東京創元社 1,820件 人気順 新着順 塔の少女 キャサリン・アーデン(著)/金原瑞人(訳)/野沢佳織(訳) 壮絶な戦いの末に熊を封じたワーシャだったが、その代償はあまりに大きかった。故郷に居場所を失った彼女は、冬の王に与えられた馬を供に旅に出た。女のひとり旅は危険すぎるため、男を装っての道中、タタール人の盗賊にさらわれた少女たちを助けたことから、盗賊討伐に向かっていたモスクワ大公の一行に期せずして加わることになった。そこには、十年前に家を出た兄の姿が。勇敢で聡明なワーシャは大公に気に入られるが、恐れを知らぬ振舞いにより自ら窮地を招いてしまう……。運命に逆らい生きる少女の成長と戦いを描く、大好評三部作第二弾。 1,500円 深い穴に落ちてしまった イバン・レピラ(著)/白川貴子(訳) 深い森のまん中にある、深い深い穴の底。兄弟は空を見上げ、脱出の方法を思案している。土壁に階段をつくる。弟を肩にかつぎ上げる。どれほど見込みがなくとも、ふたりは生きなければならない。虫や木の根を食べ、泥水を飲む日々が綴られるなか、やがて物語は不可思議な幻覚と、めくるめく謎で満たされていく――。なぜ章番号は素数だけなのか。幻覚に隠された暗号とはなにか。そもそも兄弟はなぜ穴に落ちたのか。ふたりが辿りつく結末は、驚愕とともに力強い感動をもたらす。現代版『星の王子さま』であり、“深い穴”で生きるあなたに捧げる寓話。/解説=西崎憲 770円 刀と傘 伊吹亜門(著) 慶応三年、新政府と旧幕府の対立に揺れる幕末の京都で、若き尾張藩士・鹿野師光は一人の男と邂逅する。名は江藤新平――後に初代司法卿となり、近代日本の司法制度の礎を築く人物である。二人の前には、時代の転換点ゆえに起きる事件が次々に待ち受ける。維新志士の怪死、密室状況で発見される刺殺体、処刑直前に毒殺された囚人――動乱の陰で生まれた不可解な謎から、論理の糸は名もなき人々の悲哀を手繰り寄せる。破格の評価をもって迎えられた第12回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む、連作時代本格推理。第19回本格ミステリ大賞受賞。/【目次】佐賀から来た男/弾正台切腹事件/監獄舎の殺人/桜/そして、佐賀の乱/解説=末國善己 799円 黒蝶貝のピアス 砂村かいり(著) 前職で人間関係につまずき、25歳を目前に再び就職活動をしていた環は、小さなデザイン会社の求人に惹かれるものがあり応募する。面接当日、そこにいた社長は、子どもの頃に見た地元のアイドルユニットで一番輝いていた、あの人だった──。アイドルをやめ会社を起こした菜里子と、アイドル時代の彼女に憧れて芸能界を夢見ていた環。ふたりは不器用に、けれど真摯に向き合いながら、互いの過去やそれぞれを支えてくれる人々との関係性も見つめ直してゆく。年齢、立場、生まれ育った環境──全てを越えた先の物語。人間関係に悩むあなた、新しい環境に不安を感じるあなたに、ぜひ読んでいただきたい一冊です。 1,799円 紙魚の手帖Vol.10 桜庭一樹(著)/近藤史恵(著)/乾ルカ(著)/ほか(著) 桜庭一樹、新連載『名探偵の有害性』スタート。乾 ルカ、近藤史恵、笹原千波、白尾 悠、雛倉さりえなど豪華執筆陣で贈る、読切特集「舞台!」。宮澤伊織、読切短編掲載ほか。/【目次】【新連載】名探偵の有害性 第1回 桜庭一樹●一世を風靡したかつての名探偵。わたしは彼の、助手だった――直木賞作家が贈る最新長編!/【特集 舞台(ステージ)!】ここにいるぼくら 近藤史恵●「キャス変」が、いかに大きな波紋を呼ぶか、ぼくはまったく気づいていなかった/宝石さがし 笹原千波●夢を諦めたデザイナーと、挫折を経験したバレエダンサー。ふたりが挑む新たなステージは――/おかえり牛魔王 白尾 悠●正しく目立つ、美しい同僚。空気を読まず、定時で颯爽と職場から消える彼女が、何より優先するものとは/ダンス・デッサン 雛倉さりえ●劇団に所属し、日々ミュージカルの舞台に立つ瀬木。心にはいつも亡くなった友人、理人の姿があった/モコさんというひと 乾 ルカ●二・五次元の観劇を生きがいにする真美。あるフォロワーの呟きに目が止まって……/『007/カジノ・ロワイヤル』宝塚歌劇にて舞台化記念 特別インタビュー 宝塚歌劇団 宙組トップスター 真風涼帆/【小特集 読む、味わう、絶対ハマる!〈猟区管理官ジョー・ピケット〉の世界】発砲あり C・J・ボックス 野口百合子 訳●広大な丘陵地帯でハンターの車が撃たれた。猟区管理官のジョー・ピケットが現場に向かうと……。大人気シリーズが短編で登場!/〈猟区管理官ジョー・ピケット〉シリーズの魅力 西部の大自然と心優しき正義の男 三橋 曉/ここだけの訳者あとがき 野口百合子/2023年6月刊行! 新刊『Off the Grid』紹介/【小説】明治殺人法廷 第4回 芦辺 拓●質屋一家六人殺しの現場は、あらゆる場所が内側から施錠されていた。惨劇の現場を訪れた二人を待ち受けるものは/きみのかたち 第7回 坂木 司●新学期になってからシュンが登校していない。今彼は、どこにいて、何を考えているんだろう?/特撮なんて見ない 第7回 澤村伊智●音無が主演女優として姉を連れてきたことで、湯浅組に新たな波紋を呼ぶことに……/記憶の対位法 第4回 高田大介●人種、出自、貧富、教育。さまざまな分断に抗い己のあり方を問う若者達の選択は――/ときときチャンネル#4【近所の異世界散歩してみた】 宮澤伊織●同居人の天才科学者・多田羅と動画配信を始めたさくら。なんだかんだで第4回、今回のネタは……?/【特別企画】第23回本格ミステリ大賞候補作決定!/第23回本格ミステリ大賞予選会選評・選考経過/日本推理作家協会賞の新部門「翻訳小説賞」スタート/【ESSAY】私の小さな地図帖 その一 海へつづく道 山崎佳代子/装幀の森 第6回 アルビレオ/翻訳のはなし 第8回 仕事と締め切り 杉田七重/乱視読者の読んだり見たり 第6回 『ロリータ』と映画 若島 正/ホームズ書録 蔵書の価値に十年以上気づかなかった『怪人魔人』 北原尚彦/【COLUMN】ひみつのおやつ*取引先からいただくお土産 なみあと/私の必需品*ブックカバー 砂村かいり/【INTERVIEW 期待の新人】真紀涼介/【INTERVIEW 注目の新刊】『赤い月の香り』 千早 茜/『花に埋もれる』 彩瀬まる/【BOOKREVIEW】[文芸全般]瀧井朝世/[国内ミステリ]宇田川拓也/[翻訳ミステリ]村上貴史/[SF]渡邊利道/[ファンタジイ]三村美衣/執筆者紹介/編集後記・次号予告 1,500円 スウェーディッシュ・ブーツ ヘニング・マンケル(著)/柳沢由実子(訳) 小島に一人で暮らす元医師のフレドリックは、就寝中の火事で住む家も家財道具もすべて失った。その後警察の調べで火事の原因が放火であったことが判明、フレドリックは保険金目当ての自作自演だと疑いをかけられてしまう。ところが、火事はそれだけではおさまらなかった。付近の群島の家々が続けて放火されたのだ……。幸い死者は出ていない。犯人の目的はどこにあるのか? 〈刑事ヴァランダー・シリーズ〉で人気の北欧ミステリの帝王最後の作品。CWAインターナショナルダガー受賞。 2,799円 マナートの娘たち ディーマ・アルザヤット(著)/小竹由美子(訳) 姉が弟の遺体を浄める。本来これは同性の仕事なのだが、姉は自分がやると主張した――。亡き弟の思い出を情感豊かに紡ぐ「浄め(グスル)」。アメリカの女の子として成長してきたアラブ系移民2世の“わたし”と、波乱の人生をおくった伯母の物語に、窓から飛び降りた女が女神と邂逅する幻想的な光景を織り込んだ「マナートの娘たち」。#MeToo運動以前の映画産業で、あるインターンの女性が受けたハラスメントを描き、問題提起する「懸命に努力するものだけが成功する」。新聞記事や手紙、メールの文章、リアリティー番組の台本やSNS投稿など虚実取り交ぜた多彩な媒体のコラージュで、フロリダで実際に起こったシリア・レバノン系移民夫婦のリンチ事件を核に、アメリカという国家に潜む暴力性や異質なものを排除しようとする人間の本質を浮かび上がらせる野心的な傑作「アリゲーター」。過酷な現実を生きる人々に寄り添い、多様な声を届けようとする全9篇。現代アメリカ文学の新鋭による鮮烈なデビュー短篇集!/【目次】浄め(グスル)/マナートの娘たち/失踪/懸命に努力するものだけが成功する/カナンの地で/アリゲーター/サメの夏/わたしたちはかつてシリア人だった/三幕構成による、ある女の子の物語/謝辞/訳者あとがき 2,400円 生存の図式 ジェイムズ・ホワイト(著)/伊藤典夫(訳) 第二次世界大戦のさなか、連合国輸送船団の改装タンカーが、Uボートの急襲をうけ沈められ、海面下を漂いはじめた。だが船内は、当面のあいだ生存可能な条件が保たれていた。閉じこめられた男女5人は、生き延びるための闘いをはじめる。一方、はるか恒星間宇宙をゆく異星人の大移民船団があった。彼らは冷凍睡眠のもと新天地を目指しているが、計画の根幹を揺るがす事実が判明した。ふたつの物語が交互に進行する本格SF長編。 1,100円 文明交錯 ローラン・ビネ(著)/橘明美(訳) インカ帝国がスペインにあっけなく征服されてしまったのは、彼らが鉄、銃、馬、そして病原菌に対する免疫をもっていなかったから……と言われている。しかし、もしも、インカの人々がそれらをもっていたとしたら? そしてスペインがインカ帝国を、ではなく、インカ帝国がスペインを征服したのだとしたら、世界はどう変わっていただろうか? 『HHhH──プラハ、1942年』と『言語の七番目の機能』で世界の読書人を驚倒させた著者が挑んだ、大胆かつ魅力溢れる歴史改変小説。常に事実とフィクションについて考え続けるローラン・ビネならではの傑作。アカデミー・フランセーズ小説大賞受賞。/【目次】第一部 エイリークの娘フレイディースのサガ/第二部 コロンブスの日誌(断片)/第三部 アタワルパ年代記/第四部 セルバンテスの冒険/訳者あとがき 3,199円 星の航海者1 遠い旅人 笹本祐一(著) 人類が初めて開発に成功した、くじら座τ星の第五惑星ディープブルー。そこに暮らし、恒星間ネットワークの基幹会社、通称〈銀河ネット〉に勤める惑星記録員のミランダは、宇宙酔いを克服できず地上勤務を続けていた。ある日、冷凍睡眠を繰り返しながら宇宙を渡る恒星記録員のメイアが250年ぶりにディープブルーを訪れることになり、ミランダはそのアテンドを命じられる。宇宙生まれの第一世代であり、地球年齢で300歳を超えるメイアは、ある種伝説の存在だ。ミランダは案内の事前準備として、メイアの人生を辿り始める――〈星のパイロット〉と同じ宇宙を舞台に描く新シリーズ開幕。 880円 勿忘草をさがして 真紀涼介(著) 一年前、偶然出会ったお婆さんに会いたい。しかし手掛かりは、庭に良い匂いの沈丁花が咲いていたことと、その庭でお婆さんが発した不可解な言葉だけ――。思わぬトラブルによりサッカー部を辞め鬱屈した日々を送る航大。春を告げる沈丁花の香りに、親切にしてくれたお婆さんのことを思い出し、記憶を頼りにその家を探していたところ出会ったのは、美しい庭を手入れする不愛想な大学生拓海だった。拓海は植物への深い造詣と誠実な心で、航大と共に謎に向き合う。植物が絡むささやかな“事件”を通して周囲の人間関係を見つめなおす、優しさに満ちた連作ミステリ。鮎川哲也賞優秀賞受賞作。/【目次】春の匂い/鉢植えの消失/呪われた花壇/ツタと密室/勿忘草をさがして 1,870円 ヴァイオレットだけが知っている メリーナ・マーケッタ(著)/小林浩子(訳) ツアーバス爆破事件が発生。ツアー参加者には、かつて23人を殺害した爆弾犯の孫娘ヴァイオレットがいた。警官ビッシュは現場から消えた彼女を追う。圧巻の追跡サスペンス! 1,400円 月下美人を待つ庭で 猫丸先輩の妄言 倉知淳(著) 亡き母が残した庭にかわるがわる訪れる悪気なさそうな侵入者たち。彼らの目的は──日常に潜む不可思議な謎を軽妙な会話と論理で解き明かす連作短編集、シリーズ最新作。 946円 コ・イ・ヌール なぜ英国王室はそのダイヤモンドの呪いを恐れたのか ウィリアム・ダルリンプル(著)/アニタ・アナンド(著)/杉田七重(訳) 故・エリザベス女王が身につけることを拒否したほどの、凄絶な歴史を秘めたダイヤモンド、コ・イ・ヌール。世界一有名なダイヤの数奇な物語を描くノンフィクションが文庫化。 1,200円 たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説 辻真先(著) 昭和24年の戦後日本の混乱期と、青春の日々をみずみずしく描き出す。各方面から絶賛を浴びたミステリ長編、待望の文庫化。 990円 ラヴクラフト・カントリー マット・ラフ(著)/茂木健(訳) 謎の邪教集団に狙われた元兵士の家族ぐるみの魔術的闘争。18世紀後半から1950年代朝鮮戦争直後に至るまでの二百年にわたるアメリカの闇の歴史を凝縮した連作短編ホラー。 1,760円 心霊博士ジョン・サイレンスの事件簿 アルジャナン・ブラックウッド(著)/植松靖夫(訳) ロンドンの医師で“心霊博士”でもあるジョン・サイレンスのもとには、超自然現象に悩む患者たちが訪れる。屋敷の悪霊に取り憑かれた作家の災難を描く「霊魂の侵略者」、前世の記憶から猫の街に引き寄せられた男の妖しい体験が語られる「古えの妖術」、旅の途中で30年ぶりに母校を訪れた商人が引きずり込まれた黒魔術の恐怖「秘密の崇拝」、青年の激しい恋情が驚愕の人狼事件へと発展する「犬のキャンプ」など、英国恐怖文学の巨匠ブラックウッドのジョン・サイレンスもの6編を完全収録した傑作短編集。/【目次】/事例一 霊魂の侵略者/事例二 古えの妖術/事例三 炎魔/事例四 秘密の崇拝/事例五 犬のキャンプ/事例六 四次元空間の虜/解説=朝松健 1,200円 昏き聖母 下 ピーター・トレメイン(著)/田村美佐子(訳) ラーハン王のブレホンは、フィデルマとは因縁の仲。事態は絶望的だったが、フィデルマは諦めなかった。調べるうちに、事件のあった晩の夜警がそのあと事故死していたり、エイダルフが被害者を襲っていたと証言した少女が消えてしまったりと、不審なことが次々判明する。さらに、処刑を目前にエイダルフが牢からいなくなってしまい――。誰かがエイダルフを助けるために連れ出したのか、それとも何らかの理由で消そうとしているのか。謎が謎を呼ぶもつれた事件を、フィデルマはいかに解き明かす? そしてエイダルフの運命は? シリーズ第9弾。 1,100円 昏き聖母 上 ピーター・トレメイン(著)/田村美佐子(訳) 巡礼の旅に出ていたフィデルマは、良き友であるサクソン人の修道士エイダルフが、カンタベリーへの帰途、殺人罪で捕らえられたという兄からの手紙を受け取り、急ぎラーハン王国に向かった。ラーハンといえば、フィデルマの兄が治めるモアンとは揉めごとの絶えない隣国。どうやらエイダルフは12歳の少女に対する暴行と殺人の容疑で捕まったらしい。ドーリィーとして弁護しようとするフィデルマだが、エイダルフの処刑は既に翌朝に決まったと告げられる。不利な状況下で、彼の無実を証明すべく事件の捜査を始めるが……。人気シリーズ最新作。 1,100円 暗闇にレンズ 高山羽根子(著) 数え切れないほどの監視カメラが眼を光らせる街角で、高校生の「私」と親友の「彼女」は、携帯端末の小さなレンズをかざして世界を切り取る。かつて「私」の母や、祖母や、曾祖母たちがしてきたのと同じように。そうして切り取られた世界の一部は、あるときには教育や娯楽のために、またあるときには兵器として戦争や弾圧のために用いられた――映画と映像にまつわる壮大な偽史と、時代に翻弄されながらもレンズをのぞき続けた、血縁に依らぬ“一族”の系譜を辿る物語。芥川賞作家の初長編にして、受賞第一作として発表された傑作が待望の文庫化。/解説=倉本さおり 880円 1 ... 202122 ... 91 TOP 電子書籍(本・小説) 東京創元社 21ページ目