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甘々と稲妻
4.5
- 雨隠ギド先生の『甘々と稲妻』。最近流行りの食事がテーマの漫画です。この漫画は、他の漫画と違って調理や食事内容はメインではなく、「温かい食卓」がメインというのが新鮮でした。娘のために料理を作るのはお父さんとお父さんが先生を勤めている高校の教え子なのですが、二人とも料理は不慣れで、作中で一生懸命作るレシピは普通の家庭で普通に作られるようなものです。特別な食材や調理方法を用いたりもしません。でも、特別なことは何もなくても、そのありふれた普通の食事によって、「温かい食卓」というのが生まれるんだな、と気づかせてくれます。外食や出来合いのものではなくて、「普通の料理を普通においしく味わう」というありふれた幸せだからこそ、身近な幸せに感じられて、読んでいて心が温かくなっていくのです。普段料理ものを読まない人でも、この「普通」で人間的な温かい物語はきっと楽しめるのではないでしょうか。毎日楽しいことも辛いことも色々あって、その中身は人それぞれですが、温かい食卓で安らぐのはみんな同じはずですから。
2016/04/01
- 『いつかティファニーで朝食を』『きのう何食べた?』など、今料理漫画が大人気ですよね。『甘々と稲妻』は、料理漫画+シングルファーザーの子育てという新たなジャンルです。なので、『よつばと!』が好きな方にはオススメできます。絵もほんわかして丸っこくて、ご飯食べてるシーンなんて特に素晴らしいです!レシピも書かれているので、自分で作りたくなること間違いなし。恋愛もちょっこっとあり…?今後の展開も期待できます。
2015/11/13
- ここ最近の料理漫画で特にイチオシな『甘々と稲妻』。出てくるレシピは食卓によく並ぶもが多いのですがひと工夫されたばかりで思わず作りたくなります。食べ物がおいしそうなこともさることながら、主人公の娘さんの可愛さと、食べているときの幸せそうな表情がたまりません。ほっこりとしたい秋冬に読みたい漫画です。
2015/11/13
- 独特のふんわりとした絵柄が魅力的で購入。内容は主人公たちが料理を作っておいしくいただくという料理漫画的要素と、男手ひとつで幼稚園生の娘を育てていくという育児漫画的要素を掛け合わせたものになっている。物語の要素としては目新しいものはないかもしれないが、何といってもキャラクターの表情が豊かに描かれており、読んでいてとても面白い。ついつい感情移入してしまい、登場人物と同じように泣いたり笑ったりできる作品。「甘々と稲妻」というタイトル通り、基本的にほっこりしたムードで話が進むが、偶に起こるトラブルが甘々な話をピリッと引き締めていて、考えられた構成になっていると感じた。
2015/06/01
- 一人で娘を育てる料理が苦手な教師と教え子が、一緒に料理を作って食べるという「甘々と稲妻」。私がいいなと思ったのは、今のところ絵のみです。絵は、表紙も含めふわりとしており女性好みだと思います。作中に出てくる料理も非常に食欲をそそりますし、やはり食べ物の漫画というのはポジティブなイメージを持つ場合が多いです。しかし、ストーリー自体には特段、楽しめる部分を見つける事ができませんでした。一本調子というか、取り立てて「おお!」と思うような出来事も起こらず。悪く言えば、ダラダラしているといった印象です。しかし、それを魅力と感じる方も多いと思います。雰囲気系というか、空気感を楽しむ漫画というべきか。あまり深く考えず「可愛いな~、美味しそうだな~」と思いながら読む分には害はありません。ただ、漫画に対し何か起こる事を期待している方は、正直、つまらないと思います。普段から、例えば江國香織なんかの小説を愛読している方であれば、空気の流れを掴むコツを知っている為、「そうそう、これこれ」となる事でしょう。
2015/05/31
- 料理漫画が好きなので手にとりました。料理音痴の2人が一生懸命料理する姿がいじらしい&つむぎちゃんがオーバーリアクションで食べてくれるのがとっても可愛いです!ごはんもちゃんと美味しそうに描かれているのと、メニューが家庭の味なのが良いです。作り方も描かれていていつか作ってみたくなります!今後の展開が楽しみ。
2015/04/18