岩波書店 3,345件 人気順 新着順 人類歴史哲学考(三) ヘルダー(著)/嶋田洋一郎(訳) 第三分冊には,第二部第十巻~第三部第十三巻を収録.諸伝承・宗教を参照し人間史とその起源を考察.そして,中国や日本など東アジアに始まり,中央アジア・中東,そしてギリシアについて,風土に基づいて各地の民族性,言語,国家,文化や道徳などを縦横に論じる.ヘルダーの歴史叙述の真骨頂.(全五冊) 1,276円 人類歴史哲学考(二) ヘルダー(著)/嶋田洋一郎(訳) 第二部の第六~九巻を収録.諸大陸の様々な気候帯と民族文化の関連を俯瞰した後,人間に内在する有機的力を軸に,知性や幸福について考察する.カントとは一線を画し,人種概念を否定して人類の多様性を求めたヘルダーの,独特な自然観・人間観が展開される.(全五冊) 1,276円 それで君の声はどこにあるんだ? 黒人神学から学んだこと 榎本空(著) 「イエスは黒人なのだ! ブラックパワーは福音だ」黒人神学の泰斗,ジェイムズ・H・コーンに学ぶため,二七歳の筆者はNYにあるユニオン神学校の門を叩いた.教室にさざめいたハレルヤ.ブラック・ライヴズ・マターという仲間たちの叫び.奴隷制以来,四〇〇年に及ぶ苦難の歴史に応答することはできるのか? 魂をゆさぶる言葉の旅. 2,200円 他者の単一言語使用 あるいは起源の補綴 デリダ(著)/守中高明(訳) 「私は一つしか言語をもっていない,ところがそれは私のものではない」――植民地支配下のアルジェリアに生を受けた〈フランス-マグレブ-ユダヤ人〉の特異な自伝的回想が告げる言語的追放,本来性なき離散する〈私〉の経験.ヨーロッパ近代原理を脱構築するデリダ,その不可能なアイデンティティ・ポリティックス. 1,001円 統辞構造論 付『言語理論の論理構造』序論 ノーム・チョムスキー(著)/福井直樹(訳)/辻(訳) 生成文法による言語研究の「革命」開始を告げる記念碑的著作.句構造や変換構造などの抽象的な言語学的レベル,言語の一般形式に関する理論,文法の単純性の概念などが,人間言語に対する深く透徹した洞察を与えることを立証する.併録の論考および訳者解説では本書の知的背景を詳細に説明し,その後の展開も概観する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません. 1,353円 ドストエフスキーとの旅 遍歴する魂の記録 亀山郁夫(著) ドストエフスキー文学の翻訳・研究者として名高い著者の自伝的エッセイ.少年時代に初めて『罪と罰』を読んだ時の衝撃から学生時代の文学サークル体験,ロシア留学時のスパイ容疑事件,プーシキン・メダル授賞式など,自らの人生のエピソードにドストエフスキーの作品世界が重ねあわされながら語られる.(解説=野崎歓) 1,573円 母の恋文 谷川徹三・多喜子の手紙 谷川俊太郎(編) 両親の遺品にあった若き日のラブレター.そこには息子として知る母ではなく,のびやかに想いを綴るひとりの女性がいた.大正十年,ピアノを学ぶ多喜子は,やがて高名な哲学者となる京大生の徹三と出会う.朝な夕なに手紙を交わし,気持ちを確かめあうふたり.そして,時を経ての愛の行方.珠玉の往復書簡集.寄稿・内田也哉子. 1,650円 開かれた社会とその敵 第二巻 にせ予言者――ヘーゲル、マルクスそして追随者(下) カール・ポパー(著)/小河原誠(訳) 歴史とは意味をもった必然的な自己展開であるとするヒストリシズムは,マルクスをつうじて強い影響力を有した.その非合理主義を徹底的に脱構築するポパーは,合理主義の立て直しを模索し,「批判的合理主義」を導く.歴史に意味はない,だがわれわれ自身こそが意味を与えるべきなのだ.懇切な解説,索引を付す.全四冊. 1,573円 開かれた社会とその敵 第二巻 にせ予言者――ヘーゲル、マルクスそして追随者(上) カール・ポパー(著)/小河原誠(訳) アリストテレス,さらにはヘーゲルをプラトン以来の全体主義に連なる哲学として論難したうえで,本巻はいよいよ左の全体主義を生んだマルクス主義を俎上にのせる.階級なき社会の到来が差し迫っているという予言論証の方法論を徹底的に批判し,「未来への悪しき案内人」マルクスに対する指弾が続けられる.(全四冊) 1,573円 無子高齢化 出生数ゼロの恐怖 前田正子(著) 現在約1.3億人の日本の人口は,2040年代に1億人を割るとされる.そしてその時日本は65歳以上の高齢者が4割の超高齢国となる──.「少子化対策」が叫ばれながら,なぜ日本の出生率は下がり続けるのか? そのカギは景気後退と雇用の劣化に翻弄された団塊ジュニアの未婚化にあった.一貫して少子化,子育てを研究してきた著者による「少子化対策失敗の歴史」と渾身の対抗策. 2,090円 ヨーロッパ・コーリング・リターンズ 社会・政治時評クロニクル 2014-2021 ブレイディみかこ(著) 人か資本か.優先順位を間違えた政治は,希望を奪い,貧困と分断を拡大させる.話題を呼んだ『ヨーロッパ・コーリング』を改編し,コロナ禍の考察を含む以降の時評を大幅に加えた最新版.激動の時代に,子どもや若者,女性,移民,労働者たちが暮らす地べたから,鋭く温かく英国の世相を読み解き,日本の課題を照らし出す. 1,265円 〈弱いロボット〉から考える 人・社会・生きること 岡田美智男(著) ロボット=完全無欠な存在,とイメージする人は多いでしょう.本書に登場するロボットはどれも弱みや苦手を持ち,それゆえ周囲の助けをかりて初めてコトを成し遂げます.弱さを補いあい,相手の強さを引き出す〈弱いロボット〉は,なぜ必要とされるのか.生きることや他者との関係性,社会の在り方と共に考えます. 1,089円 インターネット文明 村井純(著) もはや日々の生活のインフラと化したインターネットという科学技術なしに,私たちは生きていくことすらできない.全世界で利用者が50億人を超えたいま,インターネットは,趣味や仕事から医療や安全保障までを包摂するひとつの「文明」と化した.そこにはどのような人類史的な課題や使命があるのか.第一人者が語る. 1,056円 比翼の象徴 明仁・美智子伝 中 大衆の天皇制 井上亮(著) 正田美智子と運命的な出会いを果たした皇太子.「世紀の結婚」に国民は沸き,「ミッチーブーム」を巻き起こす.しかし,それは「古き天皇制こそ本道」と考える旧勢力の反発を招くものだった.彼らの怒りを一身に向けられた美智子妃は精神的に追い詰められ,消耗するが,美智子妃の存在はやがて皇室のあり方に変化をもたらしていく. 3,520円 フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか 山田圭一(著) 他人の言葉,うわさ,専門家の発言,マスメディアの報じるニュース,ネット発のニュース,あるいは陰謀論・・・・・・,私たちは瞬時に莫大な情報を手にする一方,時に何を信じたらいいのか,わからなくなってしまう.本書では,「知る」ことを哲学的に考察し,「真理を多く,誤りを少なく」知るための方法,そしてその意味を問う. 990円 ルポ フィリピンの民主主義 ピープルパワー革命からの40年 柴田直治(著) アジアや東欧の民主化の先駆けとなったピープルパワー革命から約40年.国を追われた独裁者の息子が大統領となり,父の戒厳令下での人権侵害や蓄財の記憶が消されようとしている.SNSが偽情報を拡散し,伝統メディアが衰退する今,フィリピンの民主主義の姿は.長年の現地取材から描く渾身のルポ. 1,100円 世界2024年10月号 岩波書店『世界』編集部(編) 【特集1】暴力と政治 いま、世界中に有形無形の暴力がひろがっている。 格差と分断が深刻化し、人々の不満が噴出する政治状況。SNSを通じて増幅された憎悪は、社会の機能不全を引き起こし、暴力の引き金となっている。そのなかで虐げられる多くは、弱い立場におかれる人々にほかならない。 元首相の殺害事件から2年、米国では大統領候補者の演説の場で銃撃が起こった。また、移民やマイノリティへの暴力的な振る舞いはあとを絶たない。 社会に浸透する暴力を、民主主義はいかに止めうるのだろうか。政治との関わりから考える。 【特集2】核危機の人新世 原爆開発を主導した物理学者の苦悩を描いた映画『オッペンハイマー』。物語が描く「マンハッタン計画」の陰には故郷を追われた先住民族がいた。 広島・長崎への原爆投下、冷戦下の核開発競争、チェルノブイリや福島の原発事故。人類は核によって、地球に不可逆の影響を与えた。核の時代は、「人新世」の幕開けであった。 誰が核の恩恵を受け、誰が核の被害を被ってきたのか。 異常気象や環境汚染。折り重なる危機が地球を襲ういま、公正な未来への道筋を探る。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 1,045円 ナチスに抗った教育者 ライヒヴァインが願ったこと 對馬達雄(著) 社会が危険な方向に向かい始めたとき,次世代を育てる者はどう身を処すべきか.20世紀の新教育思想を身につけ,ナチス政権下で密かな抵抗を続けた一人の教師アドルフ・ライヒヴァインの生涯と実践の試みから私たちは何を学べるだろうか.暗い時代に輝き芽吹いた小さな村の学校の営みから,教育の不易の姿を描き出す. 748円 科学2024年9月号 岩波書店『科学』編集部(編) 月刊誌『科学』は1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊された総合科学雑誌です。第一線の研究者がみずから執筆し、科学に関心を寄せる多様なバックグラウンドの読者に向けて、高度な研究成果を紹介することが、創刊以来変わらない本誌の大きな特徴です。純粋に知的好奇心をかきたてる話題から、社会との関わりの深い話題まで、幅広く取り上げます。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 【特集】絶滅危惧種の再導入をめぐる動向と課題 絶滅危惧種の“導入”――危機対応としての取り組みと課題・・・・・・宮下直 絶滅危惧種の保全における遺伝情報の役割――基礎から先端研究まで・・・・・・中濱直之 ワンプランアプローチによる絶滅危惧種保全活動――遺伝資源保存の役割・・・・・・大沼学 腸内細菌移植によるライチョウの野生復帰の試み・・・・・・土田さやか・牛田一成 タナゴ類における再導入の現状と課題――ミヤコタナゴ,ゼニタナゴにおける取り組み・・・・・・諸澤崇裕 保全の主流でない,“陸産貝類”の野生復帰への道のり・・・・・・森英章 地域社会におけるコウノトリの野生復帰――住民の受け入れとその将来像・・・・・・本田裕子 再導入を超えて――移住支援,遺伝的支援,脱絶滅・・・・・・宮下直 [巻頭エッセイ] プラネタリウム誕生100周年――機械仕掛けの宇宙から無限の宇宙へ・・・・・・木村かおる テングザルから紐解く人類社会の進化・・・・・・松田一希 がんとは何か――分子からのアプローチ6・・・・・・野田亮 [連載] 人間の言語能力とは何か――生成文法からの問い【番外編3】 〈鼎談〉言語学と機械学習の「共闘」は可能か?(前編)・・・・・・折田奈甫・窪田悠介・次田瞬 ナナメから見る物理学6 世界は3次元か?・・・・・・村田次郎 言語研究者,ユーラシアを彷徨う3 アムール河中流の漁撈民――ナーナイ語の現地調査へ・・・・・・風間伸次郎 日常身辺の確率的諸問題7 どうすればお金持ちになれるのか?・・・・・・原啓介 3.11以後の科学リテラシー140・・・・・・牧野淳一郎 [科学通信] 生物多様性の保全と外来種問題――外来オオサンショウウオ問題を例として・・・・・・西川完途 ショクダイオオコンニャクのいのちをつなぐ――世界最大級の「花」をつける絶滅危惧種の結実・・・・・・堤千絵 海底を覆う鬼界カルデラ巨大噴火の噴出物・・・・・・清水賢・島伸和 次号予告 表紙デザイン=佐藤篤司 1,760円 VTuber学 岡本健(編著)/山野弘樹(編著)/吉川慧(編著) VTuberは,インターネットとコンテンツが連綿と紡いできた文化的,社会的,産業的な試行錯誤による蓄積の結節点にいる存在である.そこからは,情報社会が進展するにつれて現れてきた可能性や課題,多層的な問いを取り出すことができる.気鋭の執筆者陣が,様々な角度からVTuberについて考えるための視座を提供する. 3,740円 1 ... 789 ... 168 TOP 電子書籍(本・小説) 岩波書店 8ページ目