すべてのレビュー・口コミ(43件)

お茶にごす。
お茶にごす。
4.5
  • 数々のコメディ漫画を連載してきた西森博之先生の作品の一つがこの『お茶にごす。』です。西森作品の登場人物はどの作品でも型にはまらない独特の個性をもったキャラクターばかりですが、この作品の登場人物も型破りなキャラクターばかりです。しかし、ただハチャメチャなわけではなくて、キャラクター性が一貫しており、登場人物の個性も全体でみるとバランスが取れているのがさすが西森先生とうならされます。主人公は人間離れした悪魔的な喧嘩の強さと倫理観の持ち主で、無茶苦茶な発想で話を転がしていきシュールな笑いから豪快な笑いまで予想のつかない展開をしていくのですが、ヒロインがこれまた人間離れした器の広さと倫理観の持ち主で、さらなるギャップによる笑いを提供するだけでなく、話をきっちりとバランスよくまとめてくれます。良質なコントのような笑いをコンスタントにきっちりとまとめてくるこの作品の魅力は他では味わえないと断言できます。また、単なる笑いだけでなく、人間味のあるハートフルなエピソードもしっかり盛り込んでおり非常に後味よくすっきりとした読後感が味わえるのも魅力の一つです。
    aplpalpaさん

    2016/04/01

  • 『お茶にごす。』はヤンキー漫画のスペシャリスト西森博之によるギャグ漫画です。私はこの人の作品が大好きで、デビューから全て読んでいます。本作は見た目が超怖いヤンキーが茶道部に入るというストーリー。彼は茶道部の部長(黒髪ストレート大和撫子)に恋をするのですが、様々な障害あり、笑いあり、キュンキュンもたまーにあります!なにせ一途に彼女だけを想ってくれるので、その実直さに惚れそうになります。とにかく笑えるので、気楽に読めますよ!
    ayanemqnさん

    2015/11/13

  • 「デビルまーくん」こと船橋雅矢が、茶道部に入り部長のように優しい人間になろうとするラブコメのラブ薄めなコミックだと思いました。この「お茶にごす。」は西森先生の得意な(?)最強ヤンキーものだったのもあり、非常に面白かったのですが、まークンの生い立ちなど謎なまま終わってしまったのが少し残念でした。けれど、最終巻の最後のシーンはとても印象的で綺麗な終わり方だったと思います。
    小笠原あきらさん

    2015/05/06