すべてのレビュー・口コミ（28件）

湊かなえ先生の作品好きです！
ドンドン世界観に引き込まれて、読んでいてとても楽しいです

どんどん引き込まれていきます。最後の展開まで一気に読んでしまいました

湊さんの世界は素晴らしい
どの作品もすぐ引き込まれてしまいます。

何か、感動しました。

湊かなえさんはそれぞれの登場人物の視点になって書くのが上手いなと思います。
事件が発生し、TV局のスタッフが被害者の回りにインタビューをする事で物語が進んでいきます。
インタビューを通じて、色んな人の色んな角度から語られる事で、違う状況や感じられ方があった、一見いい人そーだけど、違う人の意見では本心が見えたり、自分の醜態を隠すために嘘をついたり、事件を通じて回りの人間関係の複雑さや皆の仮面がはがされていく過程が面白い。
それぞれの本性を暴きながら事件の真相にも迫っていく、
人によって同じ物を見ても、必ずしも同じ形には見えないんだなと思いました。

『告白』で一躍イヤミスの女王となった湊かなえの大ヒットミステリー『白ゆき姫殺人事件』。映画化もされており、オリコンの「2014年 年間本ランキング」では第2位を獲得するほどの人気でした。この作品の良さは、湊かなえの作風がバッチリ味わえるところにあります。まず、「女のドロドロ」、「悪意」、そして「ラストの満足感」です。良い意味でどす黒い、まさにイヤミス！と快哉を叫ぶことができる作品ですので、普段は読書をされない方にもオススメできます。

人のさりげない悪意がふんだんに盛り込まれている作品でした。そこにマスコミの手が加わり更に嫌味な感じになりますが、先が気になって読み進めてしまいます。言葉の力を改めて思い知らされる作品です。付録の週刊誌記事等、本編のストーリーとは違った形で楽しめる所が多くあり満足な作品でした。映画化もされているこの白ゆき姫殺人事件ですが、俳優さんの演技力が光っていました。結末を知っているはずなのに迫真の演技から日常的な演技まで、見事に見入ってしまい素直に楽しめて、本と重ねて２度面白かったです。

「白ゆき姫殺人事件」は殺人事件でありながら容疑者自身が語る場面や容疑者の行動の描写がほとんどなく、被害者の同僚や容疑者の知人など、周囲の人物による噂や憶測によってストーリーがどんどん進んでいくところ、また、全く無関係な人間たちがＳＮＳにつぶやくことによって事件が真実とはちがう方向に変化していくところがなんとも寒々しく、それがこの小説な特徴だと思います。ＳＮＳのコメントや週刊誌の記事の形式を織り交ぜる手法がリアルさを助長しています。なかなか興味深い作品だと思います。
登場人物に共感ができるようなストーリーを好むかたや感動するストーリーを好むかたにとっては、この作品は少し疲れてしまうしれません。