筑摩書房 3,365件 人気順 新着順 童話集 白いおうむの森 安房直子 死んだ人の住む地底の暗い森。生きている人から死んだ人への思いを運んでゆく白いおうむ。少女は偶然その森に入りこんだのだが……。表題作「白いおうむの森」ほか「雪窓」「鶴の家」「長い灰色のスカート」など、人と人との出会い、そして別れ。その喜びと悲しみを美しい筆致で描いた童話七篇を収録。 440円 世にも美しい日本語入門 安野光雅/藤原正彦 日本語・日本文学に造詣の深い画家と数学者による対談集。古典や唱歌・童謡から日本語のもつ美しさ、奥深さを語り合い、すべての思考・学問・教養の基地となる日本語を学ぶことの意味を、存分に伝えていく。森鴎外『即興詩人』からは文語の素晴らしさを、落語からは高度なユーモア、唱歌・童謡からは文化の継承、と様々な角度から日本語をみていく新しいタイプの入門書。 660円 社会学を学ぶ 内田隆三 社会学とはどういう学問か。また、社会学を学ぶ理由は何か。これらはそのまま、「社会」とは何かという問いにつながる。本書では、著者自身の経験に即しながら、パーソンズの行為理論、マルクスの物象化論、レヴィ=ストロースらの構造主義、フーコーの言説分析、ルーマン/ボードリヤールのシステム論、柳田国男の習俗の思考、ベンヤミンのパサージュ論などを通して、これらの問いに答えてゆく。社会学の本質に迫る、渾身の入門書。 715円 千一夜物語(8) 佐藤正彰(訳) 大金持ちだが、ものすごくケチな男がいた。それもただのケチではなく、衣服はボロボロ、風呂代を節約するためにアカは層をなしている。特にゾウリには擦り切れないよう釘が打ち付けられていて、重いことこの上なかった。このゾウリが、ある時から彼に次々ととんでもない事件をもたらし始める……。皮肉と笑いにみちた短篇「減らない草履」など、物語はいよいよ八百夜を超えて、佳境をむかえる。 990円 千一夜物語(7) 佐藤正彰(訳) 貧しい家の不良少年アラジンの前に、ある日、親類だと名乗る変わった男が現れた。男はさびしい岩山にある穴倉から、ランプをとってくるようアラジンに命じた。無事ランプを手に入れたアラジンだったが、しかしそれを男に渡さない……。本作全編中で最も名高い話の一つである「アラジンと魔法のランプの物語」。実は一般に知られているよりもはるかに豊かで奥深い話なのだった。他に「処女の鏡の物語」「無精な若者の物語」などを収める。 990円 フーコー入門 中山 元 「真理」「ヒューマニズム」「セクシュアリティ」といった様々な知の〈権力〉の鎖を解き放ち、「別の仕方」で考えることの可能性を提起し続けた哲学者、フーコー。我々の思考を規定する諸思想の枠組みを掘り起こす〈考古学〉においても、我々という主体の根拠と条件を問う〈系譜学〉においても、彼が一貫して追及したのは〈思考のエチカ〉に他ならなかった。稀代の哲学者の変容しつつ持続する歩みを明快に描き出す、新鮮な入門書。 770円 人類と建築の歴史 藤森照信 建築とは何か、その歴史とはどのようなものだろうか? 母なる大地と父なる太陽への祈りによって誕生した〈建築〉。地母神が人をやさしく包む母のような内部を、太陽神が人の眼前にそびえる父のような外観をもたらした。以降、神々のおわす神殿、神社へと発展し、青銅器時代から二十世紀モダニズムへと駆け抜けていく。人々の共同意識が作り出し、さらに意識を組織化する力をもつ建築。様々な説により自由にかつダイナミックに展開する、全く新しい『初めての建築の本』。 715円 千一夜物語(6) 佐藤正彰(訳) 貧しい漁師がアッラーに祈りながら網を打つと、二匹の猿がかかった。その猿を使ってまた網を投げると、たくさんの魚が捕れた。彼の前には次々と運が開け始める。そして……(「貧乏カリーフの物語」)。他にも「黄色い若者の物語」や「ハサン・アル・バズリの冒険」など、シャハラザードの語りも五百夜を過ぎて、ますます巧みな展開が楽しめるお話の数々。 1,100円 脳の見方 養老孟司 長い進化の時間の中で、ヒトは巨大な脳を手に入れた。取り出してしまえば、柔らかそうな、丸みを帯びた、灰色の物体に過ぎないこの器官が、ヒトを知る鍵であるらしい。私たちがものを考えるとき、そこでは何が起こっているのだろうか。真実とは一体どこに存在するのか。ゲーテからウオノメまで、自在な角度から論じ、脳とは何かに迫っていく。『唯脳論』へと続くエッセイ集。 660円 意味の変容 森 敦 光学工場、ダム工事現場、印刷所、およそ「哲学」とは程遠い場所で積み重ねられた人生経験。本書は、著者がその経験の中から紡ぎ出した論理を軸に展開した、特異な小説的作品である。幽冥の論理やリアリズム1.25倍論など独自の世界観・文学観から宗教論・数学論まで、著者の創作活動のエッセンスが凝縮された奇跡的な作品。 550円 千一夜物語(5) 佐藤正彰(訳) ひげの濃い中年男と、すべすべした若い男とどちらが恋人として素敵なのか? 二人の女がそれぞれの相手を自慢しあうが、さいごに、やはり中年男のほうがいいということになる話(「いずれを選ぶか。青年か、はたまた、壮年か」)。何百人もの人間や宮殿さえも入ってしまう袋の話(「不思議な袋」)など、艶ばなしや奇想天外な物語に満ちた一冊。 1,100円 老人力 全一冊 赤瀬川原平 老人力とは何か? 物忘れ、繰り言、ため息等、従来は、ぼけ、ヨイヨイ、耄碌として忌避されてきた現象に潜むとされる未知の力。20世紀末に発見され、日本中に賞賛と感動と勘違いを巻きおこし、国民を脱力させた恐るべき力。あの笑えて深い名著が正続2冊あわせて電子書籍に。 660円 ウィーン ――ある都市の物語 池内 紀 「ここでは時間は存在しない。いつも暖かく、四囲はくすんでいて古めかしい。なにがなくふくよかで、それでいて、少しばかりむなしいのだ。」ウィーンのカフェで一杯のトルコ珈琲をすすりながら、若き日の著者の思念は果てしなく廻る。巨大な骸骨が突っ立っているかのような聖シュテファン寺院の尖塔を遠く見やりつつ、思いはめぐって、やがて一篇の都市論となって結実した。巻末に「ウィーン小事典」を付載。 1,155円 千一夜物語(4) 佐藤正彰(訳) 象さえも持ち上げるロク鳥や人を一口で飲み込む大蛇などが登場し、奇想天外な冒険に満ちた七回の航海が繰り広げられる御存知「船乗りシンドバードの物語」。他に、美しい若者と少女が魔女とおりなす妖しい話「ブドゥール姫の物語」、奴隷の女と青年が不思議な道すじをたどった末に結ばれる「幸男と幸女の物語」などを収める。 1,265円 日本経済を学ぶ 岩田規久男 日本経済は、この先、安定的な成長路線に復帰できるのだろうか。不良債権処理、累増する国債、少子・高齢化と年金といった問題が山積している現在こそ、戦後の高度成長期から平成の「失われた10年」までを丹念に振り返る必要がある。「日本的経営」の行方、コーポレート・ガバナンス、規制改革や構造改革などの課題を、さまざまな観点からダイナミックに捉える、最良の日本経済入門。 825円 いくさ世を生きて ――沖縄戦の女たち 真尾悦子 敗戦、占領を経て、復帰後は基地と観光の島と化してしまった沖縄で、女であるがゆえに負わなければならなかった過去に口を固く閉ざし、沖縄戦の深い傷痕をかかえて生きてきた女たちが、ひとりひとりの命こそが宝である世の中を願って、その胸のうちを語った。戦争の惨禍を知る人々が次第に少なくなる中、決して忘れ去られてはならない記憶の数々。 660円 千一夜物語(3) 佐藤正彰(訳) 孔雀の夫婦が旅をしているとガチョウが助けを求めてきた。イブン・アーダムというあやしい生きものから逃げてきたのだという。イブン・アーダムはライオンをもとり殺すほど怖ろしいものだ。その正体はいったい何なのか?(「鳥獣佳話」) 他にもシャハラザードが語る寓意に満ちた話を満載。 1,100円 マクロ経済学を学ぶ 岩田規久男 国民総生産、国内総生産、経済成長、雇用、物価、国際収支、金利、為替レート。マクロ経済学は、これらの国民生活に深く関わる経済変数がなぜ変動するのか、それらの経済変数は財政政策や金融政策によって安定化させることができるのか、国民の生活が豊かになるように、経済成長率を引き上げることは出来るのか――そういった問題を明らかにしようとする、きわめて実践的な経済学である。 770円 マルクス入門 今村仁司 マルクス主義が大きく後退した現在の状況下で、今あらためてマルクスを読みなおす意義はあるのだろうか。『資本論』をはじめとする主要著作を再度きちんと読み込むことで捉えられるマルクス像は、哲学においても、経済学においても、あらゆるイデオロギーを批判して、常に無神論の位置に立ち続けようとする姿であった。既存のマルクス像から自由になり、マルクスの新しい可能性を見出すための最良の入門書。 770円 千一夜物語(2) 佐藤正彰(訳) 「おおご主人さま、あなたの恋の奴隷、あなたの目に征服された男のほうに身をかがめて下さいませ……」美少女を救ったガーネム。二人はたちまち恋におちるが、彼女はなぜか深くは許さない(「恋の奴隷ガーネムの物語」)。他にも「アニス・アル・ジャリスの物語」など、シャハラザードが奏でる官能と機知に満ちた話の数々に聴き入る王。さて彼女の命運はいかに? 1,100円 1 ... 160161162 ... 169 TOP 電子書籍(本・小説) 筑摩書房 161ページ目