すべてのレビュー・口コミ(9件)
あらすじから地味な印象をうけますが、引き込まれてあっという間に読み終わりました。
読み終わった後にしばらく余韻が残る作品です。5点2019/05/01学生の方は、読書感想文にもぴったりの作品です。
学生時代は一瞬にして過ぎてしまうもの。
そのかけがえのない青春の日々が愛おしく、青春時代を過ごした全ての人の心に突き刺さる小説です。5点2018/06/10色んな付箋が繋がっていきました。
後悔しないように生きようと私自身も思いました。4点2017/08/04本屋大賞の受賞作で期待して読んだけど、ただの甘酸っぱい青春ストーリーだった
。落ちの付け方と心理描写のくどさがマイナス。3点2017/05/04なつかしさにもういちどく
3点2017/04/05映画を観て本も読みたくなりました。
4点2017/04/01恋愛ではなく青春小説、映画もオススメ。
4点2017/03/08恩田陸さんの「夜のピクニック」は第2回本屋大賞と第26回吉川英治文学新人賞を受賞し、2006年に多部未華子主演で映画化もされています。著者の母校の行事をモデルにした、全校生徒が一日かけて80キロを歩くという「歩行祭」を描いた青春小説です。特に何か大きな事件が起こるわけではなく、淡々と物語は進むのですが、高校生たちの生き生きとした会話や思春期ならではの心情には思わず引き込まれ、自分もみんなと一緒に歩いているような感覚になります。主人公の貴子の秘かな賭けや、歩いているうちに少しずつ明かされていく小さな謎の数々が、一瞬で過ぎ去る若者たちのキラキラした時間を美しく彩っていきます。貴子たちと一緒に歩きながら読み終わった後には、爽やかな達成感が得られますよ。
2015/09/15あらすじを見ただけのときは高校生の恋愛の話だと思っていました。けれども主人公貴子が抱えていた秘密はそんなものではなかった…。私には貴子のような秘めた事情はありません。それでも自分なりの悩みや葛藤はあったなあ…そしてそれに真剣に向き合おうとしていたなあ…なんてことが思い起こされました。学校行事はその舞台で、独特の喧騒や昂揚感の中で、切実な願いがかなった瞬間もたしかにあったかも…。などとこの「夜のピクニック」を読んで、もうすっかり忘れてしまっていた、若かりし頃の真剣でまっすぐな思いを持っていた自分をちょっとふりかえり、切なくも温かい気分になりました。
2015/04/28