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異性の恋心をエサとするアカサギ、金銭を巻き上げるシロサギ、そしてシロサギとアカサギを喰らう「クロサギ」。これ、本当の業界用語なんでしょうか？タイトルも含め、魅せ方がうまいと感じます。これはプロの仕業ですね。はて、この作者まさか。いやー、詐欺師を漫画で描くとは、まさに青天の霹靂でしょう。面白くないわけないのに、誰も目をつけないのですもの。淡白な絵は残念ですが、ストーリーが研ぎ澄まされている。切れ味が鋭くて清々します。やはり、悪人は世の中から抹消されるべき。そう強く思えます。「クロサギ」という必要悪、もし現実にいたら私は嬉しい。でも、それを押しつけがましく表現していないのがもっといい。鬼の首を取ったかのように「成敗」という終わり方にせず、あくまで詐欺という手段を使う「クロサギ」の虚しさ、孤独感にスポットを当てているから、こちらも同じように複雑な心境に浸る事ができるのです。まだドラマ版しか見ていない方に読んでほしいです。