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ペーパームーンにおやすみ
- 売れない作家を自認していた主人公に棚ボタが訪れたが、同時に15歳の女の子に振り回される毎日も始まった(笑)作家の空想の中だけと思っていた少女を体現した女優としての彼女、大人にわがままほうだいの彼女、現実が怖くてとじこもる彼女、幽霊よりも生野菜に命を感じて恐怖する彼女。そして、非現実を生きていつか本当の自分も消えそうな彼女。とても繊細でナイーブで、なのに図太い15歳の女の子にふりまわされる主人公は、信じられる大人なんだと思います。「ペーパームーンにおやすみ」というタイトルとおり夜の場面が多く、騒々しいのに静かな印象が強いです(笑)
2015/11/13