あらすじ

昭和39年――みゆき族が銀座を闊歩し、新幹線が開通。誰もが「恋のバカンス」を口ずさみ、強く、たくましく生きた。そんな時代の柳寿司、そんな時代の鱒之介、江戸前寿司物語。

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  • 寿司魂(11)
    寿司魂(11)
    大阪万博にわいた昭和四十五年。この歓喜と勇躍の年は、三島由紀夫の自刃という衝撃の事件の余韻とともに幕を閉じる。時は流れ昭和四十七年。数多くの出来事が起こるこの年は、日本中が固唾をのんで注目した、昭和の大事件「あさま山荘事件」で幕を開ける。高度成長の波の中起きた様々な事件。激動の時代を必死に生きる鱒之介や周囲の人間の目には、果たしてどう映るか。寿司を通して昭和を見る本作も、新時代へ突入!!
  • 寿司魂(12)
    寿司魂(12)
    史上に残る大事件「あさま山荘事件」で幕が開けた、激動の昭和四十七年。二十代後半という、職人としても人間としても脂の乗り始める年齢となった銀座“柳寿司”二代目・柳葉鱒之介。沖縄返還、田中角栄総理の誕生、日中国交正常化等、国内外が大きく変化する中、鱒之介は江戸前寿司職人として、日本人として、矜持を胸に納得のいく寿司を握り続ける。様々な出来事の中で描かれる人間ドラマ、待望の最新刊。
  • 寿司魂(13)
    寿司魂(13)
    歴史的な事件や出来事が続いた激動の昭和四十七年、柳葉家も、ある騒動が起こりつつ暮れを迎える。そして時が流れ、世間が“ロッキード事件”に揺れる昭和五十一年。前年に待望の女の子、真子が生まれ、幸せに包まれている柳葉家。だが、悲劇の芽は、鱒之介の気付かぬところで既に現れていた…!!様々な物事が急激に発展してゆく昭和五十年代、生粋の江戸前寿司職人・柳葉鱒之介は、どんな寿司を握るのか?時は昭和五十一年、三代目・柳葉旬が生まれる、三年前の事である!!
  • 寿司魂(14)
    寿司魂(14)
    時はいよいよ昭和五十年代に突入し、その握りの技、姿勢に、円熟味を帯びて来た銀座柳寿司二代目・柳葉鱒之介。心臓に病を抱えながらも、そんな夫を支える、妻・君江。既に三人の子宝に恵まれ、心臓への負担を考えれば、もう子供を産むべきではないと父に言われていた君江だが、その事実を鱒之介達には隠していた。そんな中、君江のお腹に新たな生命が…。その子こそ、後に柳寿司三代目となる“特別な子”、旬であった!!旬はどのようにして産まれたのか?そしてその後に待つ過酷な運命とは?家族の物語、遂に完結!!
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