森の戦士ボノロン

あらすじ

心やさしいレモとボノロンが起こした、きせきのお話。ボノロン幻の第1話の永山ゴウ先生完全書き下ろし版!大きな大きなクスノキがある、山奥の村―――。村人たちは、この木を「天木様」と呼び、悲しいことやこまったことがあるとお祈りをささげていました。村では、悪い病気がはやっていました。どんな薬も効かず、天木様に住む神様にお祈りするしかありません。村の女の子レモはこの病気でお父さんをなくし、お母さんも病気にかかっていました。「神様…レモはわたしの宝もの…。どうかお守りください」とうとう、レモのお母さんも死んでしまいました。やさしい村人たちは、天木様のそばに、おはかをつくってあげました。「お母さん、さみしいよ」かわいそうなレモ。ひとりぼっちになってしまったレモも、実は悪い病気にかかっていたのです。お母さんのそばに連れて行って…と最後のお祈りをしたその時―――オレンジ色の巨人がレモの前にあらわれました。

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  • 森の戦士ボノロン いつもいっしょだワンの巻
    森の戦士ボノロン いつもいっしょだワンの巻
    ボノロンとゴン、名コンビ誕生のひみつがわかる!『よっぱらいのゴンの巻』のつづきのお話です。子犬を助けようとして傷だらけになってしまったゴン。もうカラスのエサになるしかありません。今にも死にそうなゴンは、むかし自分を助けてくれたボノロンに最後にもう一度会いたいと願います。カラスがゴンに口ばしをつきさそうとしたその時―――ゴンの涙が巨木に落ち、ついにボノロンがあらわれました。ボノロンに会えただけで、もう願いは叶ったと言うゴン。このままでは本当に死んでしまいそうです。ゴンの傷を治すために、ボノロンはタスムン族のおきてをやぶります…。ボノロンとゴンの深い友情は、ここからはじまります。ゴンファンの皆さま必見の1冊です!
  • 森の戦士ボノロン うその国の巻
    森の戦士ボノロン うその国の巻
    いたずら好きで、うそばかりついてみんなを困らせている少年、テラ。ある日、お母さんが大事に育てていたサルスベリの若い木を折ってしまいました。お母さんにはのら犬がやったとうそをついて逃げ出します。出会ったボノロンに「うそをついてもおこられない国があったらなあ」と話すテラ。ボノロンはそんなテラに「うその国」につれて行くと言います。そこでは、なんと、うそをついたらほめられるというのです。テラにとっては楽しい楽しい国のはずですが…?小学校教師向け教育実践書 日本標準刊『とっておきの道徳授業 12』(佐藤幸司編著)内で紹介されました。
  • 森の戦士ボノロン かめのこ島の巻
    森の戦士ボノロン かめのこ島の巻
    むかしむかし、遠い南の海にカメのような形をした「かめのこ島」がありました。ウミガメのター坊は、ひさしぶりに大好きなふるさとの「かめのこ島」に帰ってきました。ところが、美しかった島は森がなくなり、枯れた巨木がポツンと残っているだけ。なぜなら、人間たちが森の木を全部切ってしまい、土が海に流れ砂浜がドロでうまり、森の生きものも海の生きものも住めなくなってしまったのでした。悲しくなったター坊は、島をもとに戻そうとタネを植えはじめますが、なかなかうまくいきません。そこへボノロンがあらわれて……。「倒木更新」という自然現象をテーマに扱った1冊。ボノロンといっしょに、森林の役割や自然の生き物たちについて考えるきっかけを与えるお話です。
  • 森の戦士ボノロン ジャングルのきょうだいの巻
    森の戦士ボノロン ジャングルのきょうだいの巻
    むかしむかし、ジャングルにおおわれた国にカポックの巨木がありました。巨木のそばに住むジルクとポルタは、いつもケンカばかりしている兄弟。弟のポルタは、お父さんの手伝いでジャングルに行ける兄ジルクをうらやましいと思っています。兄のジルクは、いつもお母さんのひざで甘えられる弟ポルタをうらやましいと思っていました。ある日、ケンカ中のふたりの前にいたずら魔女のチューマがあらわれて、ふたりの姿を入れかえてしまいます。役割が逆になって大喜びの兄弟は、思う存分にその姿を楽しみました。ところが、そこへ大竜巻がやってきます。危険にさらされたふたりは…?「お兄ちゃんになっていばりたい!」「弟のように甘えたい!」兄弟のいる子どもたちなら、一度は思うことをお話にしました。ケンカばっかりでも、やっぱり大事な兄弟。ボノロンならではの、あたたかい家族愛が描かれています。
  • 森の戦士ボノロン ガミバアのさくらの巻
    森の戦士ボノロン ガミバアのさくらの巻
    いつも村人をしかるガミバアとよばれるおばあさんがいました。ある日、ガミバアは村の子どもリルクが川に帽子をなげすてているのを見つけます。リルクは帽子が気に入らないので、川に捨てれば新しいのを買ってもらえると考えていました。ガミバアはリルクがわざと川に帽子を捨てたのをきつく叱りました。でもリルクはお母さんに自分は悪くないとうそをついて…。「人をしかると心が痛い。しかられた方も同じじゃ。 だから、その分あとでなにかをしてあげなきゃね。」ガミバアの言葉には子どもをうまくしかれないお母さん、教育者に向けたメッセージがこめられています。子どもの目線からも「しかられる」には「しかる」人の想いがあることが伝わるお話です。
  • 森の戦士ボノロン グリフとアカマツの森の巻
    森の戦士ボノロン グリフとアカマツの森の巻
    むかしむかし、とても年老いたアカマツの巨木がありました。今にもたおれてしまいそうなその木はぶきみで、近づく人はいません。そこに、ロッティという男の子がやってきました。ロッティは死んだグリフじいさんに、このアカマツの巨木をだいじにしてほしいと言われていたのです。グリフじいさんは、いつもこの巨木の下に来るとロッティにある子守唄を歌ってくれました。ロッティはその歌を思い出しながら、巨木の下で眠ってしまいました。すると、ふしぎな夢をみました。なんと、子供の頃のグリフじいさんの夢です。あたりは砂漠で森もなく、水がのみたいと苦しんでいるグリフ。いったい、何があったのでしょうか……?一本の木が森を再生する仕組みをストーリー化。環境教育としても最適です。
  • 森の戦士ボノロン おばあちゃんのプレゼントの巻
    森の戦士ボノロン おばあちゃんのプレゼントの巻
    おばあちゃんが残したプレゼントは、どんなものよりもすてきでやさしいプレゼントでした。うさぎのロミーはおばあちゃんとふたりぐらし。ひっこみじあんで友だちも少なく、ほとんど家の外に出ようとしません。しかし、おばあさんは年をとりなくなってしまいました。巨木に涙を落としたロミーの前にボノロンがあらわれます。ボノロンは、おばあちゃんからプレゼントをあずかっていると言います。ところが、いたずらモグラがプレゼントをうばって逃げてしまいました。ロミーは大いそぎでプレゼントをおいかけます。その道すがら、困っている森のなかまたちを助けるロミー。その間にプレゼントはどんどん遠ざかってしまって……?
  • 森の戦士ボノロン ユリシアの青い涙の巻
    森の戦士ボノロン ユリシアの青い涙の巻
    悲しみを乗りこえて、もう一度友だちになろう。青い羽の妖精が巨木に涙を落としました。妖精の住む森が昆虫かいじゅうゲズラに荒らされてしまったのです。実はこの妖精はボノロンと同じタスムン族の女の子「ユリシア」でした。ユリシアは病気でなくなり、妖精に姿を変えてしまったのです。一番の仲良しだったボノロンとユリシア。実はボノロンと結婚の約束までしていた仲なのです。妖精になると、タスムン族の頃の記憶がなくなります。ボノロンはそれが悲しくて、なかなか動けません。あいぼうのゴンに背中を押され、ゲズラを退治するボノロン。果たして、ユリシアとの再会は…。
  • 森の戦士ボノロン オオカミとひな鳥の巻
    森の戦士ボノロン オオカミとひな鳥の巻
    ぶっきらぼうなオオカミがついた、やさしいうそ。種族を超えた家族の物語です。ザギルというらんぼう者で嫌われ者のオオカミがいました。ある日、ザギルは落ちてきたたまごを受け止めます。するとたまごの中から小さなひな鳥があらわれ、ザギルを「お父さん」と呼び、親だと思い込んでしまいました。ひな鳥をググと名付け、もっと太らせてから食べてしまおうと考えるザギル。しかしふたりはいっしょに過ごすうちに仲良くなっていきます。そこへ、ググの親の願いを叶えるためにボノロンがやってきました。たまごを落としたことを悲しんでいたのです。ググをここまで大きくしたのは自分だと、ザギルは反抗しました。そのころ、ググはいつのまにか飛べるようになっていました。ほかの鳥たちをふしぎそうに見つめるググ。ザギルはその姿を見て、ある決心をするのでした…。
  • 森の戦士ボノロン ねこの船長の巻
    森の戦士ボノロン ねこの船長の巻
    むかしむかしいっそうの船に一匹のねこが乗っていました。ねこの名前はアル。アルはねずみとりのために乗せられたねこでしたが自分のことを、この船の船長だと思い込んでいます。ある嵐の夜、船が座礁してしまいます。アルは、いま動けるのは自分だけだと、助けをよびにいくために嵐の海にとびこみます・・・
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