東京創元社 1,820件 人気順 新着順 風に散る煙 下 ピーター・トレメイン(著)/田村美佐子(訳) フィデルマ一行は事件が起きた修道院に行く途中、少女を殺した疑いで捕まり私刑に遭いそうになっている若者を保護する。若者は容疑を否定しているが、人々は聞く耳を持たない。偶然にもその若者は修道士失踪事件の目撃者でもあった。ふたつの事件に関連はあるのか? 謎が謎を呼び、混迷は深まるばかり。ダヴェド王国の人々は長年の確執からサクソン人に敵意を抱いており、サクソン人のエイダルフも神経を尖らせ、フィデルマとの間もぎくしゃくする始末。慣れない異国の地での怪事件を、フィデルマはどう解き明かすのか。好評シリーズ第10弾。 1,100円 源氏供養 草子地宇治十帖 森谷明子(著) 彰子皇太后への宮仕えを辞して出家した紫式部(香子)は今、彰子が手配してくれた質素な宇治の寺の庵に一人で暮らしている。彰子の元には、娘の賢子が出仕中。彰子の異母弟と恋仲になり、宮中生活を謳歌している。そんな折、香子は顕光左大臣の息女の延子より『源氏物語』の続きを促す便りをもらうも、関節炎が悪化しなかなか筆をとることができない。香子の周囲で、薬を盛られたであろう猫が発見されたりと、どこかきな臭い。一方で香子の侍女だった阿手木は筑紫に渡り、「刀伊の入寇」に巻き込まれる……。王朝推理絵巻、完結篇。 999円 小説のように アリス・マンロー(著)/小竹由美子(訳) ある夜、一冊の本を読み始めた音楽家の女性。その物語では、音楽教師として教えながら、夫との不和を抱えていた若き日の彼女自身の姿が、どこか面影のある少女の目を通じて綴られていた――表題作「小説のように」ほか、孤独に暮らす女性と逃走中の殺人犯との対話が震えるほどの余韻をもたらす「遊離基(フリーラジカル)」や、長じてのち、少女の日の無邪気な行いが回想される「子供の遊び」など、ありふれた人生ががらりと様相を変える瞬間を捉えた十の物語。ノーベル文学賞、国際ブッカー賞受賞の「短篇小説の女王」が魂を込めて書き上げた燦然たる作品集。/【目次】次元/小説のように/ウェンロック・エッジ/深い穴/遊離基(フリーラジカル)/顔/女たち/子供の遊び/木/あまりに幸せ/謝辞/訳者あとがき/創元文芸文庫版訳者あとがき/解説=井上荒野 1,500円 歌う船[完全版] アン・マキャフリー(著)/嶋田洋一(訳) この世に生まれ出た彼女の頭脳は申し分ないものだった。ところが身体のほうは、機械の助けなしには生きていけない状態だった。そこで〈中央諸世界〉は彼女を金属の殻の中に封じ込め、宇宙船の保守と操縦に従事するさまざまな装置に適合するよう神経シナプスを調節して、宇宙船の身体を与えた。こうして彼女ヘルヴァは、少女の心とチタン製の身体を持つ優秀なサイボーグ宇宙船となった。彼女は歌いながら、パートナーとともに銀河を思うさま駆けめぐるのだ……旧版の6編に、のちに書かれた短編2編を追加収録した、歴史的名作の新訳完全版!/【目次】船は歌った/船は悼んだ/船は殺した/劇的任務/船は欺いた/船はパートナーを得た/ハネムーン/船は還った/旧版解説=新藤克己/完全版解説=三村美衣 1,500円 白薔薇殺人事件 クリスティン・ペリン(著)/上條ひろみ(訳) ミステリ作家の卵であるアニーは、大叔母の住むキャッスルノール村に招かれた。大叔母は16歳のときに占い師から告げられた、いつかおまえは殺されるという予言を信じつづけており、大邸宅に住む奇妙な老婦人として知られている。屋敷を訪れると、大叔母は図書室で死んでいた。両手には血の痕があり、床には茎の長い白薔薇が落ちていた。予言が的中して自分が殺されてしまったときのために、大叔母は約60年をかけて親族や村人たちを調査していた。その膨大な調査記録を手がかりに、アニーは犯人探しに挑む。新鋭が贈る犯人当てミステリの大傑作!/解説=千街晶之 1,300円 乱れからくり 泡坂妻夫(著) 玩具会社部長の馬割朋浩から、妻・真棹の素行調査を依頼された調査会社社長・宇内舞子は、新米助手の勝敏夫と共に夫妻の乗った車を尾行する。ところが、その車を隕石が直撃するという奇禍で、朋浩は命を落とす。この事件が幕開けを告げたかのように、馬割家で不可解な死が連続し、舞子と敏夫は、幕末期まで遡る一族が抱える謎と、「ねじ屋敷」と呼ばれる同家の庭に造られた、五角形の巨大な迷路に隠された秘密に挑むことになる。絢爛巧緻な犯罪絵巻であり、本格ミステリの醍醐味に満ちた、第31回日本推理作家協会賞受賞作にして、不朽の名作!/解説=阿津川辰海 1,100円 明智恭介の奔走 今村昌弘(著) 神紅大学ミステリ愛好会会長・明智恭介。小説に登場する探偵に憧れ、事件を求めて名刺を配り歩く彼は、はたしてミステリ小説のような謎に出合えるのか――大学のサークル棟で起きた不可解な盗難騒ぎ、商店街で噂される日常の謎、夏休み直前に起きた試験問題漏洩事件など、書き下ろしを含む全五編を収録。『屍人荘の殺人』以前、助手であり唯一の会員・葉村譲とともに挑んだ知られざる事件を描く、待望の〈明智恭介〉シリーズ第一短編集!/【目次】最初でも最後でもない事件/とある日常の謎について/泥酔肌着引き裂き事件/宗教学試験問題漏洩事件/手紙ばら撒きハイツ事件 1,799円 失われたものたちの国 ジョン・コナリー(著)/田内志文(訳) 邪悪な魔女や人間を襲う人狼。クロスボウを構えたラプンツェル。人間を憎む恐ろしい妖精(フェイ)。――「めでたしめでたし」なんて、無縁の世界。ロンドンに暮らすセレスは、ひとりで8歳の娘を育てていたが、ある日、娘が交通事故で昏睡状態となってしまった。医師の勧めで、セレスは田舎にあるケア施設に娘を移すことにする。その施設の敷地には、『失われたものたちの本』という物語を書いた作家の古い屋敷があった。娘の看病を続けるセレスが限界を迎えた日、彼女は何者かに呼び寄せられるようにして屋敷の屋根裏部屋に入り込み、さまざまな本が呼びかけてくる声を聴いた。そこに突然現れた怪物に襲われ、屋敷から逃げ出すが、気がつくと知らない場所に迷い込んでいた。そこは魔女や人狼、巨人たちが存在する、美しくも残酷な世界だった。セレスは元の世界に戻れるのか? 異世界冒険譚『失われたものたちの本』続編! 2,970円 サラゴサ手稿 中 ヤン・ポトツキ(著)/工藤幸雄(訳) まだまだ続くヒターノの親方の驚くべき物語の数々、数学者ベラスケスの奇妙な生い立ちの物語、大商人の息子ロペス・ソワレスの恋と、彼につきまとう妙な男ドン・ロック・ブスケロスの物語、そして真正完全版では削除された〈さまよえるユダヤ人〉の物語……。奇想天外で混沌とした迷路のようなポトツキの世界がさらに広がる。 1,300円 とらすの子 芦花公園(著) 「とらすの会」の人は皆優しくて、居心地が良かったです。特にマレ様なんて嘘みたいに綺麗で、悩みを聞いて抱きしめてくれました。でも“会議”では、誰かが「許せない人」への恨みをマレ様に訴えて、周りの人たちも口々に煽って……翌日、その人は死体で見つかるんです。それが怖くて行かなくなったら、裏切者って責められて……。時間がないです、私、殺されます──錯乱する少女は、オカルト雑誌のライター・美羽の眼前で、爆発するように血肉を散らして死んだ。スクープを狙った美羽は「とらすの会」を訪ねるが、マレ様と出会うことで想像を絶する奈落へと突き落とされる──。/解説=織守きょうや 880円 暁の報復 C・J・ボックス(著)/野口百合子(訳) 猟区管理官ジョー・ピケットの留守電に、知人のファーカスから伝言が残されていた。ダラス・ケイツと仲間が、ジョーを襲う密談をしているのを盗み聞いたという。ジョーの娘の元恋人ダラスは、1年半前の事件で家族ともども破滅し、その一因となったジョーに強烈な恨みを抱いていた。ほどなくファーカスが行方不明になり、空からの捜索に同行したジョーは、ファーカスらしき男が3人に発砲された場面を赤外線装置で目撃する。その後遺体が発見され、捜査が始まるが、ピケット一家にも次々と危機が襲いかかる。サスペンスみなぎる人気シリーズ! 1,400円 九人のレジェンドと愚か者が一人 本城雅人(著) 26年前、パ・リーグのペナントレースを制した阪和バーバリアンズ。6回2死まで0封された後、満塁ホームラン3本が飛び出して9点差をひっくり返すという史上稀に見る逆転試合をきっかけに、リーグ優勝、そして日本一へと駆け上った。その後の低迷期を経てこの夏、来季の新監督に抜擢されたのは、当時4番を務めた夏川誠だ。大阪毎朝放送がレジェンドと呼ばれたメンバーたちのインタビューと再現試合で構成する特別番組を企画。取材を進める中で、10人目のレジェンドともいえるマネージャーの存在が浮かび上がる。ところが、あの試合中に盗難事件があり、疑われたマネージャーは退団、そののち非業の死を遂げたという……。チーム思いのマネージャーがなぜ盗難を行ったのか? 主要メンバー9人の中に、嘘をついた人物がいるのではないか? そして仲間を裏切った愚か者は誰なのか――。吉川英治文学新人賞作家が贈る、企みに満ちた長編ミステリ。 1,999円 グッド・バッド・ガール アリス・フィーニー(著)/越智睦(訳) ロンドンのケアホームで暮らす80歳のエディス。ここにエディスを押し込んだ娘クリオとは、当然ながらうまくいっていないものの、介護スタッフで18歳のペイシェンスとは、世代はちがえど友情を築いている。そして、ペイシェンスも、一緒に暮らしていた母親と喧嘩して家出してきた身であった。そんなある日、エディスがホームから失踪。時を同じくして施設の所長の奇妙な死体が発見されて……。冒頭から企みが始まる、母と娘をめぐる傑作サスペンス! 『彼と彼女の衝撃の瞬間』『彼は彼女の顔が見えない』のどんでん返しの女王が見せる新境地!/解説=古山裕樹 1,300円 精霊を統べる者 P・ジェリ・クラーク(著)/鍛治靖子(訳) 19世紀後半、伝説の魔術師アル=ジャーヒズがジン(精霊)の世界の扉を開き、世界は一変した。ジンの魔法と科学の融合によりエジプトは急速な発展を遂げるが、アル=ジャーヒズはなぜか姿を消す。それから40年後、カイロに彼の名を名乗る謎の男が現れ、彼を崇拝する人々を焼きつくした。エジプト魔術省の女性エージェント・ファトマは、恋人の女性シティらと共に捜査に乗り出す。ネビュラ賞、ローカス賞、イグナイト賞、コンプトン・クルック賞の4冠に輝いた新鋭の第一長編!/解説=渡邊利道 3,960円 ボーンヤードは語らない 市川憂人(著) U国A州の空軍基地にある『飛行機の墓場(ボーンヤード)』で、兵士の変死体が発見された。謎めいた死の状況、浮かび上がる軍用機部品の横流し疑惑。空軍少佐のジョンは、士官候補生時代のある心残りから、フラッグスタッフ署の刑事・マリアと漣へ非公式に事件解決への協力を請う。実は引き受けたマリアたちにも、過去に対峙した事件への苦い後悔があった。高校生の漣が遭遇した雪密室の殺人。ハイスクール時代のマリアが挑んだ、雨の夜の墜落事件の謎。そしてバディを組んだ二人が初めて捜査した、緊急通報があった家庭での悲劇の真相は? シリーズ初短編集。/【目次】ボーンヤードは語らない/赤鉛筆は要らない/レッドデビルは知らない/スケープシープは笑わない/解説=香山二三郎 880円 【児童書版】妖怪の子、育てます4 廣嶋玲子(著) なかよし双子の前にあらわれた知らない女の子。ふたりの父を「おとっつぁん」と呼んだので、とんでもない大さわぎに!! 大人気の〈妖怪の子、育てます〉シリーズ第4弾! 950円 歌人探偵定家 百人一首推理抄 羽生飛鳥(著) 一一八六年。平家一門の生き残りである、亡き平頼盛の長男、保盛はある日、都の松木立で女のバラバラ死体が発見された現場に遭遇する。生首には紫式部の和歌「めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに 雲隠れにし 夜半(よは)の月かな」が書かれた札が針で留められ、野次馬達はその惨状から鬼の仕業だと恐れていた。そこに現れた、保盛の友人で和歌を愛してやまない青年歌人・藤原定家は「屍に添えて和歌を汚す者は許せん」と憤慨。死体を検分する能力のある保盛を巻きこみ、事件解決に乗り出す! 後に『小倉百人一首』に選出された和歌の絡む五つの謎を、異色のバディが解く連作ミステリ。/【目次】「一 くもがくれにし よはのつきかな」紫式部の和歌が添えられた屍は、なぜバラバラにされていたのか?/「二 かこちがほなる わがなみだかな」若き西行が遭遇した、密室からの人間消失の真相は?/「三 からくれなゐに みづくくるとは」河原に捨てられた屍は、なぜ在原業平の和歌に見立てられたのか?/「四 もみぢのにしき かみのまにまに」都を襲った大火の真相を解く鍵は、菅原道真の和歌?/「五 しのぶることの よわりもぞする」衆人環視の中、式子内親王の周りにいた女房たちを殺した方法は?/あとがき/参考文献・史料 1,980円 鼓動 マウリツィオ・デ・ジョバンニ(著)/直良和美(訳) 四月初めの朝。暴力が原因で妻に縁を切られたロマーノ巡査長がP分署近くのゴミ集積所で見つけたのは、生後間もない赤ん坊だった。病院に運ばれ一命をとりとめたものの、状況は予断を許さない。捜査班の面々は赤ん坊の親を探して奔走するが、ピザネッリ副署長が知人から得た情報が、事態を思わぬ方向へ導いていく。いっぽう、気取り屋アラゴーナは初対面の少年に懇願され行方不明の犬を探す羽目になるが、近頃管内で野良の犬猫失踪事件が多発していると判明して……個性派刑事たちの活躍を描く人気警察小説、21世紀の〈87分署〉シリーズ!/解説=若林踏 1,200円 紙魚の手帖Vol.17 貫井徳郎(著)/堂場瞬一(著)/川野芽生(著)/ほか(著) ■2024年必読作・ペリン『白薔薇(しろばら)殺人事件』冒頭先行掲載や、ブックガイドなどで贈る、「謎解きの魅力、再発見! 初夏の翻訳ミステリ特集」。■読切 〈福家警部補〉シリーズ最新作! 大倉崇裕「亡霊」。不死の少女をめぐる美しい物語、川野芽生「不死者の物語 ―女生徒」。■第24回本格ミステリ大賞全選評、一挙掲載。■特別企画 〈エリ沢 泉〉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)&〈明智恭介〉シリーズ最新作刊行記念「対談 櫻田智也×今村昌弘」ほか。/【目次】【特集 謎解きの魅力、再発見! 初夏の翻訳ミステリ特集】白薔薇(しろばら)殺人事件 クリスティン・ペリン 上條ひろみ 訳●【冒頭先行掲載】十六歳のとき、殺されると予言された通りに殺害された大叔母。彼女は、予言が的中したときのために、約六十年をかけて人々を調査していた。「正しい娘」が犯人を見つけると信じて――/『白薔薇殺人事件』登場人物紹介イラスト 松島由林/コラム 現代海外謎解きミステリについて 若林 踏/コラム 2024年上半期翻訳ミステリの動向 古山裕樹/祝祭日の死体 ピーター・トレメイン 田村美佐子 訳●聖人の亡骸に奇跡が? 修道女フィデルマが巡礼先で遭遇した不可解な事件/【小説・連載】二月に憂鬱な君へ お蔦さんの神楽坂日記 西條奈加●図書室で見つけた不思議な宛名の便箋には、暗号のような図とメッセージが添えられていて――/きみのかたち 第12回 坂木 司●シュンのマンションや近所のコンビニに出入りする子供たちは何者か? 悩む大地の前に意外な協力者が……/粒と棘 第5話 幸運な男 新野剛志●GHQに接収された洋館の料理人として、男は平穏な生活を手にしたはずだった――終戦後の東京で生きるひとびとを活写する連作/フルハウス 第2回 堂場瞬一●オークランドで出た多数の怪我人のうちの一人が須山だった/不等辺五角形 第3回 貫井徳郎●事件関係者のなかで食い違い始める認識。証言は一巡して、語り手は再び最初の証言者へ/【小説・読切】亡霊 大倉崇裕●犯人も犯行も明らかにもかかわらず犯人は「この世」から忽然と消え去った――福家警部補シリーズ新作/不死者の物語―女生徒 川野芽生●父親のひとり、宿命者のイギシュの死をきっかけにリュリュは宿命者たちの集う寄宿学校で暮らすこととなった/【コミック】第7回 日常生活殺人事件 熊倉 献●熱にうなされたミステリ編集者が幻視する、日常生活に潜む“事件”の数々/【第24回本格ミステリ大賞全選評】第24回本格ミステリ大賞受賞作決定!/第24回本格ミステリ大賞選考経過/受賞の言葉 [小説部門]青崎有吾 [評論・研究部門]川出正樹/選評 小説部門/選評 評論・研究部門/【創立70周年記念企画】エッセイ 「わたしと東京創元社」●豪華執筆陣による一年限定特別連載! 有栖川有栖/加納朋子/近藤史恵/野口百合子/東川篤哉/アンソニー・ホロヴィッツ/【特別企画】〈エリ沢 泉〉&〈明智恭介〉シリーズ最新作刊行記念 対談 櫻田智也×今村昌弘/【ESSAY】私の小さな地図帖 その七 ハーモニカの歌 山崎佳代子/装幀の森 第12回 柳川貴代/翻訳のはなし 第15回 時代 山田順子/乱視読者の読んだり見たり 第12回 鏡の迷路 若島 正/ホームズ書録 資生堂デザイナーのホームズ・パロディ! 北原尚彦/【COLUMN】みすてりあーな・のーと その4 追悼・岩崎正吾 戸川安宣/ごほうびごはん*ピスタチオとダークチェリーのムースケーキ 庵野ゆき/行かない旅の栞*カーナビと金の鹿 黒木あるじ/読書 1,500円 赤虫村の怪談 大島清昭(著) 愛媛県の山間部にある過疎の村・赤虫村(あかむしむら)には、独自の妖怪伝説が存在する。黄色い雨合羽を着て暴風を呼ぶ「蓮太(はすた)」、火災を招く「九頭火(くとうか)」、廃寺に現われる無貌の「無有(ないある)」、そして古くから伝わる“クトル信仰”。フィールドワークのために村を訪れた怪談作家・呻木叫子(うめききょうこ)は、村の名家・中須磨(なかすま)家で続く不可能状況下での連続殺人に関わることになる。周囲を足跡一つない雪原で囲まれた大木に全裸で吊るされた縊死体。内側から施錠された石蔵で発見された焼死体。妖怪伝説の禍を再現するような事件は、やがて人知を超えた終結を迎える──第17回ミステリーズ!新人賞受賞者による初長編。/【目次】プロローグ/第一章 無有の怪談/第二章 位高坊主の怪談/第三章 九頭火の怪談/第四章 苦取の怪談/第五章 蓮太の怪談/第六章 赤虫村の怪談/エピローグ/解説=多田克己 924円 1 ... 101112 ... 91 TOP 電子書籍(本・小説) 東京創元社 11ページ目