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天は赤い河のほとり
天は赤い河のほとり
4.6
  • 古代史は遥か昔過ぎて、外国だからイメージもわきにくく、読み始めたのは遅かったです。
    でも、第1巻からグイグイと引き込まれました。
    驚いたのは、登場人物の名前が史実通りということです。
    本当にユーリ・イシュタルという名前で、子孫にエイミやマリエという日本語名の名前があることです。
    印象に残っているのは、多くの人の命を奪う伝染病の患者と共に生活して、元気なままのユーリ。
    現代で幼少期から受けていた予防接種のおかげでは?というエピソードです。
    見事な描き方だと思いました。
    何度読んでもつらいのは、ウルスラが絞首刑を受けるシーンです。
    恋人より壮大な夢のために殉じる彼女の姿は、言葉以上の「命がけ」という思いを体現していると思います。「天は赤い川のほとり」にあるのでしょう。
    soratasyaさん

    2015/05/08