奈緒子
あらすじ
雄介たちの小学校の運動会当日、健介は頼まれて奈緒子たち親子を磯釣に連れていく。健介は雄介に日本一のマラソンランナーになれと言い残し、出発するのだった。健介が現れないまま、運動会の種目は進んでいった。一方、健介は磯に渡ろうとした奈緒子が海へ落ちたのを助けようとして飛び込む……。日本海の小島・波切島を舞台に、壱岐大介・雄介と篠宮奈緒子の3人が織りなす宿命の愛のドラマ!!
配信中作品一覧
- 奈緒子 11
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復帰戦となる“海の中道10キロ・マラソン”がついにスタートし、雄介は序盤から飛ばし、先頭を走る。強烈な浜風が選手達を襲うなか、雄介にはまったく影響が見られない。船に乗っている間、知らず知らずのうちに、大山によって強靭な体に鍛え上げられていたのだ。 - 奈緒子 12
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“海の中道10kmマラソン”の終盤。社会人ランナーの本田は、自分に必死についてくる壱岐雄介の中学生離れした素晴らしい走りに驚きを隠せなかった。 - 奈緒子 13
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夏休み、大介と品川圭吾が帰省してきた。久しぶりに再開する雄介と大介。「明日から夏合宿」という雄介に、圭吾は「西浦が鬼になる地獄の合宿だ」と脅しをかける。圭吾の父の病院に出向いた大介は、波切島高校陸上部の肉体能力数値を見た。そして、マネージャー志望という吉崎の数値に目を止めた。 - 奈緒子 14
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波切島高校陸上部の夏合宿はいよいよ詰めの段階に達していた。最後に小猿谷から猿岩までの1キロの上り坂の待つ難コースを走る。坂の手前の200mで雄介と本田のデットヒートかと思いきや、そこに吉崎が食らいつく。 - 奈緒子 15
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波切島高校陸上部の夏合宿の最終日に行われた20Kmのロードレースも終盤に差しかかっていた。残り3kmに待ち受ける長く急な坂、この坂のことを雄介は「父ちゃん坂」と呼んだ。彼にとって、幼い頃に父の背中を追いながら一緒に走った思い出の坂だった。降りしきる雨の中、必死に雄介に食らいつこうともがく本田だが……。 - 奈緒子 16
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世界的には無名ながら、マラソン界の王者に挑む日本人がいた。パリマラソンに主催者推薦枠で出場し、初マラソンに挑む本田大作。レースはついにゴール前1kmにさしかかり、今世紀最強と称される無敗のアフリカ人ランナー・アキーム・シンバとデッドヒートを繰り広げていた。 - 奈緒子 17
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京都で行われる全国駅伝大会を前に、雄介の両足は大きく腫れ上がってしまった。チームメイトに心配をかけまいと、故障をひた隠しにして治療に専念する雄介。事情を知った権じいと本田は、雄介の足を治療するため、宿舎に最も近い銭湯の浴槽を一つ借り切り、「海水風呂」を沸かす。 - 奈緒子 18
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全国高校駅伝第1区、奥田を先頭とする1位グループは中間地点の5kmを通過する。タイムはなんと、高校駅伝史上最速の13分50秒。先頭集団を引っ張る奥田の脳裏には、地獄の夏合宿の思い出が蘇る。一方、沿道で応援していた本田は奈緒子と再会する。 - 奈緒子 19
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大介と二人きりになった雄介は、「波切島に帰りてえ……」と珍しく弱音を吐く。大介は雄介を諭すが、雄介はうつむいたまま口をつぐんでいる。一方、6位でタスキを受け取った吉崎は、上り坂に入り俄然スピードを上げてきた。吉崎の脳裏に、雄介と初めて出会った日の記憶がよぎる……。 - 奈緒子 20
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全国高校駅伝第4区、先頭争いは波切島と山梨修央の2校に絞られた。だが、力走を続ける波切島高校・上原の足から「ブチッ」という不吉な音が。彼の足は肉離れを起こし始めていたのだ。得体の知れない恐怖と激烈な痛みに、上原の顔は激しくゆがむ。波切島のタスキは、ここで途絶えてしまうのか……?
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