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田村由美先生の作品はいつも登場人物が良くも悪くも個性的で、それぞれが成長していくのを見るのが楽しみです。「7seeds」では安吾たちの夏のAチームの過去が明らかになったとき、トラウマになりそうなほど衝撃的でした。サバイバルな場面での切り抜け方も驚きますし、徐々に謎が解けていったり、キャラ同士の勢力や関わり方が変化していく過程もおもしろく、次の巻が待ち遠しい作品です。

世界滅亡後の世界を描いた「７ＳＥＥＤＳ」。タイトルと同名のプロジェクトで作為的に選ばれた高校生たちが、サバイバルしていく姿が描かれていきます。話は、ときに滅亡前の世界に戻ったり、複数あるパーティーのストーリーを交えて描かれている為、かなり複雑な構成なのですが、巻を追うにつれてそれらが繋がっていき、ドキドキが止まりません。ストーリー上、命が粗末に扱われたり、ちょっとしたことで命を落としそうになったり、本来、現代の日本ではあり得ないことばかりのハズなのですが、「今を大事に生きることの大切さ」を痛切に感じます。今の高校生、かつての高校生たちに是非、読んで欲しい作品です。