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週刊少年ジャンプで人気を集めている『トリコ』。美味い食べ物を求めて危険な場所に挑む美食屋の主人公のトリコとその相棒の料理人のコンビが冒険するグルメとバトルをミックスした斬新な作品です。作者の島袋光年先生は前作『世紀末リーダー伝たけし』でコメディ作品の中にバトルのエピソードを盛り込むなど引出しの多さを示していただけあって、今作でもグルメやバトル、ギャグなどがうまく混ぜ合わさっています。話が展開するにつれ、「美味い物を獲って食べるのが目的」から「世界を護るために必要な食べ物を集める」という風にストーリーの軸が変わっていくところは好みが分かれるところでしょうが、「食はパワーの源」というところは変わらないかなと思います。美味いものをみんなでおいしく食べることが平和につながるというのがテーマなのかなと思いました。

「食事」をメインとしたグルメ漫画。「トリコ」内に出てくる食材、料理にはとても作者の個性が詰まっていると思えました。読んでいる此方側もお腹が空いてしまいます。ストーリーは食材となるモンスターを倒し、それを調理して食べる、といういたってシンプルな内容ですが戦闘シーンなどにすごく引き込まれました。