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辺境地冒険家・高野秀行さんの渾身のアヘン栽培現場のルポルタージュ「アヘン王国潜入記」！相変わらず無茶苦茶です、おバカさんです！でもそのハチャメチャさが最高に面白い！ミャンマー北部のケシ栽培地区に7ヶ月住み、種まきから収穫まで実践するのですが、アヘン栽培の手伝いをしつつ、たまにアヘンを試してるうちにすっかりアヘン中毒になってしまったり、マラリアにかかってしまったり、もー高野さん何やってんのってツッコミながら、ゲラゲラ笑えます。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットーなだけあって、反政府ゲリラの支配区・ワ州というミャンマー人でさえ実態を把握してないような場所で、ひょうひょうと生活してしまえる高野さんはさすがです。世の中の問題をシリアスに重苦しく描かれると読むのがしんどくなってしまいますが、高野さんののほほんとした文体と人柄だとスイスイ読めてしまいます。