すべてのレビュー・口コミ（2件）

シリーズ第1作目。世の中の不思議は本当に不思議なものなのか。
そんなことを思わせる一作目です。先に最新の3作目を読んでしまっていたので、「彼」の活躍がなるほどと納得。恩田先生の作品の中ではわかりやすいいお話ではないかと思います。

恩田陸さんの、凄腕ウィルスハンター神原恵弥シリーズ第一弾、「MAZE」！アジアの西の果ての荒野にあり、昔から多数の行方不明者を出してきた不思議な直方体の白い建物。入った人全てが行方不明になる訳ではないという、白い建物の「人間消失のルール」を解明するため、恵弥の高校時代の同級生・満は安楽椅子探偵、兼料理人の役割を与えられ、紆余曲折ありながらも一つの結論を導き出します。その意外な結論とは！？途中何度も背筋がゾクゾクする場面が出てきて、ギャッと叫びそうになりますが、恵弥と満のひょうひょうとしたキャラで怖さが中和されるので、怖いのが苦手な人でも大丈夫です。