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ダイエット指南書なのかホラーなのか分からない。痩せればいいって訳では無いよね。

某雑貨屋で、なぜかダイエット本の中に置かれていた漫画でした。確かに「脂肪という名の服を着て」というタイトルと表紙の雰囲気からおかしくは無い気もします。なんとなく手をとってしまいそのまま購入。元々作者の他作品が好きだったのもあるんですけど、この作者によくある「最後が釈然としない」終わり方でした。話の構成は悪くないし、少し盛りすぎ、現実離れしすぎな設定があるものの漫画の世界と割り切れば読めなくない程度で、ほどよく感情移入しながら読めていたんですが「えっこれで終わり！？」という感じもありました。けれど「食」への依存。周りの目。自分への甘え。などなど、人間の内側の怖さがよく現れている作品だなとは思いました。

作者の安野モヨコさんの「さくらん」がとても好きで、たまたま隣に置いてあったこの「脂肪と言う名の服を着て」一緒に購入しました。
内容はところどころ現実離れしているのですが、最後までモヤモヤしてしまう話でした。
主人公の「のこ」の「食べて力をつけるんだわ」という台詞が、なにかに依存する怖さを象徴しているような気がして恐ろしかったです。