筑摩書房 3,351件 人気順 新着順 明治波濤歌(下) ――山田風太郎明治小説全集(10) 山田風太郎 それぞれ視察・研究などの目的でパリを訪れていた川路利良、井上毅、成島柳北。一行はゴーギャン、ヴェルレーヌが関係する日本女性の殺人事件に巻き込まれてしまうが……。円熟の筆致で描かれる華麗な人物絵巻。時代の変革期を舞台に、歴史を彩った人々が織りなす破天荒な物語の後篇。本巻には三篇を収録。 1,155円 完本 男たちの大和(上) 辺見じゅん 太平洋戦争は「大和」に始まり「大和」に終ったといわれる。昭和12年に着工した戦艦「大和」は、4年の歳月を経て、太平洋戦争の始まる昭和16年にすべての準備を整え終えた。すでに航空機時代に入ったといわれたこの時代にあっても、巨大戦艦は「この船が駄目な時は、日本も終わりの時」という「不沈神話」と共にその雄姿を現わし、連合艦隊司令長官山本五十六を初め、その乗組員の男たちに各々の熱い思いを抱かせた。日本海軍の男たちと彼らを取り巻く人々のリアルな肖像を描くノンフィクション。昭和20年4月6日沖縄特攻にむかうまで。 825円 完本 男たちの大和(下) 辺見じゅん 昭和20年4月7日、アメリカのミッチャー中将指揮下の航空隊の4次にわたる爆撃により、沖縄特攻の目的を達することなく、戦艦「大和」は午後2時23分ついに撃沈された。乗員3333名中、生存者わずか260余名といわれる。海中に投げ出され、重油の海に浮かび助かった男たち。帰国した彼らを母国の桜が迎えたが、機密保持のため、隔離される。不沈といわれた戦艦「大和」の上で何があったのか。そして戦後生き残った男たちの胸に去来するものは何だったのか。その記憶を掘り起こし、足跡を丹念に追ったドキュメント。 825円 明治バベルの塔 ――山田風太郎明治小説全集(12) 山田風太郎 大衆新聞「万朝報」社長、黒岩涙香は発行部数を伸ばすため、紙上で暗号解読による懸賞クイズを始めたが……。気の効いたアイデアで権力者の腐敗を告発しようと試みる表題作。李鴻章暗殺を謀った犯人を主人公に、漱石の文体を模写した『牢屋の坊ちゃん』。牛鍋屋チェーンのオーナー木村荘平が始めた火葬場の顧客第一号をめぐる人間模様『いろは大王の火葬場』。大逆事件の首謀者、幸徳秋水を異なる四つの角度から描いた『四分割秋水伝』。以上に作者自身の後口上を付した短編集。 935円 残酷物語 ヴィリエ・ド・リラダン/斎藤磯雄(訳) 11世紀に発するフランス屈指の大貴族の家系に生まれ、ボードレール、マラルメをはじめワーグナーら当時の錚々たる詩人・芸術家たちの友情と畏敬を勝ち得るほどの才能に恵まれながら、もっぱら美と崇高への奉仕に専念し、時流と大衆に迎合した一切の文章を書くことを拒んだために、生涯を洗うがごとき赤貧のうちにおいた孤高の文学者、ヴィリエ・ド・リラダン伯爵。その得がたい批評精神の真髄を伝える28篇の全訳をリラダン研究に半生を費やした詩人、斎藤磯雄の彫琢の訳文で贈る。 2,750円 少年とオブジェ 赤瀬川原平 電球のあの、いまにも割れそうな薄いガラスの中には何が入っているのだろう? もしかして、地球からずーっと離れた宇宙の空間が入っているのかも! 学校で、道路で、台所や机の上でおつきあいしたいろいろな物たち。物の中には何かが隠されているような気がする……そんな“赤瀬川少年”が謎を追う! 605円 八丈島のロックンロール ――キムラ弁護士事件帖 木村晋介 『本の雑誌』が生んだ異色のエッセイスト・キムラ弁護士。椎名誠、沢野ひとしとの「同級生極貧ビール盗み司法試験コタツ勉強プロレスごっこアパート共同生活」は本書にも詳しい。――正義の味方“月光仮面”に憧れて、司法試験一発合格。司法研修時代、長崎に残した“飲屋”のつけ5万円をものともせず、本業は一貫して、弱者・庶民の味方。軽妙な筆が綴る弁護士の真実。 715円 野性の火炎樹 中上健次 “オリュウノオバ”が住む路地裏にある七代のろわれた中本の家。そこに、突然生まれた肌の黒い子・マウイ。10歳で女を知り、中本の若衆に育ったマウイは、オリュウの謎のような言葉と中本の血の逆流に突き動かされ、故郷フジナミを棄て、欲望の巷へと向かう……。本書は、『異族』『千年の愉楽』の世界に新しい展開を試みた野心作であり、現代風俗を描き切った作者会心の青春小説である。 880円 ラスプーチンが来た ――山田風太郎明治小説全集(11) 山田風太郎 日露戦争中、ロシアの内乱を企て日本を勝利に導いた男、怪男児明石元二郎の若き日の物語。明治23年、ひそかに来日し暗躍していた怪僧ラスプーチン。彼はロシア皇太子襲撃を画策していた! チェーホフ、二葉亭四迷、乃木希典、森鴎外までをも巻き込んで日本とロシアの大怪物の対決は続く。 1,100円 エドの舞踏会 ――山田風太郎明治小説全集(8) 山田風太郎 時まさに鹿鳴館時代。海軍少佐・山本権兵衛は同郷の大先輩である海軍大臣、西郷従道から政府高官夫人たちの舞踏会への出席勧誘係を命じられた。井上馨、伊藤博文、山県有朋、黒田清隆、大隈重信らの“私”の顔と妻たちの秘められた過去と数奇な運命。維新の元勲たちの家庭の内実と鹿鳴館を華やかに彩った女たちの数奇な運命が鮮やかに描き出されていく。 1,045円 巷談 本牧亭 安藤鶴夫 東京・上野の本牧亭は、落語や講談の中心地として、人々に親しまれていた。そこにつどう落語家、講談師、なじみの客たち、そしてあるじ。客席、舞台、そして楽屋うらが一体となっての、ちょっと哀愁をただよわせた人間模様。芸を愛し育てた人々が住むどこか懐かしい別世界の物語。第50回直木賞受賞作。 770円 凩の時 大江志乃夫 「冬の時代」を告げる凩(こがらし)が吹きすさぶ。大逆事件が迫る。――日露戦争後の明治41年、東京赤坂の陸軍歩兵第一連隊から兵卒37名が脱営した事件を軸に、軍国化の足を速めた大日本帝国と苦難の時を迎える社会主義運動の姿を、豊富な資料をもとに再構成する。史伝体と物語体の巧みな併用によって今日によみがえらせた歴史長編。1985年、第12回大仏次郎賞受賞作。 1,595円 戦後の思想空間 大澤真幸 いま戦後思想を問うことの意味はどこにあるのか。戦後民主主義を潮流とする戦後知識人の思想は、米国を中心とする世界システムのマージナルな部分として位置づけられた戦後空間の中で醸成された。しかし70年代を転回点に、米国の善意を自明の前提とした構造はリアリティは失っていく。こうした状況を踏まえて、西田幾太郎、田辺元の京都学派や和辻哲郎などによって唱導された戦前の「近代の超克」論を検証し、ポストモダンから〈戦後・後〉の思想へと転換する思想空間の変容を、資本の世界システムとの関連において鋭く読み解く戦後思想論講義。 715円 室生犀星 中野重治 つねに歴史の最前線で社会と格闘してきた著者が、文学の父と慕い、人生の師と仰いだ室生犀星について綴った文章の集成。「犀星観はあるがままの、あつたがままの犀星に即しなければならない」。四十年におよぶ親交に裏打ちされたその語り口が、人生的でありながら幻想的で唯美的、天衣無縫な前人未到の境地に達しえた文学者の生涯と人物像をあざやかに描きだす。 1,540円 明治断頭台 ――山田風太郎明治小説全集(7) 山田風太郎 役人の腐敗がきざし始めた明治2年、ひそかに輸入されたフランス製ギロチンが小伝馬町の斬罪状に据えられた……。太政官弾正台(役人の汚職を調べ糾弾する役所)の大巡察官、香月経四郎と川路利良がフランス人美女エスメラルダの力を借りて次々とおこる謎の事件を解明していく。明治開花期の時代相に維新政府の裏面を背景にした探偵小説の魅力と、緻密なトリックを多用した本格推理の醍醐味とを併せ持つ風太郎ミステリの傑作。 1,045円 江戸川乱歩全短篇(3) ――怪奇幻想 江戸川乱歩/日下三蔵(編) 名実ともに日本のミステリーの基礎を築いた巨人、江戸川乱歩のあらゆる短編を完全収録する全3冊。エンターテイメントとしては異例の、数十年という長きにわたって読み継がれてきた名作が一気に愉しめる。各巻に著者自身による作品解説つき。本巻は初期代表作の一つ『芋虫』ほか、『赤い部屋』『人間椅子』など、怪奇・幻想小説の系統に属するすべての作品を収めた。 1,155円 ザ・ベスト・オブ・サキ(2) サキ/中西秀男(訳) 心優しきニヒリストで冷笑的ヒューマニスト・サキ。ユーモアと幻想、奇抜な着想で人間の暗黒部分を描き出す短篇の名手サキ。新訳4篇を含め彼の短編86編を発表順に2分冊で贈る決定版。本巻には、伯母のお伴でデパートのバーゲンセールに行き、店員になりすまし、お客からもらったお金をポケットに入れてしまう甥の話『夢見る人』をはじめ、『マルメロの木』『禁じられたハゲタカ』など42篇を収録。 825円 やりなおし基礎英語 山崎紀美子 英語のthisはコレ、thatはアレ、itはソレ……、こんなふうに英語と日本語を一対一対応で覚えようとしていませんか。英語の「現在」「過去」「未来」を一本の時間軸の上で理解しようとしていませんか。本書は、初学者が陥りやすい英語学習上の誤解を的確に指摘し、知らず知らずのうちに英語を日本語の枠組みの中で捉えてしまう時に感じる違和感を、丁寧に取り除いてくれます。英語学習で一度つまずいた人、ブランクのあと再挑戦する人のための画期的な再入門書。 660円 レポートの組み立て方 木下是雄 レポートの役割は、事実や情報を取捨選択して整理し、それについての作成者の意見を加えて、読み手にわかりやすく伝えることである。そのためには、事実と意見を区別することを学ぶとともに伝達手段としての言語技術の訓練が欠かせない。『理科系の作文技術』で話題を呼んだ著者が、一般社会人・文科系学生のために、豊富な具体例をもとに、そのノウハウをわかりやすく解く。 770円 江戸川乱歩全短篇(2) ――本格推理(2) 江戸川乱歩/日下三蔵(編) あらゆる面で日本ミステリーの基礎を築いた巨人、江戸川乱歩のすべての短編を一望できる全3冊。エンターテイメントとしては異例の、数十年という長きにわたって読み継がれてきた名作群を完全網羅する。各巻に著者自身による作品解説つき。本巻は『湖畔亭事件』ほか、傑作『屋根裏の散歩者』『陰獣』など、謎解き・本格もののなかから百枚以上二百枚以内の7篇を収める。 1,375円 1 ... 165166167 168 TOP 電子書籍(本・小説) 筑摩書房 167ページ目