2013年にTVアニメ『ぎんぎつね』EDテーマ「月光STORY」で活動をスタート。TVアニメ『無彩限のファントム・ワールド』OPテーマ「Naked Dive」をはじめ、TVアニメ『黒子のバスケ』第3期第2クール帝光編EDテーマ「アンビバレンス」やTVアニメ『ガンダムビルドファイターズトライ』EDテーマ「アメイジング ザ ワールド」など、数々のオープニング&エンディングテーマを手がけているSCREEN mode。いっぽうで、2014年にはミニアルバム「NATURAL HIGH DREAMER」を、2015年には1stフルアルバム「Discovery Collection」をリリースしている彼らだが、今回新たに、“男性目線の恋模様”をテーマにしたコンセプトミニアルバム「SOUL」を作り上げた。
今回のミニアルバムでは、SCREEN modeが得意とするロックだけではなく、R&Bやソウルなど、様々なジャンルのサウンドにチャレンジ。SCREEN modeならでは、それでいて新しい“LOVE SONG”の数々が楽しめる作品に仕上がっている。
<サウンドインプレッション>
もちろん、サウンドはSCREEN modeそのもの、作曲・編曲を手がける太田雅友の世界観は揺るぎないのだが、バリエーションに富んだ曲調が楽しめるのはなかなかに魅力的。歌詞も、勇-YOU-(林勇)と結城アイラの共作だったり、松井洋平や松井五郎が手がけていたりと、ずいぶんと世界観が広がっている印象だ。
それにしても、勇-YOU-の歌声は新しい楽曲を聴くたびに、ハイレゾ版がいちばんと思ってしまう。というのも、良く通る、それでいて独特のかすれや厚みをもつ彼ならではの歌声を存分に味わうには、できるだけ細やかなニュアンス表現とリアルな音色をもつハイレゾ版がピッタリだからだ。今回のミニアルバム「SOUL」では、そういった印象が特に強かった。様々な曲調が集まっていることもあってか、1曲1曲で歌い方が違っていて、様々な勇-YOU-の姿が楽しめる。また、全体的にアコースティック楽器の演奏をメインとした楽曲がおおいこともあり、ハイレゾ版ではライブ会場最前列で楽しんでいるかのようなリアルさや臨場感も味わえる。特に「True Sweet Heart」から「Never say never end」、「Last Train」へと至る後半の3曲は、歌声も音色も気持ちよく、とてもリラックスした気分で歌声や演奏を楽しむことができる。まだSCREEN modeのハイレゾ版を聴いたことがない、という人には絶対オススメしたい作品だ。
(野村ケンジ)