中央公論新社 4,390件 人気順 新着順 四界物語 下 黒川裕子 著 ファティオータや海賊ネルヴァーリと別れ、帝都に戻ったシルッカとリンゼイ・ヴォー。二人は大陸全土で行われている苛烈なサクォーリアン狩りに衝撃を受ける。リンゼイは父帝オハリオ二世の暴走を止めるため、西海の覇者ウィゴネール王国に協力要請をするが――。シルッカはファティオータと和解することができるのか? リンゼイ・ヴォーは父帝との決着をつけることができるのか? 壮大なファンタジー、堂々の完結! 2,310円 四界物語(上下合本) 黒川裕子 著 陸の民アリシャーランと海の民サクォーリアン、二つの民族が反目しながらも共存する世界〈一の大陸と千の島々〉。 両者の血を引く〈半端者〉と差別されながらもアリシャーランの帝国に仕える青年騎士シルッカは、初陣の夜に奇妙な生き物を拾う。 サクォーリアンを毛嫌いする皇子リンゼイ・ヴォーと共に、“ファティオータ”と名付けたその生き物の帝都移送を命じられるシルッカだが、その裏では皇子暗殺の陰謀が――。 気弱な騎士と傲慢な皇子、そして大喰らいの竜の幼生。 二人と一匹が世界の秘密を解き明かす、王道ファンタジー!(上下合本) 4,620円 死ぬということ 医学的に、実務的に、文学的に 黒木登志夫 著 「死ぬということ」は、いくら考えても分からない。自分がいなくなるということが分からないのだ。生死という大テーマを哲学や宗教の立場から解説した本は多いが、本書は医学者が記した、初めての医学的生死論である。といっても、内容は分かりやすい。事実に基づきつつ、数多くの短歌や映画を紹介しながら、ユーモアを交えてやさしく語る。加えて、介護施設や遺品整理など、実務的な情報も豊富な、必読の書である。 1,320円 消費者と日本経済の歴史 高度成長から社会運動、推し活ブームまで 満薗勇 著 SDGs、応援消費、カスハラなど、消費者にまつわる用語に注目が集まっている。背景にはどのような潮流があるのか。本書は、一九六〇年代の消費革命から、平成バブル、長期経済停滞、現在までを、消費者を通して読み解く。生産性向上運動、ダイエー・松下戦争、堤清二とセゾングループのビジョン、セブン‐イレブンの衝撃、お客様相談室の誕生などを論じ、日本経済の歩みとともに変貌してきた消費者の姿と社会を描き出す。 968円 昭和歌謡史 古賀政男、東海林太郎から、美空ひばり、中森明菜まで 刑部芳則 著 日本人の心を躍らせ、泣かせてきた昭和の歌謡曲。その礎は中山晋平、西條八十が築き、三大作曲家の古賀政男、古関裕而、服部良一によって確立する。時代は戦争、敗戦と復興、高度成長へと進み、視聴手段もレコード、ラジオからテレビへと変化する。本書は作詞家、作曲家、歌手らが残した膨大な史料を用いて実証的に考察。数々の名曲が生まれた背景とその特徴を炙り出す。人はなぜ昭和歌謡に魅了されるのか。 1,155円 隅田川暮色 芝木好子 著 呉服問屋生まれの冴子は、内縁の夫の実家が営む組紐づくりに魅せられ手伝う日々。職人として技量は認められるものの、肩身は狭い。そんなある日、八百年前の厳島組紐復元計画に誘われる。手仕事の歓び、前妻の影、幼なじみとの再会……。隅田川端に暮らす人びとの心の襞を哀歓込めて描く、日本文学大賞受賞作。〈解説〉堀川理万子 990円 タラント 角田光代 著 学生時代はボランティアサークルに所属し、国内外で活動しながら、ある出来事で心に深傷を負い、無気力な中年になったみのり。不登校の甥とともに、戦争で片足を失った祖父の秘密や、祖父と繋がるパラ陸上選手を追ううちに、みのりの心は予想外の道へと走りはじめる。あきらめた人生に使命〈タラント〉が宿る、慟哭の長篇小説。 解説・奈倉有里 946円 ちゃっけがいる移動図書館 高森美由紀 著 「ちゃっけさん、初めまして」 小田桐実、三十五歳。 図書館に非正規職員として勤務。 将来の夢はない、貯金もない、結婚もできない。 そんな、ないない尽くしの毎日が、子犬を拾った日から激変する!? 青森×図書館×可愛いわんこの感動物語! 1,980円 鎮守の森 増補版 宮脇昭 著 日本人はなぜ森に惹かれるのか――? 自然災害や空襲にも耐え、人々を守ってきた鎮守の森は、どのような植物で構成されているのか。なぜ数百年も人の手を借りず生き延びてきたのか。 国内外でその土地ごとの自然環境に応じて成長する「潜在自然植生」を調査し、植樹法を指導して森林の再生を担ってきた植物学の世界的権威が、日本の「ふるさとの木によるふるさとの森」の重要性について解説する。 曹洞宗の板橋興宗師との対談に、哲学者・梅原猛氏との30年越しの対談2篇を増補し、日本のふるさとの森の姿や日本人の精神性について思索を深める。 【解説】中村桂子 924円 天国映画館 清水晴木 著 「あなたの人生に名シーンは、ありますか」。 記憶を失って天国を訪れた小野田。自分は死んだのだと悟った彼は、天国映画館の支配人・秋山に誘われ、一緒に働くことになる。 天国から新たな世界へ旅立つ人の人生を上映するこの映画館で、様々な人生を観るうちに、小野田の記憶と心に変化が訪れてゆく。 そして、自分の人生の映画フィルムが、ついに届いた。 その映画は、彼自身はもちろん、観客たち誰もが思いもよらぬ人生で――。 1,760円 日本語の論理 増補新版 外山滋比古 著 日本語は本当に非論理的なのか――欧文との構成の違いを不連続の点と線、豆腐と煉瓦でたとえ、その独自の論理性と創造性を明らかにする。一方で、文学偏重の国語教育に対し、抽象論理的な思考に基づく「日本語」教育の重要さを説く。「島国考」、「知識と思考」(講演)を増補。 (目次より) I 日本語の論理/日本語と創造性/文章構成の原理/思考の組み立て II 日本語の姿/日本語点描 III 言語と思考/外国語の学習と思考/アイランド・フォーム/エレガントな対立/外国文化三つの顔/外国語論 IV 映像と言語/映像と言語の二重文化/不同調の美学 文庫版のあとがき * 島国考 〈講演〉知識と思考 1,320円 眠れる森の殺人者 佐藤青南 著 ヴァイオリン教室に通う児童が白昼、忽然と消えた。児童が有名企業の社長令嬢であるため、警視庁は誘拐事件と判断、捜査本部を設置。音楽隊志望の鳴海桜子刑事と、捜査一課の音喜多弦も捜査を開始する。誘拐現場と容疑者の特定に成功し、表舞台から消えた音楽家を追う二人。だがそれは、もうひとつの犯罪と、桜子の父へと繋がり――。書き下ろし 814円 ノマディアが残された 王城夕紀 著 言葉は伝染する、ウイルス以上に―― シリアの難民キャンプで未知の感染症が発生。バイオテロが疑われる中、キャンプを訪れていた同僚クイナが消えた。ビューログに残された「ノマディア」という謎の一語を手がかりに、外務省直轄の秘密組織「複製課」の面々が、クルディスタン、イスタンブール、ウィーン、スカンジナビアと進むうち、恐るべき殺戮計画が像を結び始め―― 2,200円 幕府密命弁財船・疾渡丸(一) 那珂湊 船出の刻 早川隆 著 どんな荒波も越える最高の船で 日本中を巡る世直し道中! 新たな痛快時代小説、ここに開幕。 時は慶安。海運の活性化により日本の経済は発展を遂げる一方、各地の湊では犯罪や謀反の兆しが見られるようになる。その最中、水戸藩那珂湊で密かに造られる弁財船、名を疾渡丸(はやとまる)。この船には商船のふりをして諸国を旅しながら、湊の平和を守る密命が幕府より下されていた――! 書き下ろし 880円 母親からの小包はなぜこんなにダサいのか 原田ひ香 著 大ヒット『三千円の使いかた』に続く、感動家族小説! 岩井志麻子氏、推薦! 「物に託さなくても、血縁関係はなくても、愛情のバトンは受け取れるし、手渡せる」 野菜、お米、緩衝材代わりの肌着や靴下、ご当地のお菓子など。昭和、平成、令和――時代は変わっても、実家から送られてくる小包の中身は変わらない!? 業者から買った野菜を「実家から」と偽る女性、父が毎年受け取っていた小包の謎、そして母から届いた最後の荷物。家族から届く様々な《想い》を、是非、開封してください。 〈解説〉岩井志麻子 814円 昭和の戦争、指導者の失敗 波多野澄雄 著/牧野邦昭 著/佐々木雄一 著/戸部良一 著/手嶋泰伸 著/岩谷將 著/相澤淳 著/麻田雅文 著/小宮一夫 著/細谷雄一 著 ●満洲事変、三国同盟、対米開戦…… 破局は避けられなかったのか 波多野澄雄×牧野邦昭×佐々木雄一 ●東條英機と陸軍 既存制度に縛られた「軍事官僚」の限界 戸部良一 ●五つの局面で読み解く 大局的視座を持たなかった海軍 手嶋泰伸 ●日中戦争はなぜ泥沼化したか 意思不統一の果てに覚悟なく決まった長期戦 岩谷 將 ●東條、近衛は指導者ではない 山本五十六が演出した対米開戦 相澤 淳 ●玉音放送後も続いた戦い 日ソ戦争と認知バイアス 麻田雅文 ●中野正剛、石橋湛山、三木武吉…… 評伝で知る言論人の翼賛と抵抗 小宮一夫 ●チャーチルに学ぶ 政治指導と軍事指導は車の両輪 細谷雄一 330円 寝不足大国ニッポン 柳沢正史 著/山本勲 著/角幡唯介 著/関口雄祐 著 ●ノーベル賞候補の睡眠学者が教える 眠りの新常識と科学的快眠術 柳沢正史 ●経済損失は17兆円 寝不足からの脱却こそ、日本経済の勝機 山本 勲 ●極地での眠り、白熊の脅威 角幡唯介 ●遊泳睡眠、飛びながら、数秒だけ…… 動物たちの奇妙な睡眠習慣 関口雄祐 220円 公安調査庁秘録 日本列島に延びる中露朝の核の影 手嶋龍一 著/瀬下政行 著 日本列島周辺に音もなく忍び寄る危局。東アジアの深層で生起する異変をいち早く察知するべく動く情報機関、これが公安調査庁だ。中露朝が核戦力を背景に日本を窺う実態を、現職のインテリジェンス・オフィサーが初めて実名で明らかにする。ウクライナとパレスチナ、二つの戦争に超大国アメリカが足を絡めとられる間隙を衝き、中露朝は攻勢に転じた! 日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す現状に警鐘を鳴らす。【解説・佐藤優】 ■中露朝が接する危険な「三角地帯」の現在 ■ロシアに渡った北朝鮮のミサイル ■北朝鮮とイスラエルとの極秘交渉 ■核・ミサイルの資金源を追え! ■カジノを使った資金洗浄の手口 ■標的は暗号資産 2,200円 人類はどこで間違えたのか 土とヒトの生命誌 中村桂子 著 気候変動、パンデミック、格差、戦争……20万年におよぶ人類史が岐路に立つ今、あらためて我々の生き方が問われている。独自の生命誌研究のパイオニアが科学の知見をもとに、古今東西の思想や文化芸術、実践活動などの成果をも取り入れて「本来の道」を探る。 そのために本書はまず40億年にわたる生命の歩みを振り返り、生きものとしてのヒトの原点を確認。次に自然を、生きものを、そして我々自身をも手なずけようとしてきたサピエンス史を検証。そこから環境を破壊し、格差を生み出した農耕の“原罪”が浮かび上がり、身近な「土」の重要性が明らかになる。これがレジェンド研究者の結論。 1,100円 チビ、にげろ! 8ひきのだいだっそう はせがわゆうじ 作 ベストセラー絵本『もうじきたべられるぼく』作者による幻のデビュー作! 母に会いたいと願うチビのため、なかまたちが立ち上がる! 8ぴきのどうぶつたちが暮らすのは、とじこめられたオリの中。お母さんと会いたい気持ちを募らせる子犬・チビのため、みんなで脱走をはかるのでした。果たしてチビは、お母さんに会えるのか――。 1,650円 1 ... 121314 ... 220 TOP 電子書籍(本・小説) 中央公論新社 13ページ目