活版印刷人ドラードの生涯 リスボン→長崎 天正遣欧使節の活版印刷
青山 敦夫
時は戦国時代末、天正遣欧使節の従者としてヨーロッパにわたり、グーテンベルク式活版印刷術を初めて日本に持ち帰りながらも時代の流れに翻弄され、歴史の中に埋没してしまった日本人コンスタンチノ・ドラードの波乱の生涯を綴った。著者自身が実際に国内外のゆかりの地を訪れ、資料や記録を丹念に掘り起こした。日本の印刷文化史のなかで重要な役割を果たしたにもかかわらず、これまでほとんど注目されることがなかったドラードの実像に迫る。 2,200円