あらすじ

雄介たちの小学校の運動会当日、健介は頼まれて奈緒子たち親子を磯釣に連れていく。健介は雄介に日本一のマラソンランナーになれと言い残し、出発するのだった。健介が現れないまま、運動会の種目は進んでいった。一方、健介は磯に渡ろうとした奈緒子が海へ落ちたのを助けようとして飛び込む……。日本海の小島・波切島を舞台に、壱岐大介・雄介と篠宮奈緒子の3人が織りなす宿命の愛のドラマ!!

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  • 奈緒子 6
    奈緒子 6
    全国中学駅伝大会当日、波切島北中学の第一走者・本松キャプテンは、雄介から聞き出したアドバイスを守り、優勝候補で先頭を走る船橋第一学園中学に離されないよう、必死で食らいついていく。
  • 奈緒子 7
    奈緒子 7
    全国中学駅伝大会、第3区は追い風の強い3kmのコースだ。小笠原監督は故障がなく、風のある時・ない時のタイム差の少ない佐ー木を抜擢した。
  • 奈緒子 8
    奈緒子 8
    全国中学駅伝大会最終区。心のままに走る雄介と、冷静さを失わない黒田。320mの差を一気に詰めてきた雄介に、黒田は揺さぶりをかける。しかし、父の言葉を思い出していた雄介は黒田の前へ出るのだった。
  • 奈緒子 9
    奈緒子 9
    全国中学駅伝大会、最終区。競技場で競り合う雄介と黒田。肘で走れという小笠原監督の言葉通り、腕を引っ張りあげて走る雄介。残り100m。学校の仲間、陸上部員、母、兄、次ーと雄介の胸に去来する人ー。ともに、一歩でも前へ出たいと必死で走る二人の差はまったくなく、どこが勝負の分かれ目なのか誰にもわからなくなっていた。
  • 奈緒子 10
    奈緒子 10
    権太は雄介が漁師になりたいと行って来ていることを母・和子に報告する。和子はさっそく品川医師と共に権太の家へ赴く。3人の意見は雄介を船にのせないことで一致したのだが……。
  • 奈緒子 11
    奈緒子 11
    復帰戦となる“海の中道10キロ・マラソン”がついにスタートし、雄介は序盤から飛ばし、先頭を走る。強烈な浜風が選手達を襲うなか、雄介にはまったく影響が見られない。船に乗っている間、知らず知らずのうちに、大山によって強靭な体に鍛え上げられていたのだ。
  • 奈緒子 12
    奈緒子 12
    “海の中道10kmマラソン”の終盤。社会人ランナーの本田は、自分に必死についてくる壱岐雄介の中学生離れした素晴らしい走りに驚きを隠せなかった。
  • 奈緒子 13
    奈緒子 13
    夏休み、大介と品川圭吾が帰省してきた。久しぶりに再開する雄介と大介。「明日から夏合宿」という雄介に、圭吾は「西浦が鬼になる地獄の合宿だ」と脅しをかける。圭吾の父の病院に出向いた大介は、波切島高校陸上部の肉体能力数値を見た。そして、マネージャー志望という吉崎の数値に目を止めた。
  • 奈緒子 14
    奈緒子 14
    波切島高校陸上部の夏合宿はいよいよ詰めの段階に達していた。最後に小猿谷から猿岩までの1キロの上り坂の待つ難コースを走る。坂の手前の200mで雄介と本田のデットヒートかと思いきや、そこに吉崎が食らいつく。
  • 奈緒子 15
    奈緒子 15
    波切島高校陸上部の夏合宿の最終日に行われた20Kmのロードレースも終盤に差しかかっていた。残り3kmに待ち受ける長く急な坂、この坂のことを雄介は「父ちゃん坂」と呼んだ。彼にとって、幼い頃に父の背中を追いながら一緒に走った思い出の坂だった。降りしきる雨の中、必死に雄介に食らいつこうともがく本田だが……。
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