緋の稜線

あらすじ

昭和元年。胡桃澤家に三女が誕生し、自分の瞳で世の中を見つめ判断するようにとの願いを込めて瞳子と名付けられた。時は流れ、瞳子が15歳になった昭和16年。帝国海軍は米国連合艦隊をハワイ真珠湾にて急襲し、太平洋戦争へと突入する。激動する日本の中で、自分の選んだ人と結婚することを願う瞳子だったが、彼女のそんな気持ちをよそに見合いの話が…。そしてそこでの出会いが、彼女の運命を大きく変えていくことになる!! 戦前から現代まで、時代の流れに翻弄されながらも強く生きた女性たちとその家族を描いた長編ドラマ!

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  • 緋の稜線 (11)
    緋の稜線 (11)
    一人の女性として芙美香の存在を受け止めた瞳子は、彼女が命と引き換えに産み、望恵と名付けた女の子を、自分の子として育てることを決意する。一方、昇吾の妹で女優の和音は、思いを寄せていた妻子ある監督・西沢が、心中を図り亡くなってしまったことを知る。そして、彼の妻と、心中相手の家族との諍いに巻き込まれて行き…。だがそんな時、和音は、亡き胡桃澤教授の教え子で、龍一のかつての学友でもある帝国食販のオーナー・橘金太に求婚されてしまい!?
  • 緋の稜線 (12)
    緋の稜線 (12)
    瞳子の姉・寿々子と龍一夫妻に双子の子が誕生し、昇吾の妹で女優の和音も、帝国食販のオーナー・橘金太のプロポーズを受けついに結婚。そして時は流れ、龍一・寿々子夫婦が戦後の混乱期に引き取った4人の子供たちも成長し、特にハーフのリサは、常に男たちの目を引く美しい女性へと成長していた。瞳子と新之助の間に出来た健吾もまた、そんなリサに魅かれていたが、まだ幼い彼の妹・望恵は、健吾を慕うあまり、リサの存在に嫉妬していて…!?
  • 緋の稜線 (13)
    緋の稜線 (13)
    昇吾・瞳子夫婦の各務家は、病で亡くなった新之助と瞳子の間に生まれた健吾、昇吾と瞳子の子供・昇平、そして昇吾と肺結核で亡くなった芙美香との子・望恵という複雑な家庭。ある時、新之助の母・多鶴子が亡くなったとの知らせが各務家に届く。瞳子は自分の代わりに健吾を山梨の嵯峨美家に向かわせるが、そこで健吾は、自分の出生について聞いてしまい…!? 自身の出生と、リサ、真澄、日向子の間で揺れる健吾は…。
  • 緋の稜線 (14)
    緋の稜線 (14)
    父・昇吾を問い正し、全てを知った健吾。だが、自分の中で結論が出せず悩み続けていた。そんな時、孤独感のあまりリサを押し倒そうとした健吾はリサに拒絶されてしまい、逃げるように家庭教師の日下部晶の家を訪れる。彼女の優しさに、そして体に触れ、健吾は晶に惹かれて行くが…。
  • 緋の稜線 (15)
    緋の稜線 (15)
    乗った旅客機が太平洋上で消息を絶ち、生死不明となってしまった昇吾。彼の生還を信じて疑わない瞳子らだったが、その後を追うように義母も逝ってしまう。さらには、健吾が想いを寄せていた日下部晶もイギリスに行くことになり…。様々な別れが重なる一方で、瞳子は菱屋グループと各務家の留守を守っていくことを決意し、菱屋グループ会長として、新たな一歩を踏み出す。だが、父・昇吾不在の各務家では、昇平が自分の存在に苦悩していた。そして、ある日ついに…!?
  • 緋の稜線 (16)
    緋の稜線 (16)
    昇吾が飛行機事故に遭い、生死不明から6年が経った。長男の健吾はT大を卒業し、菱屋と同業の北斗デパートに入社。そこで北斗デパートの社長・香月隆源の一人娘、潤子と出会う。そんな健吾のことを何かと気に掛ける潤子だったが、経営方針と母への暴力から社長である父と対立し、地方へと配転される。その後、尊敬する瞳子の誘いで菱屋に転職するも、それに激怒した隆源は、報復のために健吾を大阪・千里分所へ転勤させてしまい…!?
  • 緋の稜線 (17)
    緋の稜線 (17)
    勤務する北斗デパートの社長に、大阪の千里分所へ飛ばされてしまった健吾。彼は、同じく千里分所へ左遷された福田孝と、地元スーパーの笹森と協力し、腐りきった分所を建て直すため奮闘する。一方、寿々子と龍一夫婦に、幼い頃引き取られた市子やリサたちも年頃になり、市子は一馬と結婚。だが、幸せの絶頂であるはずの市子は、戦争の傷跡から、そんな幸せを素直に受け入れられずにいた。そして…。
  • 緋の稜線 (18)
    緋の稜線 (18)
    瞳子の姉で、龍一の妻、そして市子やリサたち姉弟が大好きで尊敬していた寿々子が急死してしまう。また、一馬と結婚した市子は、一馬の愛情を信じるが、どうしても素直に一馬の胸に飛び込めない自分に悩み、離婚を決意する。一方、外務省に勤めるリサは、ようやく健吾との壁を越える決心をし、二人は初めての朝を迎えた。しかし、それを知った健吾の妹・望恵は、自分にもどうにもできない感情が湧き起こって…。そんな時、寿々子を失って心身ともに衰弱していた龍一が行方不明に!?
  • 緋の稜線 (19)
    緋の稜線 (19)
    大阪・千里分所が閉鎖され、北斗デパートに辞表を出した健吾と福田。二人は笹森と、北斗デパートで倉庫番をしていた河田、そして健吾が愛するリサの5人で新会社を立ち上げる! オイルショックを見越して、瞳子からの祝い金1千万を元手にトイレットペーパーを買い占めた彼らは大成功し、その後、海外の動きを見るため、健吾とリサを送り出すことに。一方、健吾への想いが叶わぬものとなった妹・望恵も、留学のためにパリに行く決心をしていた。3人は、手紙でパリにいると報告をしてきた各務家の次男・昇平と現地で数年ぶりに再会するが、彼の生活とその人脈は、皆が衝撃を受けるもので…。
  • 緋の稜線 (20)
    緋の稜線 (20)
    18歳で家を飛び出し、世界を放浪していた弟・昇平とフランスのパリで再会した健吾とリサ。亡命を手伝う逃がし屋という仕事をしていた昇平だが、恋人・シモーヌの誘拐騒ぎを契機に一念発起し、逃がし屋で出来た世界中の人脈を生かした商品を仕入れて健吾の会社に取引を持ちかける。だが、その荷を乗せた船が台風により足止めされる可能性が出て来て…!? 荷が届くかどうかの瀬戸際で、健吾たちは借りた倉庫が少しでも無駄にならずになる手段を探し、奔走する!!
購入した作品の読み方

レビュー・口コミ(6件) 一覧へ

  • 自分の人生にも教訓となるような学び多き作品でひた。ウィキで調べたら日本漫画大賞?にも選ばれている傑作なのですね!ドラマ化もされているようです。
    主人公の瞳子の生き方に心を打たれました。
    戦後はこういう事があったのか、と理解できました。今の自分が在る事にも感謝できます。
    自分も日本や世界を変えていくような志を持ち生きていこうと感化されました。
    そして志事ばかりではなく家族を大事にしていきたいなと思いました。
    また読み返したいです。
    5点
    ぱふぃーさん
  • 超超大作です。面白い、人の描写、女性の心情がとてもよく表現されています?
    5点
    ヤッターマンさん

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