すべてのレビュー・口コミ(247件)
幽★遊★白書
4.6
- 昔読んだけど、また読みたくなる?5点
2017/02/22
- 週刊少年ジャンプの看板作家の1人、冨樫義博先生の代表作の1つがこの『幽★遊★白書』です。新書サイズのコミックスで全19巻という決して長くはない作品ではありますが、現在30巻40巻と刊行されている他作品と比べても遜色ないどころかよりボリュームを感じさせるほど中身の詰まった作品です。作品は人情的な話がメインの序盤と主人公たちの戦いを描いたそれ以降で大きく雰囲気が変わりますが、その方向転換は違和感を感じさせないスムーズな展開で話がつながっていきます。全19巻に収録されたエピソードには蛇足感はなく、作中でダラダラした空気もなく、それでいてあっさり終わるというわけでもなく流れるように物語が進んでいくように感じられました。主人公と仲間との関係も、普段から一緒なのではなく何かあれば自然に集まって助け合ういちいち言葉にしない暗黙の信頼関係のような空気が具体的なセリフではなく、物語の展開や纏め方、ちょっとしたやり取りなど「画面」で表現されていて大人が読んでも心地よく感じられました。もっと見ていたいような気もするけどこれ以上は蛇足な気もする、そんな良質な物語を読んだときのあの感覚が味わえる作品です。
2016/04/01
- 『幽★遊★白書』は昔懐かしのリーゼントに、喧嘩上等の高校生が、霊界とかかわっていくという奇抜な発想がおもしろく、また、個性的なキャラ達も好きです。個人的にはすごく好きなキャラがいるのですが、みんな良い仲間って感じで好きです。そして物語が進むにつれてそうだったのと思うような展開もあり、最後まで一気に読み進めてしまいました。
2015/11/13
- 何で最後、読者の前から走り去ってしまうの?!それがいつも納得できません。もっと他の終わらせ方があったのでは?あれでは、ただ逃げておしまいな気がしてなりません。「幽★遊★白書」がブームだった頃、鞍馬派か比叡派で別れましたね。でも、私は数少ない桑原派でしたよ。いいではありませんか、彼。最近では当たり前になった少年漫画での武闘会。「ドラゴンボール」や「幽★遊★白書」が先駆けとなってストーリー内に組み込んでいた覚えがあります。そこから、「烈火の炎」なんかが真似しだして、今ではパターンの一つとして成立しています。そう考えたら、先人たちのアイデアは今より凄かったんだなぁ。「幽★遊★白書」は、登場人物のキャラクター性もはっきりしていて分かりやすくて好きです。血液型全種類集めました的な。ちゃんとそれぞれが担った役目を全うしながら戦いに挑む姿勢も、登場人物全員、実は真面目すぎるのではないかと心配になるくらい役割分担できていると思います。今の少年漫画の王道をつくりあげた漫画が「幽★遊★白書」です。少年漫画好きの方には、昔の漫画だからと毛嫌いせずに読んでもらいたいです。タイトルもセンスいいね!
2015/06/01
- 車にひかれそうになった子供を助け自分が轢かれて死んでしまった超不良の浦飯幽助は閻魔大王の裁きを受けるが、死ぬ予定リストに入っていなかったため現世に戻してあげるけどそのかわりに霊界探偵となって現世にはびこる妖怪をやっつけてね。とお願いされてしまった。霊界探偵の仕事をこなすうちに妖怪退治の仕事も増えてきて…お話の序盤はこんな感じです。いわゆる悪さをする妖怪をやっつける主人公、といった少年誌にありがちな装いなんですが6巻あたりから空気が変わってきます。いわゆる暗黒武術界編は熱い展開がこれでもかとくりひろげられ、その後の仙水編ではまた違った視点から人間の内部をえぐられるような演出が続きます。少年誌と思わず天才冨樫義弘の名作をご一読ください!
2015/05/31
- 「HUNTER×HUNTER」の富樫先生の不朽の名作。この「幽★遊★白書」はアニメ化もされているので、3、40代くらいの方にはファンも多いのではないでしょうか。ストーリー前半の、敵と戦いながら仲間を増やしていく王道少年漫画的な展開も好きですが、後半、格闘大会が突如終わったり、まさかの魔族転生など、読者のナナメ上を行く展開も好きです。この漫画が好きな人はお気に入りのキャラで派閥ができていたのですが、私は蔵馬が好きで、彼の活躍する頭脳戦がお気に入りのシーンです。
2015/05/10
- 冨樫先生の大ヒット漫画、幽★遊★白書。アニメ化された時にはTVにかじりついて見ていました。連載時には登場人物のかっこよさもあり、男子も女子も夢中になっていた記憶があります。また、それぞれの敵キャラの持つサブストーリーもよく考えられていて、暗黒武術会時の戸愚呂弟などはとても愛着が持てます。リアルタイムで読んでいた世代としてはお勧めします。ぜひ、一度読んでみてください。
2015/05/08