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深海6000ｍにある施設で起こった事故。その調査メンバーに選ばれた主人公が目にした不可思議な光景。この設定と、少年漫画王道の絵。何となく「浦沢直樹系の面白さかな？」と期待して購入したものの、現実は甘くありませんでした。一言で表現すると、「色んな漫画から影響を受けすぎている」といった印象です。色んな漫画のいい部分を盗んで一つの漫画にまとめたような「6000－ロクセンー」。確かに一巻は「これからどうなるのだろう」というワクワク感、主人公が目にする物たちへのハラハラ感。そういったものが一気に描かれていた為、次巻への期待が募りました。しかし、続きを読むと、「一巻で力を使い切ってしまったな」と感じてしまいました。そこまで挑戦する力量がないのに、大きな事をしようと頑張りすぎてしまったのでは？結果、大きなテーマも小さくまとまりすぎてしまっている思います。ただ、引きは良かったです。少年漫画が好きな方の好みをよく知っているなと思いました。しかし、ちょこちょこ手直しをすれば大作になりそうな予感も…。未来のホープを応援したいという根っからの漫画好きにオススメします。