筑摩書房 3,316件 人気順 新着順 意味の変容 森 敦 光学工場、ダム工事現場、印刷所、およそ「哲学」とは程遠い場所で積み重ねられた人生経験。本書は、著者がその経験の中から紡ぎ出した論理を軸に展開した、特異な小説的作品である。幽冥の論理やリアリズム1.25倍論など独自の世界観・文学観から宗教論・数学論まで、著者の創作活動のエッセンスが凝縮された奇跡的な作品。 550円 千一夜物語(5) 佐藤正彰(訳) ひげの濃い中年男と、すべすべした若い男とどちらが恋人として素敵なのか? 二人の女がそれぞれの相手を自慢しあうが、さいごに、やはり中年男のほうがいいということになる話(「いずれを選ぶか。青年か、はたまた、壮年か」)。何百人もの人間や宮殿さえも入ってしまう袋の話(「不思議な袋」)など、艶ばなしや奇想天外な物語に満ちた一冊。 1,100円 老人力 全一冊 赤瀬川原平 老人力とは何か? 物忘れ、繰り言、ため息等、従来は、ぼけ、ヨイヨイ、耄碌として忌避されてきた現象に潜むとされる未知の力。20世紀末に発見され、日本中に賞賛と感動と勘違いを巻きおこし、国民を脱力させた恐るべき力。あの笑えて深い名著が正続2冊あわせて電子書籍に。 660円 ウィーン ――ある都市の物語 池内 紀 「ここでは時間は存在しない。いつも暖かく、四囲はくすんでいて古めかしい。なにがなくふくよかで、それでいて、少しばかりむなしいのだ。」ウィーンのカフェで一杯のトルコ珈琲をすすりながら、若き日の著者の思念は果てしなく廻る。巨大な骸骨が突っ立っているかのような聖シュテファン寺院の尖塔を遠く見やりつつ、思いはめぐって、やがて一篇の都市論となって結実した。巻末に「ウィーン小事典」を付載。 1,155円 千一夜物語(4) 佐藤正彰(訳) 象さえも持ち上げるロク鳥や人を一口で飲み込む大蛇などが登場し、奇想天外な冒険に満ちた七回の航海が繰り広げられる御存知「船乗りシンドバードの物語」。他に、美しい若者と少女が魔女とおりなす妖しい話「ブドゥール姫の物語」、奴隷の女と青年が不思議な道すじをたどった末に結ばれる「幸男と幸女の物語」などを収める。 1,265円 日本経済を学ぶ 岩田規久男 日本経済は、この先、安定的な成長路線に復帰できるのだろうか。不良債権処理、累増する国債、少子・高齢化と年金といった問題が山積している現在こそ、戦後の高度成長期から平成の「失われた10年」までを丹念に振り返る必要がある。「日本的経営」の行方、コーポレート・ガバナンス、規制改革や構造改革などの課題を、さまざまな観点からダイナミックに捉える、最良の日本経済入門。 825円 いくさ世を生きて ――沖縄戦の女たち 真尾悦子 敗戦、占領を経て、復帰後は基地と観光の島と化してしまった沖縄で、女であるがゆえに負わなければならなかった過去に口を固く閉ざし、沖縄戦の深い傷痕をかかえて生きてきた女たちが、ひとりひとりの命こそが宝である世の中を願って、その胸のうちを語った。戦争の惨禍を知る人々が次第に少なくなる中、決して忘れ去られてはならない記憶の数々。 660円 千一夜物語(3) 佐藤正彰(訳) 孔雀の夫婦が旅をしているとガチョウが助けを求めてきた。イブン・アーダムというあやしい生きものから逃げてきたのだという。イブン・アーダムはライオンをもとり殺すほど怖ろしいものだ。その正体はいったい何なのか?(「鳥獣佳話」) 他にもシャハラザードが語る寓意に満ちた話を満載。 1,100円 マクロ経済学を学ぶ 岩田規久男 国民総生産、国内総生産、経済成長、雇用、物価、国際収支、金利、為替レート。マクロ経済学は、これらの国民生活に深く関わる経済変数がなぜ変動するのか、それらの経済変数は財政政策や金融政策によって安定化させることができるのか、国民の生活が豊かになるように、経済成長率を引き上げることは出来るのか――そういった問題を明らかにしようとする、きわめて実践的な経済学である。 770円 マルクス入門 今村仁司 マルクス主義が大きく後退した現在の状況下で、今あらためてマルクスを読みなおす意義はあるのだろうか。『資本論』をはじめとする主要著作を再度きちんと読み込むことで捉えられるマルクス像は、哲学においても、経済学においても、あらゆるイデオロギーを批判して、常に無神論の位置に立ち続けようとする姿であった。既存のマルクス像から自由になり、マルクスの新しい可能性を見出すための最良の入門書。 770円 千一夜物語(2) 佐藤正彰(訳) 「おおご主人さま、あなたの恋の奴隷、あなたの目に征服された男のほうに身をかがめて下さいませ……」美少女を救ったガーネム。二人はたちまち恋におちるが、彼女はなぜか深くは許さない(「恋の奴隷ガーネムの物語」)。他にも「アニス・アル・ジャリスの物語」など、シャハラザードが奏でる官能と機知に満ちた話の数々に聴き入る王。さて彼女の命運はいかに? 1,100円 表層批評宣言 蓮實重彦 〈批評〉とは存在が過剰なる何ものかと荒唐無稽な遭遇を演じる徹底して表層的な体験にほかならない――どこまでも不敵な哄笑を秘めて蛇行する言葉の運動と、遊戯的な戦略に満ちた本書は「知」と「文学」の制度化=反制度化を徹底的にはぐらかすポレミカルな宣言集である。文庫版あとがき、およびその知られざる華麗な修業・遍歴時代を初めて明かした自筆年譜を附す。 1,155円 世にも美しい数学入門 藤原正彦/小川洋子 数学とは当面は何の役にも立たないが、後世になって非常に役立つこともある、という奥床しい学問である。そうすると、何によって価値判断するかというと、主に「美しいかどうか」なのであり、美的感受性を育てることが非常に重要である――ガウス、ラマヌジャン、谷山豊と古今東西の天才数学者たちのエピソードも交えながらユーモア溢れる語り口で、数学の美しさを証明していく〈世にも珍しい〉対談集。 715円 奇跡を起こした村のはなし 吉岡 忍 新潟県山間部の豪雪地帯にある黒川村。冬場は出稼ぎに出ないと立ちゆかない村を、なんとかして自立させたい、と立ち上がった村長と村民がいた。多くの苦境を乗り越え、次々と取り組んだ村営事業。資金源は、国や県が支出する地域振興補助金で、その申請と活用は、サバイバルゲームとなった。バブル崩壊後、畜産に力を入れた村に欧州研修を終えた若手職員たちが次々と戻り、村は新しい特産品でにぎわいはじめた――日本人を励ます、小さいけれど大切な記録。 715円 千一夜物語(1) 佐藤正彰(訳) 妻の裏切りに心を狂わせたシャハリヤール王は、一夜に一人の処女をはべらせたあげく殺していた。これに心を痛めたシャハラザードは、みずから王のそばに上る。聡明な彼女の語る話の面白さに王は毎夜、殺すのも忘れて聞き入り、千一夜目に達したときには、ついに王の心は温かく溶けていたのだった。東西のあらゆる物語の中で最も多くの驚きと不思議に満ちた大ロマン。定評あるマリュドリウス版からの個人全訳に詳細な訳註を付す。 1,100円 沈黙博物館 小川洋子 耳縮小手術専用メス、シロイワバイソンの毛皮、切り取られた乳首……「私が求めたのは、その肉体が間違いなく存在しておったという証拠を、最も生々しく、最も忠実に記憶する品なのだ」――老婆に雇われ村を訪れた若い博物館技師が死者たちの形見を盗み集める。形見たちが語る物語とは? 村で頻発する殺人事件の犯人は? 記憶の奥深くに語りかける忘れられない物語。 660円 贋作ドン・キホーテ(上) アベリャネーダ/岩根圀和(訳) 遍歴の騎士が風車を怪物と見誤り、従士サンチョ・パンサが必死にとめるのもきかず、槍をかまえて突進していく――不滅の名作『ドン・キホーテ』は発表当初から大評判となり、気をよくしたセルバンテスは後篇を出版すべく執筆に励んでいた。ところがそこに、非常に手の込んだつくりの贋作が現れた! 1,100円 贋作ドン・キホーテ(下) アベリャネーダ/岩根圀和(訳) 哄笑をかうサンチョ・パンサの愚鈍ぶりとドン・キホーテの妄想――真作『ドン・キーホーテ』の終わり間近になって偽者が本物ドン・キホーテの遍歴修業の行程を変更させてしまうなど、多大な影響を与えた謎の贋作。真作と比較して読む楽しみを与えてくれる、17世紀スペイン黄金時代の文学史に振動を起こした作品。 1,045円 経済学を学ぶ 岩田規久男 交換と市場、需要と供給、企業・政府などミクロ経済学の基本問題から、国民所得、財政金融政策などマクロ経済学の基礎までを、豊富な例示とたくみな比喩で説く明快な入門書であるとともに、今日の複雑な経済・社会を正しく読み解きたいという読者にむけて、現実の経済・金融問題などを幅ひろくとりあげ解説する、役に立つ生きた「再」入門書である。 715円 太宰治 生涯と文学 野原一夫 今も光芒を放ちつづける太宰の全作品を読み直し、その生涯をたどって、太宰文学へ誘う入門書の決定版。生い立ちから、青年時代、そして死へと向かう太宰の生き様と文学への情熱が余すところなく描かれている。生前、親交が厚く、『太宰治全集』の編集を手がけた著者ならではの、限りない愛情と理解に富んだ一冊。 1,100円 1 ... 158159160 ... 166 TOP 電子書籍(本・小説) 筑摩書房 159ページ目