あらすじ
太平洋戦争末期の昭和19年、名古屋。木村家次女・あいは、国民学校高等科1年生。青春真っ只中にいるあいの関心は、かっこいい車掌さんに出会ったことや、今日の献立のこと。自分が戦争に参加しているなんて気持ちは、これっぽっちもなかった――。しかし、米軍にとって名古屋は、東京や大阪と並んで重要攻撃目標だった。少女・あいにとって、戦争とは、空襲とは、空から降り注いだ焼夷弾の雨とは、一体何だったのだろうか。
配信中作品一覧
あとかたの街（１）759円
太平洋戦争末期の昭和19年、名古屋。木村家次女・あいは、国民学校高等科1年生。青春真っ只中にいるあいの関心は、かっこいい車掌さんに出会ったことや、今日の献立のこと。自分が戦争に参加しているなんて気持ちは、これっぽっちもなかった――。しかし、米軍にとって名古屋は、東京や大阪と並んで重要攻撃目標だった。少女・あいにとって、戦争とは、空襲とは、空から降り注いだ焼夷弾の雨とは、一体何だったのだろうか。
あとかたの街（２）759円
偵察機を目撃したあいは、空腹も重なり、些細なことで班長や仲間を憎もうとしてしまった。戦争の足音が少女の純粋な心までも蝕もうとする中、昭和19年12月7日、名古屋を最初に襲ったのは敵国ではなく、大地震だった。さらに追い打ちを掛けるように、12月13日、三菱発動機に爆撃が。そこはあいの友達が働いているはずの場所。これが「名古屋大空襲」の始まりだった。
あとかたの街（３）759円
“お正月は敵も襲ってこない”――そんな楽観をよそに、昭和20年1月3日、来襲したB-29。さらに1月13日にはまた巨大地震が。空襲、そして地震。住み慣れた街は驚くような速さで姿を変える。そんな中、疎開中の三女・ときの様子を見に、あいは父とともに岐阜へと向かった――。
あとかたの街（４）759円
昭和20年3月19日、午前2時すぎ。氷点下4.6℃という寒さの中、ついにあいの真上にやって来た空襲。初期は航空機産業を破壊する目的だった。しかし今、名古屋大空襲は、無差別に、“市民”に牙を剥く――。全てが焼かれ、逃げ場はなく、木村家は乳母車と共に立ち尽くすばかり…。第44回（2015年度）日本漫画家協会賞コミック部門大賞受賞作！ 同時受賞「凍りの掌 ―シベリア抑留記―」も同時配信!!
あとかたの街（５）759円
名古屋大空襲で“生活”を焼かれた木村（きむら）家は一家で岐阜山中の村へ疎開することに。しかし生活は厳しく、ときはいじめにあい、父と長女みねは家を離れて出稼ぎに…。愛知時計電機の悲劇。広島と長崎の原爆投下。そして昭和20年8月15日正午の玉音放送。あとかたとなった街で、あいはどう生きてゆくのか――。日本漫画家協会賞大賞受賞作、ついに最終巻！
- ジャンル
- 掲載雑誌
- 出版社
レビュー・口コミ（6件） 一覧へ
- あともう少したてば
戦争を体験した方々がいなくなってしまう。。。
こういった本が後世に戦争を伝えていってくれるのかもしれません。。。3点 - 現実に起きていたことなのでょうが、やはりマンガとはいえ戦争の話は悲しく、心が苦しくなります。ストーリーは読みやすくついつい気になって全巻購入してしまいました。しかし読み終えた今、なんともやりきれない気持ちです。決して安くはない値段を払ってこんな気持ちになるなら購入しないほうがよかった。。でも戦争を知らない自分への勉強料だと思ってまた来年の終戦記念日にでも読もうと思います。3点
