文藝春秋 6,330件 人気順 新着順 棒ふりの休日 岩城宏之 ミュンヘンでサーモン・ステーキに舌鼓を打ち、北海道静内でついさっきまで泳いでいた鮭の海鮮ナベに随喜の涙を流し、一転、シャケの原点はシャケ缶にありと喝破する。世界を股にかけて大活躍中の音楽家が、タクトのかわりにペンを握りしめ、「わがヰタ・セクスアリス」「ぼくの自慢料理」「世界飲食考」「日本と西洋」の四大テーマに薀蓄のほどを傾けた、ざっくばらんでユーモラスなエッセイの数々。オナシス的食生活体験記から検便についての考察まで、なんでも揃ってます。 550円 星の王子とわたし 内藤 濯 「『星の王子さま』は、ただの作家の作ではない。航空士といたいけな王子とが、一週間そこそこ、人間の大地を遍歴する記録ではあっても、つまるところは、人心の純真さを失わぬおとなの眼に映じた社会批判の書である」(はしがきより)。サン・テグジュペリの謎に包まれた一生を解き明かし、かつて子供だったことを忘れがちなおとなのために書かれた原作のより深い意味を探って、曇りない目で物事の本質を直視する童心のありようを、愛情ゆたかに訴えかけるファン必読の名エッセイ。 550円 炎は流れる(1) 明治と昭和の谷間 大宅壮一 はたして日本人とは世界でもまれな精神構造をもった特異な民族なのか。近代夜明けの明治期を象徴するふたりの人物に焦点をあて、彼らの行動を支配した思考に迫る。この本は歴史というよりは、歴史を歩いたルポルタージュであり、いわば「タテの紀行文」だ。日本人の精神構造の中核を形成している「忠誠心」の源流をたずねて、乃木大将の殉死から筆をおこし、その死をめぐるさまざまな評価から、さらに赤穂浪士の仇討ちまでさかのぼって、日本的特性をさぐっている。 660円 炎は流れる(2) 明治と昭和の谷間 大宅壮一 ざっと二百年あまり、鎖国の状態におかれていた日本民族が、新しい西欧文化に接触して、どのような反応を見せたか、というのが第二巻のテーマである。植民地支配から独立し近代化をめざしたアジア諸国と開国とともに近代化に驀進した日本とはそのバックグラウンドが大きく異なっていた。幕府の選択と隣国の実情をふまえ、鎖国の間につちかわれた日本人の知識、経験その他の能力が、明治の開国とともに芽をふき、猛烈なスピードで成長をなしえた秘密を多面的に検討、興味深い事実に導く。 660円 炎は流れる(3) 明治と昭和の谷間 大宅壮一 「琉球人の基本的性格が“離島性”にあるとすれば、韓国人の場合は、大陸とはなれられない“半島性”にある。これらと日本を結びつけて、その三角関係を見るということが、第三巻の主たるテーマとなった。いわば“歴史のルポルタージュ”の見本みたいなつもりで、筆をすすめた次第である」(あとがきより) 沖縄・韓国と日本との関係の歴史的考察に現地旅行の実体験を加え、事態の変化に対して希望的観測と悲観的観測がともに強く出すぎる日本民族の精神構造上の欠点をさぐる。 660円 炎は流れる(4) 明治と昭和の谷間 大宅壮一 著者の人格形成期である明治と昭和の谷間に位置する大正という時代を各方面から分析し、解明する目的で旅立った「大河歴史紀行」は、第四巻において頂点に達する。全巻は、幕末日本で活躍した最も特異な人物、高杉晋作、彼のパトロンだった下関の豪商白石正一郎、粛清された高杉の「ライバル」赤根武人、讃岐の「勤皇博徒」日柳燕石、「幕末の異端児」天誅組盟主、中山忠光などの動きを中心に、日本人の精神構造を具体的に探る材料といえる興味あふれるエピソードでうずまっている。 660円 ミッドウェー戦記 豊田 穣 太平洋戦争の帰趨をきめたミッドウェー海戦。日米機動部隊の激突を前に索敵の利根四号機が打った一本の無電「敵ラシキモノ十隻見ユ……」。自身、海軍中尉として撃墜され米国の捕虜収容所での経験を持つ筆者が、そこに収容されていた「飛竜」乗組員の話をきっかけに、戦後多くの生存者に会い、日米両軍の資料にもとづいて、海戦の勝敗をわけた戦況をつぶさに描く。通説とされてきた「運命の五分間」をくつがえす新しい鍵を明らかにする、著者会心の長篇記録文学。 660円 水底の祭り 皆川博子 M**湖の湖底は水死者の集う墓場。不意の嵐にくつがえった釣船から放り出された漁師。自殺者。数百年昔、合戦に敗れ、湖水に追い落とされた落武者……。そして湖の底から屍蝋と化した水死体があがった──疎開中、姉を不幸な惨劇に陥れた湖を訪れる、弟の過去への旅路を描く表題作はじめ、剥製師の世界をあつかった「牡鹿の首」、ショービジネスに背を向けた演劇に賭けながら揺れ動く繊細な感情のゆくえを描写した「赤い弔旗」ほか二篇をおさめた傑作短篇集。 660円 雪に花散る奥州路 笹沢左保 股旅小説ブームの先駆をなした笹沢左保の時代小説。その街道シリーズから四作を収めた。「雪に花散る奥州路」の二本桐の武吉、「狂女が唄う信州路」の抜かずの丈八、「木ッ端が燃えた上州路」の三下の勢五郎、「峠に哭いた甲州路」の天神の新十郎。昔の街道を舞台に、いずれも個性豊かでニヒルな渡世人を主人公にして、推理的手法を駆使して物語を展開、非情な男の世界を描く。時代小説界に旋風をまき起こした「笹沢股旅もの」の真骨頂がもっともよく現れている……。 660円 わかっちゃいるけど… シャボン玉の頃 青島幸男 テレビの笑いを決定づけた、いまなお語り継がれる黄金期の怪物バラエティ「しゃぼん玉ホリデー」。ミスター・しゃぼん玉が語る、抱腹絶倒の真実! ザ・ピーナッツ クレージーキャッツ(ハナ肇、植木等、谷啓、犬塚弘、安田伸、桜井センリ、石橋エータロー)入江美樹 坂本九 中尾ミエ クリント・イーストウッド なべおさみ 小松政夫 水原弘 勝新太郎 中山千夏 朝丘雪路 永六輔 前田武彦 大橋巨泉 野坂昭如 井上ひさし みんな出てくるのだ! 660円 1 ... 314315316 317 TOP 電子書籍(本・小説) 文藝春秋 317ページ目