岩波書店 3,345件 人気順 新着順 鶴見俊輔 混沌の哲学 アカデミズムを越えて 高草木光一(著) 戦後日本を代表する知識人・鶴見俊輔は,民主主義と平和主義を社会に根づかせる積極的な役割を果たした人と目されながら,一方でそれらに対する懐疑を抱き続けていた.日常性に根ざす思考に可能性を見いだし,「新しい知」のあり方を模索し続けた鶴見が,彼方に見ていたものは何だったのか.その豊饒なる思想世界の解読に,「いのち」をめぐって問いを積み重ねてきた著者が挑む. 3,740円 定本 批評メディア論 戦前期日本の論壇と文壇 大澤聡(著) 「論壇」「文壇」とは何か.日本において「批評」はいかにして可能か.言論を支えてきたインフラやシステムの生成過程にさかのぼることから再起動しなければならない.膨大な資料博捜に裏づけられた圧倒的な文体で知の基本構造をえぐり出す.注目を集める批評家による著書が,全面的な改稿をへて「定本」として再生する. 1,738円 夏のサンタクロース フィンランドのお話集 アンニ・スヴァン(作)/ルドルフ・コイヴ(絵)/古市真由美(訳) フィンランドの「童話の女王」アンニ・スヴァンの作品集.民話的なファンタジーと,現実の風景や暮らしを融合させた童話は,およそ百年前から人びとに親しまれてきました.春をむかえにいくお話,妖精や魔物の登場するお話,ドラマチックな愛のお語など,色とりどりの13編をえりすぐり,美しい挿絵とともに紹介します. 891円 日本語と漢字 正書法がないことばの歴史 今野真二(著) 古代の中国から伝わった漢字は,日本語の内部に深く入りこんだ.はなしことばを視覚化することを超え,漢字は日本語そのものに影響を与えつづけてきた.『万葉集』から近代まで,漢字に光をあてて歴史をたどろう.漢字がつくるさまざまなかたちを楽しみながら,文字化の選択肢が複数ある,魅力的なことばを再発見する. 1,034円 「はやぶさ2」は何を持ち帰ったのか リュウグウの石の声を聴く 橘省吾(著) 小惑星リュウグウに着陸し,試料の入ったカプセルを地球にもたらした探査機「はやぶさ2」.リュウグウの石は,実に様々なことを語ってくれる.この小惑星と太陽系の歴史.海や生命の材料は地球の外にありえたのか.採取装置の開発を担当し,持ち帰られた試料の初期分析を統括した著者が,リュウグウ試料分析の成果を語る. 1,650円 パリの「敵性」日本人たち 脱出か抑留か 1940-1946 藤森晶子(著) 1944年8月パリ.ナチから解放されると一転,「敵性」外国人となった日本人たちがいた.逃げ延びた人もいれば,収容所送りになった人もいた.愛するフランスに行き場をなくした彼らは何を想い,どう生きたのか.連行される初老男性の写真をきっかけに,公文書を手掛かりとして記された稀有な歴史ドキュメンタリー. 2,420円 貧困の計量政治経済史 安中進(著) 多様な形態をとって現前化する貧困問題の一つ一つを,これまで用いられてこなかった歴史的資料を掘り起こして体系的にデータ分析することで精緻に描き出し,それぞれの問題が生じるメカニズムに新しい光を当てる.近代化や民主化の過程における貧困の諸相を明らかにして新規の知見をもたらす,斬新かつ包括的な実証研究.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません. 5,280円 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告 鈴木大裕(著) 市場化による公立学校の序列化と教育格差の拡大.規制緩和で使い捨て労働者と化す教員.企業が公教育をターゲットにあらゆる領域で肥え太っていく――.新自由主義の極限にあるアメリカの現実とは.そしてPISAに見られる教育の数値化・標準化の危険性とは.ニューヨーク在住の気鋭の研究者が,近未来の日本に警鐘を鳴らす. 1,980円 法隆寺と聖徳太子 一四〇〇年の史実と信仰 東野治之(著) 世界遺産・法隆寺は,かつて建立・再建年代をはじめ多くの点で論争の的となってきた.その創建者・聖徳太子も,没後早くから神話化され,時代ごとに人物像が様々に変化してきた.一四〇〇年の歴史を重ねた今,最新の研究成果に基づいて確かに言えることは何か.飛鳥・奈良時代研究の第一人者が,その真実の姿を解き明かす. 2,970円 マイマイは美味いのか 人とカタツムリの関係史 盛口満(著) 歌にうたわれ,子どもの遊び道具や食用,薬用,信仰の対象となる一方で,害虫としても扱われきたカタツムリ.琉球列島をはじめとする南の島々を主なフィールドに,現地での探索や聞き取りを通し,その多様な姿と人々の営みとの関わりを探る冒険の書.私たちが,どこから来てこれからどこへ向かうかを問う「シン・蝸牛考」. 2,640円 マトリョーシカのルーツを探して 「日本起源説」の謎を追う 熊野谷葉子(著) ロシア土産として世界中で親しまれているマトリョーシカ.その誕生は19世紀末と意外に新しい.アイデア源の一つに日本の木製入れ子人形がある,との説が知られているが,果たしてそれは本当なのか? 木とともに生きてきたロシアと日本の人々の暮らし,木工芸の歴史をひもときながら,マトリョーシカ誕生を巡る謎を追う.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません. 2,970円 忘れ得ぬ言葉 私が出会った37人 鎌田慧(著) 「自分の逃げる姿勢というものは許せない」――瀬戸内寂聴さんをはじめ,大江健三郎,石牟礼道子,菅原文太,やなせたかし各氏など,三七人から直接聞いた印象深い言葉を紹介.戦争,原発,公害,えん罪,基地問題など,権力に抗し,あくまで人びとの側に立ち筋を通したそれぞれの人生を,豊かな筆致で描く愛蔵版エッセイ集.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません. 1,980円 和の思想 日本人の創造力 長谷川櫂(著) 和服,和装,和食・・・・・・,私たちになじみ深い「和」の一字だが,これは一体何を意味しているのだろうか.歴史をさかのぼってこの国の生活や文化を一望すると,海を越えてもたらされる文化を受容・選択し,さらに変容させた力が見えてくる.日本の詩歌もまたその創造力によって育まれた.俳句の実作者が和の核心を読み解く快著. 1,078円 ショック・ドクトリン(下) 惨事便乗型資本主義の正体を暴く ナオミ・クライン(著)/幾島幸子(訳)/村上由見子(訳) 戦争,自然災害,政変などの惨事につけこみ,人々が茫然自失している間に過激な経済改革を断行するショック・ドクトリン.独裁政権下のチリ,ソ連崩壊後のロシア,天安門事件後の中国など,世界中を席捲した改革は何をもたらしたのか.綿密かつ豊富な取材に基づき,舌鋒鋭い筆致でその正体を暴き出す.(解説=中山智香子) 1,815円 ショック・ドクトリン(上) 惨事便乗型資本主義の正体を暴く ナオミ・クライン(著)/幾島幸子(訳)/村上由見子(訳) 戦争,自然災害,政変などの惨事につけこみ,人々が茫然自失している間に過激な経済改革を断行するショック・ドクトリン.独裁政権下のチリ,ソ連崩壊後のロシア,天安門事件後の中国など,世界中を席捲した改革は何をもたらしたのか.綿密かつ豊富な取材に基づき,舌鋒鋭い筆致でその正体を暴き出す.(解説=中山智香子) 1,815円 世界2024年5月号 岩波書店『世界』編集部(編) 【特集1】地方対中央 分権型社会という理念を掲げて約四半世紀が過ぎた。しかし、いまや国は地方自治を軽視し、国と自治体の関係は対等とはほど遠い。そのいびつさが最も端的に表れているのが、沖縄に対する構造的差別だ。 「地方」は集権化した「中央」よりも劣っている? いや、「不便」「何もない」とみなされてきた地域には多様な魅力と文化が根づいている。その事実に、多くの人たちは気づき始めている。 ゆがんだ対立構造を乗り越えて、ゆたかな対話と交流を生み出すことはできるのか。新しい自治のかたちを構想するために現場から問いかける。 【特集2】暴力の起源──植民地主義を問う イスラエルによるガザ地区への攻撃では街は見境なく破壊され、死者は3万人を超す。イスラエル高官はそのパレスチナの人々を「人間動物」と呼んだ。他者を「野蛮」なものと断じる植民地主義のロジック──。 今もそのロジックに翻弄され、暴力にさらされている地域は、アフリカにも、アジアにも、ラテンアメリカにもある。なぜ国際社会は暴力を止めえないのか、収奪をうけた人々は、植民地支配といかに格闘しているのか。 吹き荒れる暴力の淵源にある植民地主義を、足もとから見つめる。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 1,045円 教育DXと変わり始めた学校 激動する公教育の現在地 佐藤明彦(著) なにかと悪い状況が注目されがちな学校教育.しかし一方,デジタルツール導入による学びの変革という,従来の学校を一変させるポジティブな変化も起きつつある.そしてそれは,公教育だけでなく日本社会にも大きな影響をもたらしうる――.取材歴20年超の教育ジャーナリストが,教育DXによる変革の現在と展望を描く. 748円 科学2024年4月号 岩波書店『科学』編集部(編) 月刊誌『科学』は1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊された総合科学雑誌です。第一線の研究者がみずから執筆し、科学に関心を寄せる多様なバックグラウンドの読者に向けて、高度な研究成果を紹介することが、創刊以来変わらない本誌の大きな特徴です。純粋に知的好奇心をかきたてる話題から、社会との関わりの深い話題まで、幅広く取り上げます。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 【特集】野生動物とどう付き合うか――共存のための管理 日本の野生動物管理制度の課題・・・・・・梶?光一 分布を拡大したヒグマとどう向き合うか――転換期を迎えたヒグマ管理・・・・・・釣賀一二三 増え続けるエゾシカと共存するために・・・・・・稲富佳洋 アメリカ合衆国の事例――人の管理の重要性 ・・・・・・大西勝博 人里に出没するツキノワグマとどう向き合うか・・・・・・高木?俊 森林生態系保全のためのニホンジカ対策――科学的管理の進展と課題・・・・・・藤木大介 驚異の繁殖力をもつイノシシを管理できるのか?・・・・・・横山真弓 ドイツのザクセン州における農耕地域での野鳥保護・・・・・・小川?遼・ニーナ?ハーゲマン・アナ?コード 縮む社会における 「あるべき将来像」に向けた野生動物の管理・・・・・・江成広斗 これからの地域社会のための獣害対策――地域政策としての獣害対策を考える・・・・・・山端直人 知ってほしいジビエの世界――食べれば鳥獣被害が減るというわけではないけれど・・・・・・鈴木健斗 [巻頭エッセイ] 野生動物管理の担い手の育成・・・・・・梶?光一 羊膜類の頭蓋骨の形態進化――骨形成関連遺伝子から見えてきたこと・・・・・・土岐田昌和 がんとは何か──分子からのアプローチ2・・・・・・野田 亮 [連載] 日常身辺の確率的諸問題2 確率論でギャンブルに勝てるのか?・・・・・・原 啓介 3.11以後の科学リテラシー135・・・・・・牧野淳一郎 数学者の思案23(最終回)数学研究への公的支援・・・・・・河東泰之 人間の言語能力とは何か――生成文法からの問い5 「刺激の貧困」問題と一次言語データ・・・・・・ノバート・ホーンスティン/折田奈甫,藤井友比呂,小野 創〈編訳〉 〈指定討論1〉刺激の貧困とはどのような問題なのか?・・・・・・次田?瞬 〈指定討論2〉刺激の貧困問題を通してみる生得論と経験論・・・・・・佐治伸郎 [科学通信] 大量のマイクロプラスチックが深海堆積物にあった!――その分布実態と輸送経路に迫る・・・・・・土屋正史 火山調査研究推進本部の発足にあたって・・・・・・藤井敏嗣 次号予告 1,760円 アラケロフ幾何 森脇淳(著) グロタンディークのスキーム論を超えて代数・幾何・解析を融合させる,現代数論幾何の重要なアイデアを詳説する.算術曲線や算術曲面上のアラケロフ幾何を基礎として解説,さらに著者自身が取り組む双有理アラケロフ幾何の最新結果とそのラング・ボゴモロフ予想への応用を示す.世界的第一人者による初の著書.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません. 6,380円 アンパンマンの遺書 やなせたかし(著) 「手のひらを太陽に」の作詞者でもある戦中派の作者が,自身の風変わりなホップ・ステップ人生を語る.銀座モダンボーイの修業時代,焼け跡からの出発,長かった無名時代,そしてついに登場するアンパンマン――.手塚治虫,永六輔,いずみたく,宮城まり子ら多彩な人びととの交流を横糸に,味わい深い人生模様が織り上げられていく.図版多数収録. 1,232円 1 ... 171819 ... 168 TOP 電子書籍(本・小説) 岩波書店 18ページ目