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すごく面白いです。テンポもよく、皆さんにも是非おすすめしたいと思います

週刊少年ジャンプに連載され、ネットではコアなファンも多いギャグ漫画『太臓もて王サーガ』。魔界から嫁さがしのために人間界にやってきたスケベな魔界の王子がしょうもないことをして周囲の人間を振り回すというギャグ漫画で、スケベな王子から繰り出されるしょうもない下ネタが素直に笑える作品です。しかし、この作品の最大の魅力というべきは、パロディです。作者はジャンプ漫画の大ファンのようで、ジャンプ黄金期といわれた作品を中心に、特にドラゴンボール、スラムダンク、ジョジョの奇妙な冒険といった名作ジャンプ漫画のパロディが随所に登場し、読者を楽しませてくれます。パロディは単に台詞をもじったりするだけではなく、演出やその台詞が飛び出る過程も含めてパロディにしており、単に乗っかるだけではなく純粋にパロディ元の作品を愛していることが伝わってきて、パロディされた作品のファンも納得の出来になっています。ジャンプ黄金期を読んだことがある人なら「こうきたか」と楽しめること間違いなしの作品です。

完全に好き嫌いが別れるタイプのこの漫画、数年前に週刊少年ジャンプで連載されていた「太蔵モテ王サーガ」、表紙の絵柄などからも想像できるかもしれないが、くだらなすぎて笑えるギャグ漫画で、この漫画のすごいところはWJの他の作品のパロディに力を入れすぎることと、この作品の作者が元々ファンで作者同士も仲がよい「ジョジョの奇妙な冒険」への愛が異常なほど溢れだしているという部分だろうか。本誌で連載されていたときはパロディが多すぎるためにバッシングも起こったようだが、その週の他の漫画で描かれたシーンを、もう次の週には自身の漫画ないでパロディとして描いたりをしていたため、作家内での評判はとても高く、ファンもその部分を楽しみに読んでいた節がある。