あらすじ

その暴力性故に“鬼子”と呼ばれ周囲から恐れられる少年・了一。喧嘩に明け暮れる日々だったが、ある時警察官の小宮に補導される。了一を更生するため、小宮がとった手段は“剣道”。この出会いをきっかけに少年は奥深き剣の道を歩み始めるが、仲間の裏切りにより重傷を負い右腕に後遺症を残してしまう。隻腕の剣士として上段を極めんとする了一が剣道界に旋風を巻き起こす

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  • 剣に焦ぐ 7
    剣に焦ぐ 7
    目前に迫った地区予選のため笹塚が用意した練習試合の相手は、かつて紅泉高校剣道部を全国制覇に導いた黄金世代メンバーだった!最強OBたちを前に部長を中心として作戦立てした結果、住吉と高尾は確かな手ごたえと今後の課題をつかんでいく。黄金世代最強ともいうべき現役警察官・国領と対戦する了一も、今までにない強敵を相手に更なる成長を遂げていく。そんな中、国領に言われた一言は了一の未来に新たな可能性を提示する…。
  • 剣に焦ぐ 8
    剣に焦ぐ 8
    『これは今のお前の、可能性を広げる稽古だ』最強OB軍団との練習試合を経て、それぞれの戦い方やチームの目指す先が見えてきた了一たち紅泉高校剣道部。笹塚からは都大会に向けた個別の練習メニューを言い渡され、それぞれ課題克服のために全力でトレーニングに励む。そして迎えた、全国出場をかけた都大会当日! 紅泉が一回戦であたったのは、やたらとガラの悪そうな高校で…!? 白熱の大会編、開幕!!
  • 剣に焦ぐ 9
    剣に焦ぐ 9
    『俺は、俺の剣で勝ちたい!!』地区予選第一回戦がいよいよ開幕!それぞれが事前に行っていた個別トレーニングの成果が試合で発揮され、着実に勝ち星を獲得していく紅泉高校の面々。すべてが順調に進んでいるかのように見えていたが、市ヶ谷が狭間の異変に気づく。一方その頃、会場内で他校の女子生徒にナンパをするチャラ男の姿が。もしかして二回戦の相手って――!?
  • 剣に焦ぐ 10
    剣に焦ぐ 10
    『剣の道は、殺し合いじゃん?』地区予選二回戦に進出した紅泉高校の面々。対戦相手の銀栄高校には、かつて狭間が中学で共に稽古をした仲間もいた。いざ先鋒戦が始まると、やたらと体に直接当たるような打突が多い気が…。一方的に痛めつけるようなやり方に、紅泉側はイラつき始める。当たると痛いところを重点的に攻められ、次第に「もう自分もやり返していいのでは」と脳裏によぎった住吉は…。
  • 剣に焦ぐ 11
    剣に焦ぐ 11
    地区予選二回戦、銀栄高校との対戦は1人負け/2人引き分けという、これ以上勝ち星は落とせない状況で副将戦に突入した。静かな試合展開が続く中、紅泉の副将・狭間が引き技を仕掛けようとしたその瞬間、相手の選手も動き出す。引き面で顎が上がったところを狙って、喉に直接突きを入れようとしてきたのだ。剣道を「殺し合い」と捉える銀栄の副将・我孫子のこの行動に、狭間は――
  • 剣に焦ぐ 12
    剣に焦ぐ 12
    都大会出場をかけた三回戦。紅泉高校の対戦相手は、強豪・蒼帝学園!加えて紅泉は一人不戦敗という、圧倒的に不利な状況でのスタートが確定していた。先鋒・次鋒が負けたらその時点でチームが負けるという事実を聞いた先鋒・住吉は、あまりのプレッシャーにトイレに駆け込み閉じこもってしまう。幼なじみである高尾が説得しに行くも、なかなか出てこない住吉に対して、高尾が取った行動とは――!?
  • 剣に焦ぐ 13
    剣に焦ぐ 13
    都大会出場をかけた三回戦。副将が棄権というハンデもあり、強豪・蒼帝学園を相手に、紅泉は苦戦を強いられていた。中堅戦の対戦相手・正丸夏生(しょうまる なつき)の剣を捉えようと必死に集中する了一だったが、彼の心は乱されていた。正丸の剣は、了一の師・小宮の剣を髣髴とさせるものだったのだ。この剣に、了一はどう挑む――!?
  • 剣に焦ぐ 14
    剣に焦ぐ 14
    地区予選が終わり、その足で小宮のいる道場に向かった了一。同じ考えで道場に赴いたのは、蒼帝高校の正丸だった。気まずい沈黙の中、道着に着替える了一と正丸だったが、正丸が先に話を切り出す。その内容は、「守破離」について。師である小宮の剣をひたすら「守」ってきた正丸にとって、了一の剣はどのようなものになったのか――。
  • 剣に焦ぐ 15
    剣に焦ぐ 15
    夏の玉竜旗に向け、国領の師範のもとで修業を積む了一。呼吸すら悟らせない「無の打突」の習得を試みるが、彼にこびりついた殺気は根強く、打突の気配を殺すことに苦戦していた。その様子を見かねた国領が了一に問いかける。『人殺したことあんの?』 了一が超えてきた「一線」とはーー!?彼の秘められた過去が、徐々に明かされる。
  • 剣に焦ぐ 16
    剣に焦ぐ 16
    了一と小宮が交わした稽古の約束は果たされず、待ち合わせ時間になっても現れなかった小宮がいたのは、病院だったーー。警察官としての責務を全うし、公務中の事故に巻き込まれてしまった小宮。言葉を失う了一に対して、小宮は語りかける。「ここが了一くんの”離”だーー。」剣道に出会わせてくれた師からの”別れの言葉”に、了一の感情は大きく揺れーー!?
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