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平安ラブロマン
平安ラブロマン
  • 平安時代の歌人、伊勢についての読みきりマンガ3篇です。恋多き女と見られることが多い彼女ですが、こちらは、歌の才を買われても心根の素直でほんわかあったかい女性です。帝に望まれたショックよりも、使える主人のために、と話を受けたり、亡き主人の忘れ形見のためなら赤子と離れて仕事に戻ったり。「末の松山」のイチオシシーンは、10歳近く年下の、昔はほんの子供としか思っていなかった男性が大人になり、一途な気持ちをまったく気づかなかった彼女のほほえましいエピソードだと思います。そして、2代にわたり夫の気持ちをさらった伊勢を愛して止まない主人たちとが、切ないです。
    soratasyaさん

    2016/04/01