decade wind

結城アイラ
アルバム
6,380円
※ハイレゾ楽曲の試聴はすべて通常音源になります。
ハイレゾファイル形式:FLAC | 24bit/96kHz
ハイレゾのデータ形式とビットレート数について
購入した作品の再生方法
※ハイレゾ楽曲の試聴はすべて通常音源になります。
ハイレゾファイル形式:FLAC | 24bit/96kHz
ハイレゾのデータ形式とビットレート数について

 2007年にTVアニメ『sola』のOPテーマ「colorless wind」でメジャーデビュー。以来、数多くのアニソン/ゲームソングを歌い続けている結城アイラ。近年は、作詞家としても活躍しており、スフィアや田所あずさなどの声優アーティストや、「アイドルマスター ミリオンライブ!」「アイドルマスターSideM」「アイドリッシュセブン」など数々の作品にも歌詞を提供している。
 そんな、結城アイラの活動10周年を記念して発売されたのが、今回の「decade wind」だ。TVアニメ『sola』関連楽曲を皮切りに、TVアニメ『true tears』EDテーマ「セカイノナミダ」やTVアニメ『戦う司書 The Book of Bantorra』EDテーマ「Dominant space」、TVアニメ『伝説の勇者の伝説』OPテーマ「LAMENT~やがて喜びを~」、アニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』第1章EDテーマ「星が永遠を照らしてる」、TVアニメ『境界線上のホライゾンII』EDテーマ「悲しみは誰の願いでもない」、OVA『OVA機動戦士ガンダムAGE~MEMORY OF EDEN~』EDテーマ「未来の模様」、TVアニメ『BLAZBLUE ALTER MEMORY』EDテーマ「REINCARNATION BLUE」、TVアニメ『ブレイクブレイド』EDテーマ「愛しき抗いよ、導け光へ」、そして最新のTVアニメ『ACCA13区監察課』EDテーマ「ペールムーンがゆれてる」まで、数多くのアニメ/ゲームタイアップ曲を収録。さらに、今回のアルバムのために撮り下ろされた新曲「うた」は、商業タイトルとしては世界初となる768kHz/32bitによる一発録りが行われるなど、充実した内容のアルバムに仕上がっている。

<ココが聴きどころ!>
 ハイレゾ版を一聴して、ビックリ。いやはや、当時のCDシングル(やアルバム)とは全然イメージが違うというか、音数も音色も違って聴こえるくらい、表現力の増したサウンド、活き活きとした結城アイラの歌声が堪能できるのだ。
 何を隠そう、個人的に大好きな楽曲で数100回と聴き続けているTVアニメ『境界線上のホライゾンII』EDテーマ「悲しみは誰の願いでもない」がこのアルバムに収められていて、わかりやすかろうと最初に聞いたのだが、最初の一音が出た瞬間からまるで違って聴こえた。音場が左右だけでなく奥行き方向にもしっかりと広がっているし、音色のひとつひとつがキラキラときらめく粒(が見えるか)のように、とても印象的に感じられたのだ。そしてヴォーカルが始まると、まるで本人が目の前で歌ってくれているかのような、美しくリアルな歌声が響きわたる。いやはや、本来のサウンドはここまで情報量があり、本来の歌はここまで繊細な感情表現が伝わってくるのかと驚くばかり。慌ててCDを探しだして聴き比べてみたが(お気に入れだけに決して悪くないまとまりや勢いのよさを持ちあわせていた)、定位も音色も全く同じで、なにひとつ変わっていない。それでいて、表情が格段に増していて、活き活きとしたサウンドに生まれ変わっているのだ。これは素晴らしい。
 ちなみに、先日、結城アイラさんにお会いする機会があり、そのあたりを尋ねてみたところ、ハイレゾ版に関しては「最新のトレンドを踏まえたマスタリングでアルバムとしての統一感を作ってもらった」という。もちろん、当時のレコーディングの丁寧さや、彼女自身の歌声の魅力があってこそだが、ハイレゾ版に関しては“2017年版”としての完成度の高さを持ち合わせている。一発録りをしたという、新曲「うた」のリアルなサウンドも含め(歌を歌い続ける決意の込められた歌詞に感動!)、特にこのハイレゾ版は、ファンはもとより多くの人に聴いて欲しい、オススメのアルバムだ。

(野村ケンジ)

収録曲

結城アイラ