発達の気になる子の「困った」を「できる」に変える ABAトレーニング
小笠原恵/加藤慎吾
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本書は、家庭や園・学校で実践できる、ABA(応用行動分析)トレーニングをわかりやすく解説しました。
「切りかえができない」「約束を守れない」「指示を出されてもうまくできない」など、
日常生活での困ったシーンを取り上げ、具体的な言葉かけや接し方のポイントからトレーニング方法まで、
イラストやマンガ入りで解説しています。
●「その場しのぎの対応」にならないのがABA
子どもが困った行動をとったとき、その行動を変えるために、
「叱る」「我慢させる」「自覚を促す」などのように、
子ども本人を変えようとする人も多いのではないでしょうか?
ですが、その時はおさまっても、別のときにまた同じことを繰り返す…ということになりがちです。
ABAでは、行動には必ず理由があると考えます。
そこで、行動を起こすまでの状況などを見直し、
子どもが「困った行動」を起こさなくても済むよう、環境を調整していきます。
子ども本人を変えるのではなく、
子どもを取り巻く環境(行動が起きる状況やきっかけなど)を変えることで、
本人に無理をさせることなく、行動を変えていくのです。
遠回りに思えるかもしれませんが、「なぜ、そのように行動するのか」を考えることが、
対応法を考える上で大切です。
●子どもに届く接し方や言葉かけも満載
ABAを実践する際は、「いつ、どのように」子どもに伝えるのかも大切です。
本書では、子どもの心にきちんと届く接し方や言葉かけについて、具体的に解説しています。
●ケース別でよくわかる! トレーニングのやり方
実際のABAトレーニングがイメージしやすいよう、
本書では数多くの具体例とともに、実践方法を解説しました。
「好きなものしか食べない」「やるべきことがあるのに切りかえができない」
「夜、なかなか寝ない」といった生活の中での困りごとから、
「約束を守れない」「思いどおりにならないとかんしゃくを起こす」「ルールが守れない」といった、
園や学校生活など、周囲の人とのかかわり合いの中で生じる困りごとまで掲載。
困りごとに対しての解決方法とともに、ABAを使ったトレーニング方法を掲載しているので、
はじめて実践する人にもイメージしやすく、わかりやすくなっています。 1,584円