すべてのレビュー・口コミ(293件)

鋼の錬金術師
鋼の錬金術師
4.7
  • 禁術によって大きな代償を払うことになってしまった兄弟が、その代償を取り戻す為に旅に出る。子供の頃の2人にはわからなかった答えが旅を繰り返し少しづつ解かれていく。どんな理由があろうとダメなことはダメ。犯した罪の重さを噛みしめながら大人へとなってゆく2人。鋼の錬金術師は深読みすると難しい内容ですが、大人から子供まで幅広く楽しめる作品だと思います。
    YOU-Gさんさん

    2016/04/01

  • テレビアニメ化、劇場アニメ化、ゲーム化など様々なメディア展開もされた人気作『鋼の錬金術師』。この作品はファンタジーではありつつも中世から近代のヨーロッパを思わせる雰囲気があり、龍や魔物と戦うようなファンタジーと比べて身近な世界に感じられます。そのような身近に感じる作品世界である一方で、重厚なテーマを扱うだけあって作品全体にはどこか薄暗くて重苦しくて停滞感を伴った緊張感のある空気が漂っており、ダークファンタジーといわれるのもそういった雰囲気ゆえかなと思います。作中では主人公たちは特に前人未到の地へ旅だったり、人里離れて魔王に挑んだりするわけではなく、あくまでも自分たちの目的のために手がかりを求めて移動するという程度で、移動も汽車など交通網を普通に使っての移動です。そういう意味では冒険活劇というわけではありません。しかし、彼らはその過程で様々な出来事に遭遇し、人間的に成長していきます。人間や命、世界とはどういうものなのかという真理に挑む彼らはまさしく冒険者といえる存在で、壮大なラストも物語を過不足なくまとめきっていて心に残るものがありました。
    aplpalpaさん

    2016/04/01

  • 「鋼の錬金術師」は奥が深い!読めば読むほど話の奥が深いことに気づき、どんどんとその渦に飲まれて行ってしまいます。作中、多くの名言が出てきているのですが、中でも「立って歩け。お前にはその立派な足がついているじゃないか」という一言。とても奥の深い言葉だと思いました。エドとアルだからこそ発することのできる言葉であり、言葉の重みをいうものを実感します。普段軽々しく言葉を発してしまう人にはぜひ読んでもらいたい作品です。
    天音 憂さんさん

    2015/11/13

  • 全27巻で堂々完結した「鋼の錬金術師」略して「ハガレン」ですが、1巻からの読み応えは抜群で巻を追うごとにハラハラドキドキさせられるアクション展開は最終巻まで飽きさせることなく読者を惹きつけてくれる作品だと思います。ただ、錬金術、というだけあって難しい単語が出てきたり、人の命の重さなど重いテーマも出てくるし、少しグロテスクなシーンが出てくることもあるのでそういうのが苦手な人は要注意かも?
    Natsumi*さん

    2015/11/13

  • 社会現象も起こした荒川弘さんの「鋼の錬金術師」。最終回掲載の折には、ガンガン本誌が売り切れ、次号にもう一度最終回を掲載するという異例の事態を引き起こしました。錬金術が一般化されている世界で、お母さんを蘇らせようとした少年2人を中心に話が展開していきます。兄弟の芯の強さと脆さ、そしてそれを取り巻く人々の暖かさを描いています。錬金術を駆使したアクションも必見です!
    jangさんさん

    2015/11/13

  • 今や、押しも押されもしない大人気漫画家となった荒川弘の出世作『鋼の錬金術師』。アニメ化され、累計発行部数は6,100万部突破。桁違いとは正にこのこと、と思わせる人気作です。主人公・エドワードと弟のアルフォンスは、死んだ母親を蘇らせようとしました。この、錬金術の禁忌を犯した代償として、エドは左腕を、アルは体を失ってしまいました。そこで、元の身体に戻るために、兄弟の長い旅が始まるのです。錬金術の基本「等価交換」という言葉も大人気となり、他の漫画にてパロディーされることも多いです。漫画好きなら読むべき名作です。
    ayanemqnさん

    2015/11/13

  • ダークファンタジーの金字塔と言っても過言ではない「鋼の錬金術師」。錬金術の仕組みから世界観まで設定がとにかく深く練られていて、読み応え充分です。登場人物の深い闇に切り込むところは、こちらも胸をえぐられるように感じるほどリアル。また、作者のギャグのセンスが秀逸で、重い展開から一気に明るくなる場面があるのが楽しいです。女性陣が少しふっくら気味(作者の好みだそう)なのがまた特徴的で可愛らしいのもポイント。
    ゆりしぃさん

    2015/06/01

  • 2度もアニメ化され、2000年代の少年漫画界の代表作品ともいえる「鋼の錬金術師」。原作である漫画はアニメの第2期にあたる(第1期は連載も中盤であったためアニメスタッフによる独自の設定が多く後半はまったくの別物になっている。ただこのシリーズのファンも多いため気になる方は視聴してみては)。アニメでは流してしまいがちなシーンも漫画ではじっくり読み込むことが出来るし、何と言っても作者の伝えたい事がストレートに伝わってくる非常に力強い作品だ。特にアニメでは尺や演出の都合上カットされてしまったシーンでキャラクターの素顔がかいまみることが出来る。ぜひアニメ2期も見つつ読み解いてほしい。とくに最終巻巻末のエピローグはアニメでは描かれておらず、そこまで物語を追ってきた読者には感涙もの。
    荻原遠子さん

    2015/06/01

  • 鋼の錬金術士はアニメ化も二度され、映画化もされ海外でも高く評価されている作品です。 錬金術を使ってなんでもできる世界でひとつだけやってはいけないことがありました。それは人間の錬成、禁忌をおかしてしまった兄弟、兄は片腕と足、弟は肉体を全て「持って行かれて」しまいました。 腕と足と肉体を取り戻すために必要とされる賢者の石を探すエルリック兄弟、その道中でいろいろなことが起こります。本当に面白い作品なので一度読んでみるべきです、きっとはまります!
    わーかめーさん

    2015/05/31

  • 2度アニメ化もされ、アニメ映画にもなっている有名作品。鋼の錬金術師は作品全体が非常にきれいにまとまっていて、少年漫画にありがちな間延びがないのが素晴らしい。すべての伏線が最後には回収されており、少年漫画ではあるけれどすべての人におすすめ。普段漫画を読まない方でも、ファンタジーが好きであれば抵抗なく読めるのでは。
    mgngmgngさん

    2015/05/30

  • 右手と左足が機械鎧だから鋼の錬金術師。長いけれど一気に読めてしまう作品です。人の錬成という禁忌を犯した主人公が、そのせいで失った手足と弟の体を取り戻すために軍の狗になったーーと、すごく重い過去を持っているのにエドワードとアルはとても元気で、楽しく読み進められます。登場人物もそれぞれに過去や思いを持って行動していて魅力的。特にエドワードはかっこよすぎです。豆とか豆とか言われるほどちっこいけど、守りたいもののために覚悟と信念を持って行動しているところがいいです。ウィンリィとの恋模様もドキドキ。
    はにたんさん

    2015/05/10

  • 錬金術師の兄弟が主人公の物語。戦争、差別、人の命など難しいテーマの話が多いですが、考えさせられることが多い漫画になっています。それでも続きが読みたくなってしまう作者の仕掛けは素晴らしいと思います。与えすぎてもダメ、足りなくてもダメそんな等価交換の考え方は自分の生き方にも多くの影響を与えたと思います。鋼の錬金術師、ぜひ一度読んでみてください。
    川野敬介さん

    2015/05/01

  • 等価交換を中心にしたストーリーはかなり完成度が高く、重たい内容の作りに作りこまれています。初期にあったアニメはオリジナルストーリがほとんどで、第2期のアニメの方がこの原作漫画に沿った話になっています。命の大切さや、人種による差別など、社会的な大きな問題も含まれていて、非常に感銘を受ける部分も多いです。ですが、ただのファンタジー漫画ではないのでファンタジー好き以外の人も読めるのが鋼の錬金術師だと思います。
    フクロウ2960さん

    2015/04/24