅力的に感じられるようになった、というのが特徴だが、実際にはそんなひとことでは言い表せないほどに、魅力的な音源に仕上がっている。

というのも、声のリアルさが格段に向上していて、特等席でライブを見ているどころか、自分ひとりのためにみんなが目の前で歌ってくれているかのような臨場感が味わえるのだ。正直「か、顔近すぎますっ！」とこちらが照れてしまうくらい。ハイレゾ音源ならではのアドバンテージをしっかりと活用しているのだろう、マイクの前で歌っている姿が脳裏に浮かんでくるくらいのリアルな音になっている。いっぽう、演奏も一段とクリアでキレの良い、聴いているだけでどこかワクワクしてくるノリの良さがある。このあたりは、楽曲を担当しているプロデューサーの佐藤純之介氏、およびマスタリングエンジニアの原田光晴氏の（ハイレゾアニソンの最先端を担うスタッフならではの）妙技ではあるが、そんなことを抜きにして、素直に“楽しいサウンド”となっているのがこの「i7」の魅力といっていい。i7を愛する人もまだ聴いたことのない人も、中の人のファンなどにも、幅広くオススメしたい作品だ。
（野村ケンジ）
マスターファイルフォーマット：32bit floating/48khz
配信用マスタリングフォーマット：24bit/96khz
マスタリング・エンジニア：原田光晴
マスタリングスタジオ：Studio Magic Garden