カムイ伝全集 第一部

あらすじ

▼「決定版 カムイ伝全集」刊行にあたって▼第1章/誕生(怪声、ダンズリ、犬追物、山狩り、地擦り、緑の目、誕生)▼第2章/カガリ(根ビラキ、カガリ、フッカケ、犬、草場、カムイ)▼第3章/剣(雪割、見分、血、剣、一本杉、流星)▼第4章/マス取り(蔵方役、遊猟、検見、マスどり、刺客)●主な登場人物/カムイ(差別の壁を力で乗り越えようとする夙谷の少年)、正助(才覚あふれる貧しい農民の子)、草加竜之進(次席家老のひとり息子)●あらすじ/幕府による厳しい身分制度がしかれていた江戸時代。その寛永年間(1624~34年)末の日置藩領内。厳しい差別を受けていた人々の集落は、夙谷(しゅくだに)という地域にあった。そこで生まれたカムイは“生きる誇りと自由”を得るためには、強くなる以外に方法はないという信念を持つ。そんなカムイがふとしたことで知り合った少年の正助。貧しい下人(自分の田を持たない小作農民)の子として生まれた彼も、いつかは自分の家や田が持てる立場になりたいと願っていた。ある日、カムイの母親が重い病にかかるが、夙谷の病人ということで町の医者から診察を拒否される。自分の母親が、ろくな手当ても受けずに死んでしまったことで、言いようのない怒りを感じたカムイは、その怒りを森で出会ったイノシシと戦うことで晴らそうとする。しかし、逆にカムイは傷ついて意識を失ってしまう。そこに偶然、あの正助が通りかかる…(第1章)。●その他の登場人物/日置藩主、弥助(カムイの父)、ダンズリ(正助の父)、花巻村の庄屋、草加勘兵衛(日置藩の次席家老)、橘軍太夫(草加勘兵衛に敵意を抱いている日置藩の目付)、橘一馬(軍太夫の息子)、横目(目付けの手先となって働く夙谷の頭)、笹一角(日置藩の剣法指南役)、水無月右近(笹一角を打ち負かした浪人)、笹兵庫(水無月右近に敗れて脱藩した兄の代わりに剣法指南役となる)

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  • カムイ伝全集 第一部 11
    カムイ伝全集 第一部 11
    ▼第1章/怪異▼第2章/鬼女塚▼第3章/寝地蔵▼第4章/飢饉▼第5章/要注意人物▼第6章/月の輪▼第7章/クズレ●主な登場人物/カムイ(忍びとなった夙谷の民。公儀隠密として日置藩の謎を探り当てた結果、命を狙われる運命に)、正助(才覚あふれる農民の若き指導者)、草加竜之進(元次席家老の子。流浪の果てに、木の間党首領となり権力者打倒を目指す)●あらすじ/目付・橘軍太夫らの罠にかかり、あえなく捕えられた木の間党の首領・草加竜之進。拷問を受け本拠地を白状してしまった竜之進だが、これは彼が仕掛けた罠だった。一方、日置藩の領内では江戸の大火による木材景気を当て込んで、無謀な伐採が行なわれていた。そのために村々は洪水に見舞われるが、正助たち農民は、木の間党や夙谷の人々と力を合わせて稲を守りきる。しかし災害は終わったわけではなかった。自然界のバランスが狂ったことからネズミが大量に発生し、食べ物を求めて民家を襲い始めたのだ。悪いことは重なるもので、かつて領内の人々が一度も経験したことのない、新たなる災害が起こりつつあった…。●その他の登場人物/橘軍太夫(日置藩目付)、橘玄蕃(目付の弟。魔剣・無人流の使い手)、橘一馬(目付の息子)、横目(夙谷の頭)、キギス(横目の片腕)、夢屋七兵衛(金の力で権力に対抗しようとする商人)、赤目(カムイの師で抜忍。夢屋の陰の力に)、大蔵屋(日置藩の御用商人)、アテナ(故・露木鉄山の娘。薙刀の名手で一角を慕う)、水無月右近(剣の達人だが、剣を捨て浮浪する男)、三角重太夫(日置藩城代家老。目付との対立に敗れ隠退中)、ナゾの猿回し(正体は公儀隠密の首領)、スダレ(かつての一揆の首謀者・苔丸。夙谷に正体を隠して住む)、搦の手風(公儀隠密団の小頭)、笹一角(元日置藩剣法指南役。流浪の果てに領主暗殺を決行)、権(正助の友)、弥助(カムイの父)、ダンズリ(正助の父)、ナナ(正助を愛するカムイの姉)、小六(娘の非業のために精神異常となった農民)、シブタレ(たれこみや)
  • カムイ伝全集 第一部 12
    カムイ伝全集 第一部 12
    ▼第1章/木の間クズシ▼第2章/何処へ▼第3章/音丸変化▼第4章/始末記▼第5章/山ヌケ▼第6章/屍移し▼第7章/山盗り(一)●主な登場人物/カムイ(忍びとなった夙谷の民。公儀隠密として日置藩の謎を探り当てた結果、命を狙われる運命に)、正助(才覚あふれる農民の若き指導者)、草加竜之進(元次席家老の子。流浪の果てに、木の間党首領となり権力者打倒を目指す)●あらすじ/日置藩内は、無能な領主のもと、目付と城代の権力争いや絶えざる経済不安で混乱をきわめ、さらには大飢饉に襲われるに至り、各地で一揆が起こっていた。そんな絶望的な状況の中で、正助は生き延びるため、他領へ逃げる“逃散”という壮大な打開作を思いつく。当初、殺気立った群衆は正助の言葉に耳を貸さなかったが、隣領からのクズレ一揆衆の流入により事態は一変。あわや農民同士の紛争になりかけたところを正助の機転で免れ、また、商人・夢屋七兵衛の助力も得て、正助の逃散計画はついに実行へ移される。一方、木の間党の首領・草加竜之進は、橘一馬の孤立工作によって、徐々に窮地に追い込まれていく…。●その他の登場人物/橘軍太夫(日置藩目付)、橘玄蕃(目付の弟。魔剣・無人流の使い手)、橘一馬(目付の息子)、横目(夙谷の頭)、キギス(横目の片腕)、夢屋七兵衛(金の力で権力に対抗しようとする商人)、赤目(カムイの師で抜忍。夢屋の陰の力に)、笹一角(元日置藩剣法指南役。流浪の果て領主暗殺に成功)、アテナ(故・露木鉄山の娘。薙刀の名手で一角を慕う)、水無月右近(剣の達人だが、剣を捨て浮浪する男)、スダレ(かつての一揆の首謀者・苔丸。夙谷に正体を隠して住む)、搦の手風(公儀隠密団の小頭)、権(正助の友)、弥助(カムイの父)、ダンズリ(正助の父)、ナナ(正助を愛するカムイの姉)、サエサ(横目のひとり娘。カムイに惚れて、くの一となり後を追う)、音丸(新領主の小姓で、謎のくの一)、宝監物(日置藩江戸家老)、クズレ(望月領から日置領に流れ込んだ一揆衆の親玉)、山目付(アグリ銅山の支配者
  • カムイ伝全集 第一部 13
    カムイ伝全集 第一部 13
    ▼第1章/山盗り(二)▼第2章/陣屋▼第3章/共鳴り(一)▼第4章/共鳴り(二)▼第5章/見分▼第6章/突破クズシ▼第7章/朝露●主な登場人物/カムイ(忍びとなった夙谷の民。公儀隠密として日置藩の謎を探り当てた結果、命を狙われる運命に)、正助(才覚あふれる農民の若き指導者)、笹一角(草加竜之進が本名。もと日置藩次席家老の子。流浪の果てに、木の間党首領となり権力者打倒を目指す) ●あらすじ/絶えざる権力争いに加え、逃散を実行した農民騒動などの責を問われ、ついに改易となった日置藩七万石。天領となった日置に赴任した代官は、なんと藩の元次席家老の遺児・草加竜之進であった。彼は農民たちの統率者・正助と協力して領内再建につとめ、やがて日置領は豊かさに満ちていく。だが身分制廃止や村受け新田開発など、あまりに急進的な改革は、さらなる権力との闘争を余儀なくされていき…。 ●その他の登場人物/スダレ(かつての一揆の首謀者・苔丸。夙谷に正体を隠して住む)、ナナ(カムイの姉で、正助の妻)、一太郎(正助とナナの子)、佐平次(もとアグリ領の農民)、ゴン(正助の友)、弥助(カムイの父)、ダンズリ(正助の父)、小六(娘の非業のために精神異常となった農民)、青木鉄人(アテナの養父。秘剣・鉄人流の開祖)、中島鉄之助(一角に従う手代)、橘一馬(もと日置藩目付の息子)、橘玄蕃(魔剣・無人流の達人。一馬のおじ)、横目(夙谷の頭)、キギス(横目の下人)、夢屋七兵衛(金の力で権力に対抗しようとする商人)、イタミ屋(江戸の御用商人。日置の綿の専売権を狙う)、アテナ(故・露木鉄山の娘。薙刀の名手)、水無月右近(剣の達人だが、剣を捨て浮浪する男)
  • カムイ伝全集 第一部 14
    カムイ伝全集 第一部 14
    ▼第1章/カンダチ▼第2章/嵐▼第3章/第三の領主▼第4章/号び(一)▼第5章/号び(二)●主な登場人物/カムイ(忍びとなった夙谷の民。公儀隠密として日置藩の謎を探り当てた結果、命を狙われる運命に)、正助(才覚あふれる農民の若き指導者)、笹一角(草加竜之進が本名。もと日置藩次席家老の子。夜盗・木の間党首領を経て、日置の新代官となる)●あらすじ/町人請負の新田開発の決定に抗議するため、江戸に出向いた竜之進。だが、かえって彼は、領内での取引の権限をイタミ屋に委ねることと、身分差別強化のための人別改めを命ぜられてしまう。結局その後、竜之進は代官の地位を追われ、身分制度は元のもくあみに帰し、新田開発計画も頓挫して、日置の改革は大きく後退してしまう。そして幕府の思惑通り、領内の市場の実権はイタミ屋が握ることになるが…?●その他の登場人物/山丈(山奥に住む大男)、ゴン(正助の友。日置農民の指導者のひとり)、スダレ(かつての一揆の首謀者・苔丸。今は夙谷の民となった正助の協力者)、佐平次と妙(もとアグリ領の農民と、その妹)、竹間沢庄屋(正助の理解者)、アケミと五郎(日置の農民夫婦)、ツクテと幸(夙谷出の夫と農民出の妻)、弥助(カムイの父)、ダンズリ(正助の父)、小六(娘の非業のために精神異常となった農民)、シブタレ(たれこみや)、水無月右近(剣の達人だが、剣を捨て浮浪する男)、松林剣風(日置で農民になった武士)、ナナ(カムイの姉で、正助の妻)、一太郎(正助とナナの子)、夢屋七兵衛(金の力で権力に対抗しようとする商人)、赤目(カムイのもと師匠で抜忍。夢屋の番頭・市を名乗る)、橘一馬(もと日置藩目付の息子)、橘玄蕃(魔剣・無人流の達人。一馬のおじ)、サエサ(横目の娘。カムイに惚れて、くの一となる)、イタミ屋(江戸の御用商人。夢屋の手先)、横目(夙谷の頭)、キギス(横目の下人)、錦丹波(日置領新代官。二階堂流の使い手)、稲富一心(代官の手代で短筒の名手)、輪島修理(幕府より派遣された勘定奉行名代)
  • カムイ伝全集 第一部 15
    カムイ伝全集 第一部 15
    ▼第1章/その後(1)▼第2章/その後(2)▼第3章/大白州(1)▼第4章/大白州(2)▼第5章/海原●主な登場人物/カムイ(忍びとなった夙谷の民。公儀隠密として日置藩の謎を探り当てた結果、命を狙われる運命に)、正助(才覚あふれる農民の若き指導者)、笹一角(草加竜之進が本名。もと日置藩次席家老の子。夜盗の首領を経て日置代官となるが、庶民に理解を持ったため更迭)●あらすじ/幕府と、イタミ屋の背後にいた夢屋の結託による強引な見分に対して起こった一揆は、大きな犠牲と引き換えに、見分の延期が民衆の手に勝ち取られたことで終結する。その一方、幕府のとった警備の手配も迅速かつ大規模なものだった。そして、幕府側の取り調べによって捕えられた多くの人々や、一揆の責任者として名乗り出たゴンたちが迎えた状況は、あまりにも悲惨なもので…。 ●その他の登場人物/スダレ(かつての一揆の首謀者・苔丸。今は夙谷の民となった正助の協力者)、ゴン(正助の友。日置農民の指導者のひとり)、ナナ(カムイの姉で、正助の妻)、一太郎(正助とナナの子)、アケミと五郎(日置の農民夫婦)、竹間沢庄屋(正助の理解者)、佐平次と妙(もとアグリ領の農民と、その妹)、ダンズリ(正助の父)、武助(望月領一揆の首領)、シブタレ(たれこみや)、小六(娘の非業のために精神異常となった農民)、夢屋七兵衛(金の力で権力に対抗しようとする商人)、赤目(カムイのもと師匠で抜忍。夢屋の番頭・市を名乗る)、イタミ屋(江戸の御用商人。夢屋の手先)、クシロ(五代木の漁師。恋に破れ、腕を失う)、横目(夙谷の頭)、キギス(夙谷の新しい頭)、サエサ(横目の娘。カムイに惚れて、くの一となる)、橘一馬(もと日置藩目付の息子)、錦丹波(日置領代官。二階堂流の使い手)、稲富一心(代官の手代で短筒の名手)、三井(名代の豪商。幕閣上層部と関係が深い)
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